: 調子はどうですか?
■ 大石幸史:相変わらずですね。
: 相変わらずですか?
■ 大石幸史:『あいかわらずなボクら』ですよ。
: 『B'z』ですね。
■ 大石幸史:おぉ〜、そうそう。
: 4月の復帰戦から約2ヶ月に一試合とコンスタントに試合をこなしておりますが・・・。
■ 大石幸史:意外とやってましたね。
: 疲労やダメージは溜まってはいませんか?
■ 大石幸史:あります。わけがわからなくなってきた。わけわかんねぇ。
: わけ分からないですか?
■ 大石幸史:わけわかんねぇ。本当に。自分自身が。いったい、ドコにいるのか分かんない。
: それは試合をし過ぎて?
■ 大石幸史: ううん。別にそういうわけじゃない。
: 最近は試合が楽しいといったような発言も出ていますが・・・
■ 大石幸史:楽しくないね〜。
: えっ!?
■ 大石幸史:いや、そんなことないですよ。あれ、真面目に話さないとダメですか?いつも通りでいいですよね?
: いつも通りで大丈夫ですよ。
■ 大石幸史:でもねぇ、活字にすると伝わらないんですよ。僕のアレっていうのは。ホントになんか、もう、そういうふうに見えるんで。だから、じゃあ真面目に話しますよ。
: 昨年は熱望していた『U.F.C.』に参戦するなどご自身にとっても思い出深い1年だったのでは?
■ 大石幸史:何?なんで、その読んで字の如しみたいな言い方するんすか?
: (笑)いや、考えてきたので、そのまま読んでみました。
■ 大石幸史:まぁ、そういうこともあって楽しかったと。色々とね。まぁ、なんていうの、挑戦っていうか、挑戦できるような年だったようなね。分 かんないけど。ただ単にコンスタントにみたいな、試合しましたみたいなじゃなかったから良かったみたいな。
: 新しい挑戦が出来て良かったと。
■ 大石幸史:なんか色々と自分にとってね。
: 11月大会の試合後にグラウンドでKOできるパンチは打てないのでスタンドで勝負しました。というコメントがあったのですが、スタンドの打撃ならKOできる自信はあると。
■ 大石幸史:それは、ポール・ロドリゲス選手(グレイシー・バッハ・オーランド)の試合をビデオで見たら、大分前のビデオだったんですけどグラウンドの防御が凄い上手かったんですよ。もらわないような動きをしていたんでグラウンドの展開になっても仕留められるような展開にはならないと。ってことは、スタンドしかねぇと。そうゆうことですよ。だから、そっちに自信があるとか、そういうわけじゃないです。
: 相手を研究した結果、スタンドで勝負をかけたと?
■ 大石幸史:研究はしてないです。なんか、ちょっとパッと横目で見てみたら、アレ?みたいな。そんな感じだったかな。
: 実際には如何でしたか?
■ 大石幸史:だからグラウンドになってないんですよ。
: あの試合を通じて大石選手の中で課題みたいなものは見えましたか?
■ 大石幸史:そんなもんいくらでもあるさ。
: いくらでもありますか?
■ 大石幸史:いくらでもあるさ。そんなもんは。
: では、その課題を克服して次の試合に臨むと。
■ 大石幸史:まぁ、それは常に同じですよ。毎回毎回。良くして出る、良くして出る。
: その繰り返し。
■ 大石幸史:その繰り返しですよ。良くして出る、抑止力。
: ちょっと、違う言葉が・・・。
■ 大石幸史:うん。
: ・・・。1.26後楽園大会ではご存知のようにウェルター級のタイトルマッチが行われますが意識はされますか?
■ 大石幸史:えぇっ!?知らん。
: ご存じなかったですか?
■ 大石幸史:知ってました。
: だと思いました。
■ 大石幸史:ハイ。
: え〜、意識はされますか?
■ 大石幸史:意識ってどうゆう?ドックン、ドックン、ドックン・・・(喉で鳴らしている)
: そうゆうのでは無いです。
■ 大石幸史:ドックン、ドックン、ドックン・・・(更に早く喉で鳴らしている)
: 気にされますか?
■ 大石幸史:全然気にしてない。
: 気にしていないと。
■ 大石幸史:え、何が?気にして無いっすね。北岡さんの試合があるっていうぐらいで。
: 試合結果などには、気になっていないと。
■ 大石幸史:そうですね。北岡さんの体調とか、今のコンディションをみて調子良さそうだなって思うくらい。
: 勝利したほうが勿論、新王者となるわけですが、その新王者と闘ってみたいという気持ちはありますか?
■ 大石幸史:別に。どっちでも。基本的に北岡さんが(ベルトを)持っているんであれば、僕が出て行って「試合しましょうか?」っていうの無いですし、(試合は)どっちでもいいですね。それは、そういう流れになったんであればやりますけど。わざわざ、自分からそういう展開に持って行こうとは思わないですね。
: タイトルマッチが組まれるとしても相手は誰でもいい?
■ 大石幸史:結局んところ、勝っていったらそこに近づくのは間違い無いことやし、それは勝って近づかないんであれば、まぁ、それはチョットおかしいですからね。
: 勝っていけば(タイトルマッチも)近づいてくると。
■ 大石幸史:まぁ、それは仕方の無いことですよ。この世の中がクラゲじゃなかったらそういうことなんですよ。ね?クラゲじゃない世の中ならそういうことなんですよ。でも、今の世の中クラゲになっちまったからね、(勝っても)勝者に近づくってことは無いかもしれない。わかんないけど。
: ちなみに大石選手は現在ウェルター級ランキング3位(2005.12.9付)っていうことで・・・
■ 大石幸史:そうなの?へ〜。
: ハイ。それで、ランキングの上には3選手いるわけですが、2位の長谷川秀彦選手(SKアブソリュート)には、一度敗れていますが(2004.10.12後楽園大会)リベンジしたい気持ちというのは?
■ 大石幸史:別に無いね。
: 別に無いと。
■ 大石幸史:別にどっちでもいいね。もし、試合があれば試合をやるし、無いんであればやらないし。
: 今回は長谷川選手と同門の石毛大蔵選手(SKアブソリュート)との試合ですが、石毛選手の試合はご覧になったことはありますか?
■ 大石幸史:そりゃあ、もう。結構、ウチでもやっているんじゃないですか?
: 6戦されていますね。
■ 大石幸史:ねぇ。やっているから見てますよ。
: ご覧になった印象というのは?
■ 大石幸史:勝ってんなっていう。
: その石毛選手がパンクラスオフィシャルHPのインタビューで大石選手の事を尊敬できる選手だと。
■ 大石幸史:そうですか。
: (パンクラス)ismの中では尊敬できるだと。
■ 大石幸史:(苦笑)まぁ、なんか、ちょっと難しいけど、どうゆうことなんだろ?ニュアンスが伝わりきれていないか良く分からないんで僕のその言葉に対する答えは差し引かせて頂きます(苦笑)どうゆう意味なのか良く分かんないけど、尊敬してもらえるのは有り難いですね。
: 長谷川選手の、痛い関節技を無表情でいたのが凄い精神力だと思うし、その部分が尊敬出来ると。
■ 大石幸史:(笑)あぁ〜、そうっすか。いや、一瞬ね、痛かった。一瞬、顔に出した。っていうかね、考えてたんですよね。
: 考えていた?
■ 大石幸史:どうしようかなと。やっぱね試合中やからね若干、音が鳴った時も痛く無かったんですよ。でも、間違いなくおかしなことが起きているわけですよ。あっ、どうしよ〜って思ったわけですよ。でも、これでバキバキって鳴ってギブアップしなかったら長谷川選手が技を変えてきたわけですよ。で、変えてきたから、あっ、じゃあ、ここでタップするんのアカンのかなって思って、逃げていたんですよ。だから、僕としてはあそこでバキバキって鳴った瞬間にタップしたら良かったんですよ。でも、そこで(タップが)出来なかったわけですよ。
: それは、何故出来なかったのですか?
■ 大石幸史:いや、なんかバキバキって鳴って、「あっ」って。
: (苦笑)通常だと「あっ」って思う前にタップするのでは?
■ 大石幸史:「あっ」でタップでしょ。なんなかったんですよ。
: それはタップをしたことが無いからですか?
■ 大石幸史:しますよ。滅茶苦茶しますよ。練習で普通にしますよ。
: 試合では無かったと思いますが。
■ 大石幸史:まぁ、してないけども、要するに、あの〜なんだアドレナリンが出たかようわからんけど、やっぱり打撃とか貰っても試合中は違うからね。それで一瞬タイミングがずれたね。
: タイミングがずれた?
■ 大石幸史:タイミングがずれて、タップ出来なかった。「あっ」って思って、タップしようと思ったけど、もう絞めて無くてここでタップするんはおかしいなぁって思ったんですよ。でも、壊したってことは凄く精確な武器なわけですよ。ただ、僕がタイミングを逸した。
: タイミングを逃しても痛みでタップするのではないですか?
■ 大石幸史:いや、痛く無かったんですよ。もうちょっと痛かったら僕だって「あぁぁ〜っ」って言いますよ。でも、痛く無かったんすよ。音だけバキバキって鳴ったのは分かったんですけど、やっぱね、試合中なんでね、あんま痛く無かったんですよ。
: 試合後は?
■ 大石幸史:メッチャ痛いよ。試合後はメッチャ痛いよ。特に次の日とか痛いよね。
: その石毛選手がパンクラスオフィシャルHPのインタビューで再び「アキレス腱固めで破壊してやる」という発言をされているのですが、いかがですか?
■ 大石幸史:でも、どっちかって言えばスタンドの選手のように見受けられるんですけど。
: パンクラスの試合だとスタンドの展開が多いですね。
■ 大石幸史:そういうふうに言っているのであれば、若干残念な気分でありますね。
: 残念というと?
■ 大石幸史:自分のスタイルあるんであれば、そのスタイルで闘えば良いと思うんですけどね。僕やから今回はアキレス腱固めっていうでは無くて、石毛選手というのをリングで前面に出して欲しいですね。
: 石毛選手の中で思い描いている試合運びというのが、殴って、投げて最後はアキレス腱固めを極めるというパターンという発言もありましたが。
■ 大石幸史:なるほどね。じゃあ、いいや。
: 12月4日ディファ有明大会で空手のエキシビションを行いましたが如何でしたか?
■ 大石幸史:参ったね。どうすりゃいいのか分かんなかったね。
: 空手はいつも練習されているものを披露したのですか?
■ 大石幸史:そうです。
: では、空手の試合に出てみたいという気持ちはありますか?
■ 大石幸史:無い。
: 無いのですか?
■ 大石幸史:特に無い。今やっているリングで出すことも、空手の試合で出すことも、まぁ、一緒ですから。
: では、最後に試合を見に来る大石選手のファンにメッセージをお願いします。
■ 大石幸史:まぁ、年が明けて一発目の興行ということで皆でBLOWしていこうと。どう?この上手いまとめ。あれ、日本語的に合ってる?BLOWってどういう意味だっけ?
: パンクラスとしては「目前の敵を蹴散らかす、風を受けて、新しい力が爆発し開花する、新しいパンクラスを目指す。」という意味を込めています。
■ 大石幸史:そうでしょ。それで合ってるから、それで良いね。
■ 大石幸史選手database