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今の気分から聞かせてください。
前田吉朗:楽な気分ですね。一仕事終わったっていうか。

逆に言うと、すごい気負っていた?
前田吉朗:気負っていたっていうか、取らなまずいなって思ってたんで。

試合直後、判定で勝利が決まったときはどんな気持ちでしたか?
前田吉朗:やっと終わったなって。

判定が二手に分かれて、三つ目が上がるときの心境はいかがでしたか?
前田吉朗:あ〜、もうヤバイかなって。でもどっちが上がっても仕方がないなって。

実際どっちに上がっても仕方がないなって思うくらい…。
前田吉朗:やっている方としては、客観的に見られないじゃないですか。当事者で。どっちでも仕方がないですから。

逆に言うと、これで決定的に勝ったというのはなかった?
前田吉朗:なんて言うんですかね、どんな結果であっても僕らが決めるのではなく第三者が決めることなんで。

実際、やっと再戦なったDJはどうでしたか?
前田吉朗:丁寧にやったら大丈夫かなって思っていたんですけど、結構貰いましたね。

前と印象が違うとかありましたか?
前田吉朗:別に相手の印象より自分が落ち着いて試合したなって。

熱くなった場面はなかった?
前田吉朗:いや、特に熱くなってはないです。

試合中鼻を負傷されていましたが大丈夫ですか?
前田吉朗:負傷っていうか、鼻血ですから。

折れたりなどは?
前田吉朗:してないです。

それで呼吸が乱れたりとかは?
前田吉朗:それもないですね。3R目も結構余裕だったんで。

危ないと思ったシーンは?
前田吉朗:2Rですね。パンチ貰いながら止められるかなって思いました。

チェックが入って速攻で勝負をかけにいっているように見えたんですが、焦りとかあったんですか?
前田吉朗:3R走るより、1R、2Rの早い段階で終わらしたいじゃないですか。

特に2R終盤、畳み込みながら仕留め損なったという印象を受けたんですが。
前田吉朗:そんな感じはないっていうか、向こうがちゃんと練習してたんだと思います。

DJ選手と決着ついたと思いますか?
前田吉朗:どうなんですかね?わからないです(笑)。

次また戦うこともあると?
前田吉朗:あるんじゃないですかね。このままお互いが勝っていったら。

逆に、判定がスプリットになったという事ですぐに挑戦者っていう事も十分有り得ると思いますが。
前田吉朗:そうですね。それも仕方がないと思います。そういう試合は僕らが決めることじゃないんで。

ベルトの感触は?
前田吉朗:最初、僕はもうちょっとショボイと思ってたんですよ(笑)。最初見たとき小さいイメージがあったんですけど、結構しっかりしていて。初代っていうのがいいですね。

どんなチャンピオンになりたいとかは?
前田吉朗:偉大なチャンピオンですね。

偉大なチャンピオンになるにはどうしたら?
前田吉朗:やっぱり今の段階でこのベルトの価値は“0”じゃないですか。それをいかに「あぁあのベルトを持っている奴は凄いんだな」って思わせるかですよね。

試合後のリング上で近藤さんと会話しているように見えたんですけど、何か?
前田吉朗:「相手強かったですか?」とか、「親来てます?」とか(笑)。世間話です。

防衛戦相手の希望はありますか?
前田吉朗:一人いることはいるんですよ。あのー…砂辺選手。偶然なのかわからないんですけど、僕がタイトル取ったのも文化体育館で、初めて砂辺選手とやったのも文化体育館なんですよ。その時の印象で、砂辺選手は結構強いなって思って、それから機会があればやりたいと思ってたんですけど、今回リザーバーで。なんかやるのかなって思ってたんですけど、それで僕が言って砂辺選手ってのもアリかなって…。次試合は決まっているんですよね?

9月です。
前田吉朗:僕としてはその井上戦に勝ったらやりたいです。

やっぱり最初の頃からフェザー級で戦ってきたっていう…。
前田吉朗:そうですね。今回、トーナメントで噛むかなって思ってたんで、ちょっとガッカリっていう感じはあります。まぁ、砂辺選手にもチャンスがあっていいんじゃないかなって。

DJ選手が入場のときにパンクラスを強調するようなパフォーマンスやってましたが。
前田吉朗:僕はDEEPの外敵ですからね(笑)。僕ももう背負っているのはパンクラスじゃなくてDEEPですからね(笑)。背負うもクソもないですよ、僕が背負っていたのは稲垣組ですから。

序盤ミドルを貰っていましたが。
前田吉朗:アレは全然平気ですね。あと10発、20発貰っても全然問題なかったと思いますよ。

むしろ前に貰った一発っていうか、左の変な角度から入ってくるパンチとストレートが厳しいかなって思ったんですけど。
前田吉朗:そうですね。アレ貰いましたからね。

前回と今回でどこが違ったっていうのはありますか?
前田吉朗:僕はちょっと冷静に戦いましたよ。パンチも捌いて。

逆に押さえ込むと何もできないって感じでしたか?
前田吉朗:そうですね…どうだろう。僕も技を取ったりっていうより殴るのが精一杯だったんですよね。

最終R、タックルが増えたと思いましたが。
前田吉朗:打ち合っているのはマズいかなって思ったんで。今回は面白いとか面白くないではなく、勝ちにいったんで。…たまにはね、きっちり仕事をしないと(笑)

DJは終わって面白くない試合だったっていうことですぐにリマッチをしたいっていう感じはないって言ってましたが。
前田吉朗:あー、じゃあそれでいいんじゃないですか?面白い、面白くないって言ったところで、結局は自分でした試合ですからね。面白い試合は自分でしたらいいですよ。僕は今までそうやって面白い試合を作ってきたし、その自信もあるんで。

ベルトを巻くと面白いも強いも要求されますけど。
前田吉朗:僕は元から面白いんで大丈夫です、ハイ。…多分。

10月、大阪大会もありますけど次は?
前田吉朗:どうなんですかね?とりあえず今回は勝つか負けるかっていうところからだったんで。

これから考えるっていうことですか?
前田吉朗:これから考えます。…っていうか、オファーがあるかどうかわからないんで。