今の気持ちは…まぁ、負けたなぁ…と。相手が強くて、僕が弱くて…シンプルに。悔しい気持ちももちろんあるんですけど、それが一番かというとそうでもなく。いつも勝てないなり、負けたなりすると自分の力が足りないといつも思うんですけど、それを改めて確認させてくれたなぁって。試合に行くっていうこともそうだし、今置かれる状況の中で結果を出せなかったというパンクラスの興行の中でのことでもそうですけど。正直言って追い込まれていた部分があったんですけど、その中で結果を出せなかった。本物は追い込まれていても結果を出すんですけど、僕は今の時点で本物ではないということを石毛選手に確認させられた。今回も、正直言って自信がないのもあったんですよ。でも周りが背中を押してくれて。「北岡さんなら行けるよ」みたいな感じで言ってくれて、ありがたいな、自分一人じゃリングに立てないなぁって改めて思いました。そういう押してくれる状況の中で答えを出せなかった無念。頼りにしてくれた会社、仲間。頼りにしてくれる中で答えられなかったなぁと。これで終わりじゃないんですけど、とりあえず一段楽して。
本来ならば自分自身総合の中でグラップラーとして誇りに持っている部分はあるんですけど、そこに持っていけなかったというのはこれも僕の力不足。素直にそう思います。1月にも言ったんですけど、だったらここからどうしていくのかというのは…そういう意味では石毛選手はリセットしてくれたなぁと。これで石毛選手と井上(克也)選手は闘うことになるんですけど、それを指を咥えて見ていることになります。僕はその位置だということです。あまり卑下はしたくないし、逆に言うとそこの次位置は僕なんで、それはあまりレベルの高いところではないんで。止めるわけではないし、ベルトを目指して頑張るだけで、そこをズラしちゃいけないなぁと思います。もう一度、本当にリセットして、息を整えなおして、助走から始めてジャンプします。高い位置にいた、きつい経験をしたっていうのはリセットしなおしたときに活きること。それが無駄になるわけではないと、そういう気持ちです。
…一気に喋りすぎましたかね(笑)。でも、自分で言うのもなんですけど尤もなことを言えていると思うんですよ。マスコミの人に弱ぇなって思ってもらっても構わないって言うか、今回の試合も身内しか期待してくれてないなって感じてたんですよ。それが率直に結果として出た。マスコミの人は間違ってはいないなと、それを感じています。でも囲んでくださっているのは幸せなことなので、次は笑顔で皆さんの前で囲まれたいです。後ろ向きではないので。ただ、正直休憩させてくださいってそういう気持ちです。
石毛選手はグラップリングは警戒してくれてたと思うんですけど、距離を詰めるためにって思ってたんですけど、向こうも最初は後手で、これだとなかなか切り崩せないなと思ってたんでちょっと見ていたら逆に相手が来始めたときに完全に後手の形になって。その形になっているのも二つ三つではなくて。組み合わせの技量として足りないなと。一点一点で考えると石毛選手の方が体の力とか強さがある。大きな差ではないけれど…あまり面白い話ではないので話したくないというか…。
焦りとかはありましたけど、切り崩すのは難しいなと思って。2Rめは上になられて殴られながらも、相手も一度田中(達憲)選手から下から取られて負けた経験もあるのでそこら辺も徹底したと思いますし、僕とやるというイメージでこの試合にかかった思いますし、そこら辺の差が出たなと思います。僕も今までの経験から切り崩そうとしたけど、ちょっと淡々とやられたというか。
今後は会社と相談しながらだと思います。6月、7月、8月と…どうなるんですかね。自分の気持ちとしては休んでから考えたいと思います。3月に出たのだって、僕は無理だと思ってたんで。3月の前後でまさか5月に試合するとはって思ってましたし。パンクラスの状況から考えるとそういう役目なんだってそれがモチベーションだったんで。近藤(有己)さんからは「モチベーションがやっぱり低かったんじゃない?」って言われたんですけれど、モチベーションが低いなりに結果を出すのがやっぱり本物なんで、やっぱり僕は本物ではなかったということだと。…頑張ります。あり続けることで結果を出したいと思います。
ファンの人には素直に申し訳ないなと思います。謝って許してもらえることではないけれど、願うならば見続けていただければ必ず今日の嫌な気持ち、悲しい気持ちを拭えるようなことをやっていきたいなと思います。そうとしか言えないです。
■ 北岡悟選手database