第4試合 ライト級戦 5分2ラウンド
宮崎裕治
(総合格闘技道場コブラ会)
vs 吉村直記
(K.I.B.A.)
2R 2:10、負傷判定/1-0
判定:松宮智生(20-19)、廣戸聡一(20-20)、梅木良則(19-19)
■ 宮崎祐治(68.8kg) セコンド:三島☆ド根性ノ助
■ 吉村直記(68.5kg)
レフェリー:小菅賢次

今大会、実は最も楽しみにしていた内の一試合です。両ラウンド通して、ポジショニングという所では、二転三転して、吉村選手の執拗な下から関節を取りに行き、宮崎選手が縦横斜めから攻めて行く立体的な動きで、両選手共、とても動けていました。宮崎選手も吉村選手も一本決めに行き、技術力の高い対戦者同士が、拮抗する場面の少ない、技術力が拮抗する試合を見せてくれました。
最終的には、宮崎選手がタックルで吉村選手の胴を取り、ロープ間から吉村選手の背中から、二人ともリング外へ落ちていきました。私はサブレフェリーをしていましたが、二人の丁度中間点でスルッと落ちてしまい、彼等を直接地面に落とすわけには行かない、というのが精一杯のところでした。私が飛び込み、何とか体の上に落ちてはもらいましたが、宮崎選手が組みながら落ちてしまい、その角度、右肩から落ちてしまい、残念な結果になってしまいました。右肩が外れた状態で筋収縮が始まり、修復をドクターと二人かかりで行った位でした。
直ぐに止めに行けなかった伏線にはなったのですが、ファンの皆さんが投げた紙テープが物凄く、それをリング上からちぎってリング下にしまったのですが、進行上全部をしまいきれず、外に残っているエリアでした。勘違いしていただきたくないのは、ファンの皆さんがという事では一切なく、逆に会場に来ていただき、紙テープ等で応援していただく事は、嬉しい限りです。

私達が、紙テープ等の処理を、より迅速に行っていれば、怪我をしないでスムーズな試合運びになったのかなと思います。他の試合の段階で気になっていたのですが、この後の休憩時間中に片付けられれば良いかなと、思っていたところだったので、私としてはたいへん残念ですし、この様な結果にさせてしまった事も、我々レフェリー陣の今後の改善点ですし、本当に申し訳ありません。常々言っている事は、正確なジャッジングであるかどうか、という事より、正確な判断で選手に怪我をさせない、という事です。お客様から分かり難かろうが、なんだろうが、選手が無事にリングを降りられる様なレフェリングが、実は私の望む部分ではあります。それをまもれなかったという所に、残念でならないし、大いに反省をしております。このPOV上でいうのも何なんですが、宮崎選手、吉村選手には大変申し訳なかったと審判団全員がお詫びいたします。

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