update：1.19 1月26日(木)後楽園ホール大会出場 佐藤光留選手、川村亮選手公開練習

■1月26日(木)後楽園ホール大会出場、佐藤光留選手、川村亮選手公開練習
■ 日　時　：1月19日(木)15:00〜
■ 場　所　：P'sLAB東京
■ 参加選手：
・佐藤光留選手(パンクラスism)
・川村亮選手(パンクラスism)

：このコスチュームで公開練習をやった意図は?
■佐藤光留：ありのままを出したら、2人ともこうなっていたということです。最近、気付き始めたんですよ。こいつがゲイだっていうのを告白してから、俺もなんか女装癖があるんじゃないかって。錯覚ですよね。思い始めて、着たら妙にしっくりくるもんで、俺はこっち側の人間でいいやっていう開き直りと、あとは防衛策です。女の格好をしているとこいつは来ないんで(笑)

：それはアキバ系ということ?
■佐藤光留：今はアキバ系って言うらしいんですけど、僕の中では生まれた時からメイドですから。
■川村亮：メイド服で生まれたそうです。
■佐藤光留：その後、看護婦さんが裸に脱がしたんですよ。

：川村選手の格好は?
■川村亮：どこからどう見ても正装ですよ。身体が職業なので。
■佐藤光留：身体が職業じゃないだろう。
■川村亮：身体の職業か。正装ですね。
■佐藤光留：『性』という字じゃないですよ。『正』っていう字ですよ。




：佐藤選手は今回ヘビー級のトーナメントに出場する。ミドルで戦っていることも多かったが?無差別でも戦ってはいたが。
■佐藤光留：忘れましたね、ミドルで闘っていたのを。だって、ライトヘビーで戦ったこともないのに、いきなりもう1個上ですからね。だからもう体重とかは別に関係ないってことです。さっきも昔の僕のビデオが事務所にあったんで見ていたんですけど、去年やった小椋誠志選手が今までで一番体格差があったんですけど、一番体格が近かったポアイ菅沼選手とかでも、やっぱり数字だけじゃまったく決まらないですから。それを考えた時に、今はヘビー級っていうくくりに出ていますけど、誰も僕のことをヘビー級の人なんて認めてないわけですよ。僕だけ無差別級ですよね。だから、願ったり叶ったりで。

：パンクラスismにはヘビー級の選手はいなかったが、そういう部分では?
■佐藤光留：うーん、ismっていうか、半分ismのアライが70kg台でメチャメチャ強いし、重い人が来てもうちの軽いやつは勝てないなんて、そうじゃないじゃないですか。みんなそれぞれの価値観で、階級のチャンピオンを目指している。北岡だったら今回チャンピオンベルトを目指している中で、僕は階級に関してはあんまり感じないんで。だから、ヘビー級のトーナメントに出る時も、ismでこのままで出ます。ありのままの姿で出ます。それを体現したのが、これ(メイド服)です。

：通常はヘビーで闘っていないということで、ハンディではないが、体重を増やすことも出てくると思うが?
■佐藤光留：この格好で計量してやります。そうすればちょっとかさも増えるんじゃないですか。(メイド服の)この中にはなんでも持ち込めるから。ご主人様に使える身ですから、いろんなものを持ってないと。メイド服着てないメイドみたいなものでしたよ、昔は。鈴木さんに『ねぇ、あれない?』と言われたら、ちゃんと持って来ないといけないんですよ、あれを。鈴木さんの雰囲気を見て、これっていうのを決めて持って来ないといけないんです。ある種、本当のメイドさんよりもきついです。そういう中をかいくぐってきたから、今は堂々とこういう格好ができるし、中にいろんなものが詰まっています。

：相手の桜木選手とは格好だけ見ると対極に見えるが?
■佐藤光留：裸になったら変わらないですよ。あの短い通路だけの話じゃないですか。裸になった時に一緒くたに見えるのか、全然違うものに見えるのか、そういうところですよ。僕の予想ではたぶん全然違うものに見えると思いますよ、2人とも。1人は本当に日本のためにというのを表に出して戦っているし、僕は今の日本はこうじゃダメだと思って、いろんなものに反抗したら、たどり着いたのが今のこれなんです。本当に。

：その桜木選手の印象は?
■佐藤光留：印象から出た作戦ですよ。逆転勝ちが多いんです。終始攻めないというか。僕が攻めると逆転されるんで、常に均衡して、勝負どころと思ったあと30秒のところで、ラストに一気にスパートかけると。そうすれば逆転されないですからね。そんな真剣に聞くところじゃないですけど(苦笑)

：逆転勝ちのイメージがあるということだが、それに注意していくと?
■佐藤光留：殴れば殴るほど燃えてくるんじゃないですか。倒されれば倒されるほどこのやろうと思って立ってくるじゃないですか。だから、殴らない、倒さない。でも、勝たないといけないから、どうするか。そこですよ。そういう意味では、バシバシ殴れないです。桜木選手もコンビネーションとかあるボクシングじゃないですから。一発で。案外本当に斬り合いですよね。(自分の姿を眺めて)真剣に言う格好じゃないんですけど(笑)

：今回の公開練習でも出していたが、投げ技や足関節が中心になる?
■佐藤光留：しか出来ないのは相変わらずで。ismの練習の最後に、ミーティングみたいなのがあるんですけど、『佐藤は腕十字にいくな』と正式に道場長から指令が出ましたんで。
■川村亮：(笑)
■佐藤光留：なに笑ってんだよ(突っ込む)。今回も投げて足と。変わらず頑張ります。

：確認となりますが、試合でもそのコスチュームで入場してきますか?
■佐藤光留：それは分からないですね。その日の気分で、黒いのを脱いだり、猫耳になったり、いろいろあるんですよ。もうちょっといいやつ欲しいし(笑)。これでもいいんですけど、ちょっと上がちっちゃいんですよね。
■川村亮：(笑)
■佐藤光留：なに、だから笑ってんだよ、おめぇは。自分の格好をよく確認してから笑えよ。
■川村亮：自分は正装ですから大丈夫です。

：こういう格好で公開練習をしたと聞いたら、桜木選手は怒ると思うが?
■佐藤光留：怒りますかね?

：明日、桜木選手の公開練習があるが、なにかメッセージはありますか?
■佐藤光留：いや、これからやる人に言うことなんてないです。桜木選手も僕に言うことなんて、会社的にはあるかもしれないですけど、ないでしょう。見たまんまを思ってくれればいいし、僕は桜木さんの公開練習の様子を見ないですから。見る媒体ないですから。いつもメイドカフェの日記しか見てないですから。あと岬恵麻っていう本当にかわいいコスプレのアイドルがいるんです。そこしか見てないですから。まさか岬恵麻のところに桜木さんは出ないと思うんで。出ていたらビックリだよ。

：ヘビー級のベルトは高橋選手が返上して、今は空位になっているが、ベルトへの思いは?
■佐藤光留：いや、ないですね。だって100kgまでだったらお前が1番。90kg以上で100kg未満だったらお前が1番というだけじゃないですか。これだけいろんなプロモーションがあって、団体があって、国があるのに、価値のあるベルトっていうのは、もちろんヘビー級にも価値があるんですけど、僕が一番あって欲しいのは違うベルトですし。世界最強になりたいんじゃないんです。ただ、その一瞬一瞬で負けたくないというか。自分の一番思ったものが欲しいってやつですよ。だから、PRIDE GPで優勝しようか、地方のDEMOLITIONで誰も見ていないところで負けようが、僕には何の価値もないです。僕が欲しいと思ったものだけが価値がある。周りに流されて、これが売れているから、これを持っているからみんなと一緒みたいな、数で作った民主主義ですよ。それにはむかっていきたいですよ。頭くるんですよね、そういうの。だから、高橋さんが持っていたというので価値があるわけじゃないし、無差別だからってあるわけじゃないし、僕の中でいろいろ意味があるんです。

：川村選手。パンクラスデビューを果たして見事勝利を手にしたわけだが?
■川村亮：まあ、勝っただけです。どうであれ、結果的に勝ったということです。

：2006年のパンクラス最初の大会の第1試合となるが?
■川村亮：それは自分でやっぱりやりたかったですね。2006年のパンクラスが始まる第1試合なんで、その点では1年通して、パンクラスism、パンクラスが勢い付けられるように。スカッと勢い付けますよ。
■佐藤光留：スカッとしてないですよね、こんな格好。
■川村亮：いや、スカッとしていますよ。
■佐藤光留：してないよ。なんだよそれは。後ろ向いてみろよ(Tバック状態のタイツを見て)スカッとしてないだろう?しているのはタイツだけだろう(笑)

：デビュー戦の試合ではテレビ解説を高橋選手がしていた。高橋選手は『新人らしからぬ落ち着きだった』と評価していたが、先輩方にはどう言われた?
■川村亮：そうですね、いろいろとは言われましたね。まあ、ただ勝っただけなんでということです。
■佐藤光留：自分の欲望を満たしすぎだっていいましたけどね。極めにいって、殴らなきゃいけないところで、くっ付きたかったんでしょう。相手に密着したまま離れない。バックに付かれてもそのまんまにしていて、勝利よりも自分の欲望を満たして。それはよくない。今度の人だって結構イケメンじゃないですか。好みなんでしょ?
■川村亮：まあ、もうちょっと身体つきが良ければ(笑)
■佐藤光留：危険ですよ。勢いつける前に退団ですよ(笑)

：改めて第2戦に挑む意気込みは?
■川村亮：デビュー戦は新人ということで、やっぱり注目されるところが多いと思うんですよ。変なやつ出てきたなみたいな感じで。2戦目でまたよくない試合をやったら、『なんだ、結局1試合目だけか』と思われちゃうんで。やっぱり2戦目が大事だと思いますね、そういう意味では。もっと変なことしないと。だからまあ、そういう点では僕の中では重要ですね。

：相手選手の印象は?
■川村亮：あることですけど、そんなには気にしてないです。

：高阪選手の愛弟子で、ZSTでは負けなしということだが?
■佐藤光留：お前はゲイバーでは注目の新人だからな。
■川村亮：ある区域では注目ですから(笑)。まあ、関係ないですからね、誰かの弟子だってことは。
■佐藤光留：鈴木さんもお前が鈴木さんの弟子だってことにあんまりよく思ってないみたいだからな。
■川村亮：そうですね。『お前、俺の名前を使うな』って言われましたからね。
■佐藤光留：『お前ら2人、俺の名前を使いすぎ。俺も変だと思われるじゃないか』って怒られましたからね。
■川村亮：僕も今、パッと『僕の師匠は鈴木さんですから』って言おうと思ったんですけど、やめましたから。
■佐藤光留：鈴木さんの活動に支障をきたすから。
■川村亮：それもちょっと申し訳ないんで。とういうことで、関係ないということです。結局やるのはリングで2人だけなんで。
■佐藤光留：でも、レフェリーが和田さんだとちょっと嬉しいよな。
■川村亮：そうですね。

：どんな試合展開を考えている?
■佐藤光留：そんなこと言っちゃうの?
■川村亮：ここで言えるかなって話ですよね(笑)
■佐藤光留：だから今日はミット打ちをやったんです。ちょっと組み技披露できないですから。そのうち大変になるんで(笑)