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■ 第1試合 【パンクラス・アテナ】 53.5kg以下契約 3分3ラウンド |
伊藤あすか
(パンクラス稲垣組) |
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15
(所属不明)
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3R 3:00、判定/3-0 |
判定:岡本浩稔(29-28)小菅賢次(29-28)和田良覚(30-28)
■伊藤あすか(52.5kg) セコンド:稲垣克臣、藤原大地
■15(52.1kg) セコンド:山田崇太郎
レフェリー:梅木良則
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伊藤選手は若干肩に力が入っていると思いますが、随分試合に慣れて来ました。15選手の場合は、スタンドをこなしながら、上手く引き込み腕を取ってくるという一つのパターンがあります。それからディフェンスも上手いし、グラウンドも相当練習されているなと思いました。ただ勝負の大きなあやになったのは、伊藤選手のいわゆる展開の早さです。打撃からテイクダウンを取りに行き、踏み込みが浅かったりするので、今回はすぱっと取れませんでした。それだけ15選手のディフェンスも高かったと思います。逆に引き込みつつというところと、テイクダウンをとりつつという狭間がありましたが、通常そのまま流して上に乗って行ってしまう相手ならば、15選手はそのまま自分のペースで行けたと思います。ですが、そのテイクダウンを取りに行って、引き込んでいるんだけれども、その引き込んでいる先に自分の位置をずらしたりとか、キャンバスに落ちた時点で直ぐに仕掛け始めるというところでは、伊藤選手は一拍間を置きません。
これはこの後出てくる稲垣組の選手の特徴でもあります。稲垣組長が一拍息をつく練習をさせていないからです。これは稲垣氏が現役時代に散々やってきた事です。止まらないという事です。彼の試合を今映像で見てみると面白いと思います。動けと言ったら、ずっと動いています。そういう男に鍛えられている、伊藤選手が展開を早くしていっているところに特出した試合でした。15選手は下からのアームロックを上手く取れかかったのですが、その後2、3ラウンドは逆に伊藤選手が一本を取りに行く仕掛けをしていっての判定勝ちという結果でした。良い試合だったと思います。
>>> N E X T
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