尾崎社長:メインのカード変更から始まって、今日の興行どうなるかって思っていたんですけども、お客さんがどう思われたか分からないんですが、まあ、合格点かなと思っています。金原選手も素晴らしい選手なので、強いなあと思いました。パンクラスに新しい血の選手が参戦してくれたなあという気がします。それは、ああいう結果になったんですけど、セミのミルコ選手のところの選手も良かったし、北岡とやった選手も、素晴らしい選手でびっくりしました。新しい選手がパンクラスのリングで発掘できたかなっていう気持ちでいます。

高阪選手とマイク・カイル選手の試合はタイトルマッチになるのですか?
尾崎社長:その可能性もあると思いますね。

カイル選手はランキング入りは間違いない?
尾崎社長:入ります。ルール上勝ちですから、ランキングには入りますよ、当然。

金原選手の継続参戦は?
尾崎社長:ええ。継続参戦していただくということで元々試合のオファーしてますし、マネージャーの方に確認して、継続参戦していただくと思います。

近藤選手のタイトル戦はいつごろ?
尾崎社長:外の試合がね、もちろんあるんで。ウチとしてもそれは大事にしてますし。それを見極めた上でやりたいなと思ってますが、第一優先権は菊田選手ですから、それを確認して、早めに決めて、早めにやりたいなって思っています。

近藤選手はまた『PRIDE』に出たいと話していたが、具体的な話はありますか?
尾崎社長:来ています。近藤に関しては、高橋なんかもそうなんですけど、随時榊原社長からオファーいただいてまして。

今月末?
尾崎社長:それも含めて考えていくことになると思いますけどね。ただ、試合終わったばっかりなんで、選手と話すのを間をおいてすることにしてますんで、2、3日したら話したいなと。

10月の可能性は?
尾崎社長:可能性はいつもありますよ。選手って皆さんご存知だと思うんですけど、だいたい試合終わってから2、3日でどっか悪いとこが出たりとかっていうのがあるんで。あと試合で興奮してると分からないっていうのがあるんで、大体いままでの経験から言って、2、3日。

外もいいが、今日これだけ揃うとパンクラス底力あるなと感じましたが。
尾崎社長:うん。そう言ってくれるとすごく嬉しいんですけど、13年目ですかねやってて、そういう自信はどっかにあるんですよ。タイミングさえ合えば、あとは5年前から全方位外交やってきましたんで、そろそろ形にしたいなと思ってます。今日なんかも見ていただくと分かると思うんですけど、プロレス界から転向した河野選手もそうなんですけど、ミルコ選手のところから来たりとか、やっぱりネットワークは培ってきたものはあるという自負はありますんで、それが活かせるかどうか。それが勝負だと思ってます。活かせる自信はありますんで、ちょっと注目しててもらいたいなと。

今日は全力の興行だったが、もう少しこういうものを見たいのですが・・・。
尾崎社長:そうですよね(笑)。いろいろ僕らも全方位外交って言って、キックもほうにも選手出したりとか、いろいろ大変なんですけど、年に2回ないし3回。3回はきついかな、年に2回はフルメンバーでできるような興行をやりたいなと思っていますけどね。

久々の大物日本人対決でしたが?
尾崎社長:日本人対決は、評判っていうか、何て言うのかな、注目しますよね。露骨に感じますね。今回はある面、近藤vs金原選手っていうのは唐突に決まっちゃったんですけど、やっぱり評判良かったですし。やっぱり日本人選手の対決っていうのが、やっぱり日本人の血が騒ぐものが大きいっていうのがあります。それはウチだけじゃなくて、他の、『PRIDE』さんなんかもそうですし、『K-1』さんなんかも、タイミング見て日本人同士対決させるっていうのはやっぱり注目を浴びるんじゃないですかね。あと、トーナメントですけど、『HERO'S』さんでも、山本KID徳郁選手と須藤元気選手が話題になってるように、日本人選手対決はタイミング見てやると外人選手と日本人選手よりも、遥かにパワー持って試合できるんじゃないかと、僕は思いますけどね。

これをきっかけに日本人対決を?
尾崎社長:やりたいですね。そういう気持ちはすごいあります。

(ここで梅木レフェリーが加わり、高阪vsマイク・カイルの裁定について説明)
梅木良則レフェリー:あの時点での、目が入ったというのはビデオで確認しても分かったと思うのですが、非常にアクシデント性の高い反則だったという部分で、反則として裁定してしまうか、それともアクシデントによって目が指に入ってしまったということで判断するかということで、ちょっと審判団でその場で協議をしまして、ビデオで観てもらっても分かると思うんですけど、手をスッと前に、パンチを出す前の手が出たときに入ってしまったっていうことで、非常にアクシデント性が高いという判断の、審判団のほうではそういう判断をさせてもらって、ルールに則って、試合が2ラウンドに入れば成立しますんで、3ラウンド制の場合。3ラウンドまで試合が進んでおりましたので、あの時点ではアクシデントによるストップということで、結果、判断を出して、そこでの判定になったっていうことですね。万が一、今後同じような展開があった場合でも、じゃあその場合でも必ず判定になるのかっていうのは、それはその時その時のケース・バイ・ケースで。目に指が入ってしまった、またはその他の反則ですよね。そういったものがアクシデントだったのか、明らかな反則であったのかという部分はその度に協議して、もちろん反則だったら、当然反則による勝敗がつきますし、アクシデントで試合が成立していなければノーコンテストという形で今後も判定を下していきたいと思っています。

協議に時間がかかっていたのは、その後の処置をどうするかを決めていたと?
梅木良則レフェリー:あの時点でドクターからは試合を続けてはいけないという判断が出ていましたので、目に指が入ったのは反則かアクシデントかということで。アクシデントは通常カードを出さないけど、ダメージの大きいアクシデントだったので、イエローカードを出させてもらいました。

尾崎社長:あとプロの興行としては、お客さんに満足してもらわないとということで。高阪選手が再戦ということをはっきり受け止めてくれたんで。受け止めました。