image 今の気分、感想から。
桜木裕司:やっぱ、うちの先生仕込みのバック、ローリング・ソバットがあんなに的中するとは思いませんでした。やっぱ、先生仕込みの。でもやっぱ、あれが当たるっていうのは何て言うんですかね、たまたまって言っちゃ、たまたまだし。でも、あれが出せるっていうのは、今回これまで長谷川(秀彦)さんにも習って、今回SK(アブソリュート)にも半年、その部分でも。まあ、それだけじゃなくても、やっぱりやらなきゃいけないっていうのでスポーツ会館にお世話になって。また今、武蔵村山の方でも柔術の習って。今もう、この2人が付いて。寝ても、まだまだやってないんで今回はあれですけど、もっと寝技に余裕が出来たら、今回みたいのがたまたまですけど、今度はかかと落としなりキックなりが余裕もって出せてくると思うんで、まあでも今回、瓜田さんがあれやっちゃってくれたんで(笑)、ちょっとどうしたもんかなって思って。

「どうしたもんかな」というのは?
桜木裕司:いや、うちの先生から今日2回も珍しく電話がかかってきて。普通いつも1回なんですけど、念を押されて。『覚悟して聞けよ』って短く。『取られるなよ』って。『覚悟して聞けよ』と『取られるな』で、取られたら僕はどうすればいいの(笑)。まあでも、これでロシア行かなくて済んだんで。もっと良い形で、ロシアに行くのが嫌いじゃなくて、やっぱり良い形でロシア行けるように頑張ります。

かかと落としとローリング・ソバットは最初から出そうと思っていた?
桜木裕司:いや、本当はヒザ蹴りを充分練習してきたんですけど、ただ1回目のタックルで『あ、もうちょっと遊んでもいいのかな』と。遊ぶって言うか、少し自分をほぐしても、寝ても。どの道、寝るかなっていうのはあったんで。

倒しただけじゃなくて、その後の蹴りと踏みつけも。
桜木裕司:あれはやっぱ普段、練習でやっているようなことが出ただけで、別に憎くて蹴った訳じゃなくて、やらなきゃやられるっていうのがやっぱあると思うんで。まあでも、掣圏会館2連勝。今日かなりアピール出来たと思うんで、これから2006年、頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。

その前の試合でポアイ選手がKO勝ちで、次は準決勝だが?
桜木裕司:まああの何ですかね、野地選手が負けてからやりたいって言ってて。今回もその前にワンクッションあって、まあ勝てたんで。次が本当の決勝戦っていうか、そういうつもりで。今回、佐藤選手は体重差っていうか、僕とだったら、変な話、今日僕と佐藤選手で見たらライトヘビーみたいな感覚だったと思うんで、今度は本当のヘビー級の強い選手とやれるっていう。ここがまた2006年の勝負どころだと思うんで、それ勝って。まあ、まだ先は長いんで、それまでみっちり寝技の方を鍛えてもらって。あとはもう打撃は藤原ジムで。いやもう、先生に早く言いたいですね、ローリング・ソバットって。『嘘だろう?』って言われそうですよね(笑)。『そんなわけが無い』って。バックキックが入りましたって早く報告したいですね。

総合の試合でローリング・ソバットで倒したのは初めて?
桜木裕司:そうですね。やっぱ、初めてですね。

出したことはけっこうある?
桜木裕司:出したことはあります。その感覚で。相手が少し正面向いていてくれたんで、『あ、これボディー入るな』と思って。何て言うんでかね、打撃で圧力かけてたら少し下がるじゃないですか。『あ、そこもうバックだな』と思って。多分、次タックルくると思うんで、ちょうど。それが本当ドンピシャで。でも、ちょろちょろ練習ではやっぱ。練習なんで取られてもいいと思って。本当ね、たまたま、でも、もっともっとやらないと。今回、寝技の部分試せなかったんで、次が。

ベルトに向けての意気込みを。
桜木裕司:もうそうですね。これで走り出した以上、必ずベルトを巻いて。佐藤選手とも話していたんですけど、やっぱ『パンクラスをまたもう1回盛り上げていこう』って。そして、世間の皆さんに我々のやっていることの意義を示していきたいと思います。

桜木裕司選手database