第1試合 ミドル級戦 5分2ラウンド
金井一朗
(パンクラスism)
vs 山田護之×
(チームPOD)
1R 2:11、失神KO/チョーク
■ 金井一朗(81.7kg) セコンド:北岡悟、大石幸史
■ 山田護之(80.1kg)
レフェリー:梅木良則

開始早々お互い見合いながら距離を取り、その中で金井選手がボディーに意味の無い危険を犯すパンチを打って行きますが、それ意外は自分のペースを作り、落ち着いた試合運びになりました。山田選手は自分の距離が直ぐに崩れてしまい、金井選手が攻撃をしてくる形になり後手に回ってしまったのが、最後の最後まで響いてしまいました。
今回の金井選手の勝因の一つは、いかなる局面でも体勢が大きく崩れる事が無く、以前の様に何もしない時間帯がなかった事です。およそ2分、金井選手は常に何かを仕掛け、戦況を変えようとしていました。この形だというところで強引にチョークに行き、山田選手も粘りましたが堪え切れず、最後はしっかりした形で一本を取りました。
終始落ち着いて自分のペースで試合を進めた金井選手がきちんと勝利を収めた試合でした。山田選手は相手を見てしまうので、立ち合いのところで勢いが欲しいところですし、技術的には劣る訳ではないので、その点を直して行くと良いのではと思います。プロとアマチュアの差は、積極的に自分から見せに行く事で、相手に作ってもらった勝機ではなく、自分で前に出て勝機を作り出すのがプロの試合です。金井選手は一本取る快感が良く分かったと思うので、この勢いを活かして3連勝を狙ってもらいたいと思います。

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