: | tourarchive | : | 2006 |
ある意味、この試合は楽しみにしていました。小椋選手のデビュー戦は、佐藤光留選手がチョークで勝ちましたが、あの試合は体重差が相当あり、小椋選手の動きが緩慢に見えたかもしれませんが、140kg以上の選手が、佐藤選手の動きに付いて来てた事を凄く評価してます。毎週水曜日の朝10時位に東京P'sLABにReashの治療の仕事で行きますが、誰もいない広尾の道場で最初にミットの音を立てているのは、実は小椋さんだったり、玉海力さんだったりします。こつこつと地味なトレーニングを一生懸命していて、それが結果にでてくれたら良いなと思っている、小椋選手はその一人です。 バイロン選手は、当日リングでアップをしている時に、左肩を脱臼してしまいました。”アップ”の意味をどう考えてるんだと思いつつ(笑)、何とか試合をさせたいと思い、施術をしましたが、何しろ完全に鎖骨が浮いてしまっている状態だったので、もしかしたら古傷だっのかもしれません。残念ながら、力瘤を作る上腕二頭筋が完全に作動しなかったので、左手を微妙に動かせはしましたが、いかんせん出力がありません。140kg以上の選手と試合をするという事は、自殺行為なので、試合前のドクターとのミーティングで、小椋選手の不戦勝になりました。 小椋選手は、これで初勝利ですが、当然この様な形に喜ぶ事もなく、逆に憤りを感じてリングを降りられたのではと思います。もし、そうならば、この憤りを次の試合の発火点にしてもらいたいです。高い所から出発して、試合に臨んでもらうと、物凄い大暴れしてくれる予感があります。個人的には楽しみにしていた一戦だけに、とても残念です。バイロン選手は、怪我の大きさから、治して直ぐに次とは行かないと思いますが、完治をして、得意な関節技を披露してもらいたいなと思いますし、小椋選手は次回の試合で、この試合の出来なかった分のエネルギーをばねに、大暴れしてもらいたいなと思います。 >>> N E X T |