： 率直な感想は?
■ 志田幹：久々に勝ったんでうれしいですね。強かったですね。6戦全勝、いや、弱いヤツにしか勝ってないなぁって思ってたんで、どうかなって思ってたんですけど、非常に強かったですね。

： 特にどの辺が?
■ 志田幹：寝技がうまいっていうのは無かったんですけど、やっぱりタックルが強くて。あと、パンチが思いっきり打ってくるんで、ちょっと面食らっちゃいましたね。何度かカウンターで合わせて当てたのはあったりで良かったんですけど、でも最後にパンチ…ちょっと気抜いたところにもらっちゃって危なかったですね。アレ1Rにもらってたらちょっと倒れてましたね。素晴らしいファイターでしたね。尊敬に値します。

： 手が合う?
■ 志田幹：いやもう、僕どっちかっていうと守りの選手なんですけど、彼すごくアグレッシブに攻めてくれて。やはり6戦やって全部倒してきたっていうのは、あのアグレッシブさがやっぱり基だと思うんですけど、すごい勉強させられたっていうか、アレは見習わないといけないなって思いましたね。素晴らしいファイターでしたね。

： 1Rにアームロックがチキンウイングのような変わった形で極まっていたが?
■ 志田幹：腕があの人多分サル腕って言うんですかね、すごい柔らかい人で。何度か腕も完全に伸びたんですけど、逆に曲がってもまだもう一回曲がるぐらいの感じの人で。すごい柔らかい感じで。普通だったら絶対に極まっていたと思うんですけど。腕が柔らかいからかからなかった感じですね。

： 何回もギロチンを狙っていたが?
■ 志田幹：そうですね。ギロチンも全部かかるタイミングだったんですけど、北岡さんにずっと『アイツにはギロチンがかかんない』ずっと『かかんない』『かかんない』言われて。一番初めに僕が決めたときに『ヤツの逃げ方がすごく巧くて、アレは捕れないタイプ』だっていうふうにすぐに分かっていたんでずっとアドバイスくれていたんですけど、タイミングよく何回も入っちゃうんで絶対取れると思って何回もトライして全部抜かれちゃいましたね(笑)。タイミング的にはもう全部取れるタイミングでしたね。アレ取れないっていうのはちょっと…

： 相手のパワーというより、タイミングでうまいこと抜けられちゃう?
■ 志田幹：そうですね。柔らかい感じで、極めているんですけどぬるって抜けちゃう感じですね。すごい身体が柔らかい感じがしましたね。普通の人だったら全部極まっている感じでしたね。残念でしたね。

： 全体を通して自分自身の身体の動きなどは?
■ 志田幹：寝技になったらああやって相手が上になったり、腕かギロチン取るかっていう戦法だったんで、僕が片方腕取ったんで、相手がパスしてきたらまた展開あったんですけど、ずっとパウンドの展開だったんで、イマイチお互い手が出ないって感じだったんですけど、アレは僕の作戦で。向こうがパスできなかったってことだと思いますね。

： 頭使ってというところ?
■ 志田幹：そうですね。ずっと練習して、上になられたら腕取って、パウンドされないようにして、相手がパスしてきたらリバーサルするか取るかっていう練習してきたんで、アレは予定通りだったんですけど、予想以上にタックルが強くて。倒されすぎちゃいましたね。すごい力強かったですね、ホントに。でも、勉強になりますね。非常にいい経験をさせてもらいましたね。日本人に無いパワフルなファイターで。あのタイプは日本人にはあまりいないタイプなんで。いやあ、いい勉強をさせてもらいました。パンクラスに本当にありがとうって感じで。僕が外国人とやりたいって言ってやらせてもらってるんで、いい経験になりましたね。ちょっと、これからの練習にも参考になるっていうか、また僕はこれで一歩強くなれるかなって感じはしましたね。一本取れなかったのが悔しいですね。アレとれないっすね、アイツ。悔しいなぁ…。バックマウントも完全に取れているんですけどね。後頭部に当てたくてしょうがなかったですね、ホントにもう(笑)。うまいっていうかディフェンスが非常にうまいですね。首も入ったんですけど一回。…素晴らしい。

： この次は?
■ 志田幹：次はもうフェザー級トーナメントなんで、ハイ。それに向けて頑張りたいと思います。

： 前田吉朗選手が負けたが?
■ 志田幹：いや、まぁ、吉朗君は必ず復活してくると思うんで。今日やったタイプなんて、吉朗のファイトスタイルっていうか、気持ちがすごいアグレッシブなところとかすごい似てたんで。まぁ、そうっすね。今日そういうタイプに競り勝てたっていうのは良かったですね。ただ、倒したかったですね。一本取りたかったですね。残念ですね。

： 予定されているトーナメントへ向けての意気込みを。
■ 志田幹：トーナメント出るからには優勝したいと思うんで、応援お願いします。

■ 志田幹選手database