第4試合 フェザー級戦 5分3ラウンド
砂辺光久
(HYBRID WRESTLING武∞限)
vs ラス・ミウラ×
(エイペックス柔術)
3R 5:00、判定/3-0
判定:廣戸聡一(30-29)梅木良則(30-29)岡本浩稔(30-29)
■ 砂辺光久(61.6kg)
■ ラス・ミウラ(63.7kg)
レフェリー:小菅賢次

久しぶりの砂辺選手登場です。自分の目線を長期間ぶらさず、一生懸命練習している事では定評のある選手です。対戦者のミウラ選手は大変引きの強い選手で、体重差は2kg程しかありませんが、とてもこの階級の選手とは思えない体の厚みを持ち、2回り位違うのではというイメージでした。もちろん体格だけではなく、柔術の技術、実績自体相当のものです。
試合が始まり、砂辺選手の構えを見て、この選手はしっかり修正して戻って来ているなというのが第1印象でした。脚で動くという認識が正しくされ、構え自体は変わらずとも、以前は前足に体重が乗り過ぎ、因って前に出る際、最初に動くのが頭でした。その為、カウンターでリードを貰ってしまうと中に入れませんでした。元々直線速度の高い選手で、そのスピードがあだとなり、カウンターを貰うと中に入れず、今迄試合後半は体を引き、顔面を打たれない様にする為、後ろ足に体重を乗せる為、今度は自分の手が届かなくなる様な仕方で昨年まで試合をしていました。それを適所に重心をかけ、脚で動き、物凄く出入りが強く、離れた場所から両足で距離を詰めてから、クロスのインロー等をいれ、直ぐにアウトステップして出るヒット&アウェイ、もしくはそれを餌に、タックルを取りに行く所では、パンチの技術も向上し、全体の向上がこの判定に繋がったと思います。ミウラ選手も余裕がありましたが、1、2ラウンド、入り際のリードやストレートに対応出来ませんでしたから、ポイントの面で取られてしまったのは仕方ないとおもいます。ただ、試合を作っていく粘り強さは相当のものです。ミウラ選手は1本勝ちタイプの選手で、きちんと修正をかけてくるタイプの選手ですから、次の試合からが彼の凄さが解る様な気がします。青田買いをするファンの方々は、ミウラ選手は“買い”です。

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