尾崎社長

大会を総括して。
尾崎社長:ネオブラッドのことを語る前に、今日1試合目に出てくれた吉本選手。素晴らしい試合をしてくれたな、と。キックの選手でチャンピオンにまでなっている選手が総合に出るということは、それだけで相当に勇気が要ることだし、勇気と同時にあそこまで試合を、初めての試合として出てもらったんですけど、また出て欲しいなと思います。ネオブラッドに関してはP's LAB東京、P's LAB横浜、ismでまぁパンクラスにとってはいい状態で終われたとは思うんですけど、惜しいなと思うのは前は1DAYで試合をやってて、彼らがここに上がるまでに相当な試合をやって、体を痛めながらやっているというのは何かの形で今日来たお客さんにもお見せできたらなぁ、と。まぁテレビを見てくだされば追っかけて見れるんですけど、それがやはり僕はずっと見ているだけに胸が熱くなってきたというか、それって凄い難しいことなんだけど、今日のリングで…でも見てくれたかな? お客さんわかってくれたか。ずっと勝ち続けてきたってことは。何か工夫はないかな、って思ったりしています。結果は皆選手…ウチの選手もそうですし、外の選手もそうですけどいい試合を見せてくれたと思って、今年のブラッドは相当満足しています。
 あと、川村に関しては、小谷野選手って皆さんもご存知だと思うんですけど相当打たれ強い選手で、例えば近藤戦なんかもそうですけど、我々はレフェリーストップにもできていない。実はタオルを投入なんですね。そこまでの打たれ強い小谷野選手にアレだけ完璧にレフェリーストップにされるくらいきっちり決めたっていうのは僕は賞賛に値することだと思っています。これから川村は期待できる選手ではないかと思います。

川村選手はこれから上のほうで見たい選手か?
尾崎社長:見たいですね。特にあのクラスっていうのは日本人としてはそんなに底辺が低いとは思わないんですけど、ウチに上がっている選手、あとウチの選手含めて層が厚いところですから、どんどん上の選手に胸を借りる…というよりも勝ちに行くという形で組んでいきたいと思います。
 川村はデビューまでに時間をかけた選手で、本当はデビューしないかという話をフロントサイドにどんどんしていたんですけど、彼らのトップの鈴木みのるの判断ですけど、結構デビューまでに時間をかけて。もう少し待ってくれ、もう少し待ってください、と。そこまでismの先輩が大事にしてきたと思うので、いい形でデビューから今日まで来たのは…いいスターが出るんじゃないですかね。

何人ものパンクラシストを見てきた尾崎社長から見ても逸材か?
尾崎社長:ここ数年で一番いいんじゃないですかね。

何年に一度くらい?
尾崎社長:何年に一度くらいと言ってしまうとその間の選手全部否定してしまうことになるので(笑)。皆頑張ってきてるんですけど、形としてこういう風にいい形でネオブラッド優勝という風に向かえたというのは10年くらいないんじゃないですかね。(前田)吉郎くらいですか?
 選手ってタイミングも難しいですよね。だから、いつデビューして、例えばいつブラッドとか後1年ランキング戦とか係ってくるかというのは物凄い選手にとっては重要で、そのタイミングっていうのは選手自身が決められるものではないので、それは周りの状況っていうのも動いてくるものですから、その意味でアイツは運も強いと思います。それで格闘家は運も必要だと思います。
 大事に育てたいとかそういうんじゃなくって、どんどんこう…なんて言うのかな、負けてもいいとは言わないけど、負けるのを怖がるような、例えば会社としても土をつけたくなくてとかいう風な感じじゃなくって、どんどんぶつけていっていい選手だと思います。

8月に大きな大会があるが、さっそく組んだりとかは?
尾崎社長:マッチメイカーがそこにいますけど、恐らくそうすると思います。どんどんやっていいと思います。怪我してないでしょ?(今日はアドレナリンが出ていますから…)後で拳が痛いとかそういうのはあると思いますけど、いいんじゃないですか? 8月。できれば、ですけど…。