update：9.15 9.16ディファ有明大会 カーロス・コンディット、ダニエル・リオンズ、砂辺光久公開練習

■ カーロス・コンディット、ダニエル・リオンズ、砂辺光久公開練習
■ 日　時　：9月14日(木)15:00〜
■ 場　所　：P'sLAB東京
■ 参加選手：
・カーロス・コンディット選手(ファイターズ・イン・トレーニング)
・ダニエル・リオンズ選手(フェアテックス・ジム)
・砂辺光久選手(REAL)

カーロス・コンディット選手

■ セミファイナル　ウェルター級戦　5分3ラウンド
ランキング7位 和田拓也 (SKアブソリュート)		vs		ランキング3位 カーロス・コンディット (ファイターズ・イン・トレーニング)
7/28(金)後楽園ホール大会で大石幸史(パンクラスism)と対戦し、長身から繰り出される多彩な打撃を武器に見事TKO勝利を奪ったコンディット。一方、4/9(日)ディファ有明大会で小路伸亮(KILLER BEE)と対戦。レスリングの猛者・小路のタックルを切り続けスタンドの打撃で終始攻め続けた和田。 7/28後楽園ホール大会に続き約2ヶ月での連続参戦となる打撃のスペシャリスト・コンディットが実力者・和田を下しウェルター級に更なるインパクトを残すのか？それとも、コンバットレスリングや全日本サンボ選手権などで優勝経験を持つ寝技のスペシャリスト和田が勢いに乗るコンディットから一本を奪うのか？打撃vs寝技のハイレベルな決戦を制し混沌とするウェルター級で輝くのはどっちだ！？

： 今のコンディションについて。
■ カーロス・コンディット：今はすごいいいコンディションで、トレーニングもかなりいい感じで取り組んでいます。

： 今回はどういうところに重点を置いてトレーニングを行っていますか？
■ カーロス・コンディット：今回対戦する和田選手がすごくグランドの上手な選手なので、それに対応するためにグランドを重点的にトレーニングを行いました。

： 今日の公開練習でも寝技のスパーリングを中心にしていましたが、自信のついたものとかありますか？
■ カーロス・コンディット：三角絞めです。

： 寝技の練習をするにあたって、柔術の先生に学んだり、誰か有名な選手と練習をしたりしたんですか？
■ カーロス・コンディット：トム・ボーン選手と一緒に柔術の稽古をしています。

： 今回の対戦相手である和田選手の情報はどこまで手に入れていますか？
■ カーロス・コンディット：今回和田選手の三大会、三試合を見たのと、過去の戦歴を見させてもらいました。そのくらいです。

： どういう印象をお持ちですか？
■ カーロス・コンディット：彼はすごく強い選手だと思います。総合に関してはかなり経験があると思いますので、それに対しては僕もかなり練習をしてきました。

： ランキング的にはコンディット選手が和田選手を迎え撃つ形になりますが、その部分で意識することはありますか？
■ カーロス・コンディット：もちろん上に上がるために頑張ろうとパンクラスのトップランキングの選手になりたいと思っています。でも、僕も今は下のクラスにいるのでもっともっと頑張って和田選手を倒して上のランクに上がりたいと思います。

： この前の大会でウェルター級のチャンピオンが決まったことは知っていますか？
■ カーロス・コンディット：知っています。

： そのチャンピオンは和田選手の同門なので、もし勝ったらその先が見えてくるのではないでしょうか？
■ カーロス・コンディット：もちろんそれに向かって頑張りたいと思うので、パンクラスの方がその結果を踏まえてチャンピオンとの試合をオファーしてくれれば必ず僕は戦いたいです。

： 今回の試合に勝って、次にタイトルマッチをやりたいという希望などはありますか？
■ カーロス・コンディット：今回は和田選手と戦うことに集中していますので、それが終わり次第いい機会があればチャンピオンにチャレンジしたいと思います。

： 和田選手に取材した際に、コンディット選手が打撃が強いことは十分承知していて、それに対する対策は十分していると言っていましたがどう思いますか？
■ カーロス・コンディット：和田選手が打撃の方を練習しても僕には適わないだろうから、打撃で挑戦してきたらすぐにノックアウトされてしまうのではないかと思います。

(通訳から)コンディット選手は今日本語を習っているそうなので、それについて質問などがあれば…。
： それでは、日本語で挨拶をお願いします。
■ カーロス・コンディット：(日本語で)ヨロシクオネガイシマス。

： 何故日本語を学ぼうと思ったんですか？
■ カーロス・コンディット：何度も日本に帰ってきて試合をしたいので、日本語を習い始めました。時々習っています。(通訳・注)…と謙虚に言っていますが、結構習い込んでいるみたいです(笑)。

： 勝ったら日本語でマイクアピールなどしたいですか？
■ カーロス・コンディット：今はそんなに自信がないので、次には言えるようにします。


ダニエル・リオンズ選手

■ 第5試合　スーパーヘビー級戦　5分2ラウンド
河野真幸 (フリー)		vs		ダニエル・リオンズ/初参戦 (フェアテックス・ジム)
5/2(火)後楽園ホール大会でティモール・アリエフ(アリエフ・プロフェッショナル・チーム)と対戦し、スタンドのパンチをクリーンヒットさせTKO勝利を収めた河野。対するは、ボクシングや、ムエタイで活躍し今回、総合初挑戦となるダニエル・リオンズ。 総合格闘家として日々、進化するプロレスラー河野が連勝を挙げるのか？それとも、リオンズが鍛え上げられた肉体から繰り出すボクシング王者の強烈な一撃でKO勝利を奪うのか？ 二人の大型ファイターによるリングを揺らすスーパーヘビー級戦！

： 初参戦と言うことで経歴についてお伺いしたいのですが、何歳のときに何を始めたのかといった部分について軽く教えてください。
■ ダニエル・リオンズ：12歳のときにボクシングを始めました。21歳までオーストラリアでずっとボクシングをしています。そのあと柔術を習ったり、グランドをやり始めました。今三年間タイに住んでいて、1年以上フェアテックスの方でムエタイのトレーニングをしています。

： ムエタイは三年前から？
■ ダニエル・リオンズ：一年です。ずっとボクシングで。22試合中20勝2敗です。

： プロフィールにあるタイトルは全てボクシングのものですか？
■ ダニエル・リオンズ：そうです。

： プロボクシングの道は選ばなかったんですか？
■ ダニエル・リオンズ：他の仕事があってやむなくボクシングを諦めてそっちの仕事をし、今はタイでもその仕事をしています。

： 三年前にタイに行ったのはその仕事のため？
■ ダニエル・リオンズ：はい。

： 寝技を始めたのは何か切っ掛けがあるんですか？
■ ダニエル・リオンズ：タイのカリフォルニアフィットネスというところでずっとボクシングを教えていまして、週に一回フェアテックスで遊びながらムエタイの練習をしていたときに、そこの会長であるフィリップスさんから総合をやってみないかと誘われ、その話を受けました。

： フェアテックスジムは日本ではムエタイのジムとして知られていますが、どのようにして総合格闘技の練習をしているんですか？
■ ダニエル・リオンズ：フィリップス会長がアメリカからBコンバットのトレーナーを呼びまして数ヶ月彼とトレーニングして、パタヤにブラジルの柔術の選手を招待して一緒に練習をさせてもらいました。

： Bコンバットというのはフェアテックスと提携しているジムとかですか？
■ ダニエル・リオンズ：アメリカのサンフランシスコにフェアテックスがあって、その関係でBコンバットの人を送ってもらって、フェアテックスが考えているのはこれからMMAの選手をトレーニングして世界に羽ばたかせようと思っているそうです。

： タイのフェアテックスも総合の練習をしている選手もいるのですか？
■ ダニエル・リオンズ：ターボ選手も前回パンクラスに参戦して同じような形で何人かの選手をブラジルから来た柔術のトレーナーの下でトレーニングをしている最中です。

： 柔術の先生の名前は？
■ ダニエル・リオンズ：パオラさんです。

： ファイトスタイルとしては打撃で倒すのが理想ですか？
■ ダニエル・リオンズ：もちろんそうです。

： 全身のタトゥーが目立っていますが、いつごろから入れ始めたのですか？
■ ダニエル・リオンズ：三年位前からインドネシアやタイで入れました。

： 和風の柄が多いのですが、日本のものが好きなんですか？
■ ダニエル・リオンズ：すごい大好きです。これがタイのトラディショナルです。ハヌマーンとか、神様です。胸が日本で、背中に日本と中国が入っています。

： 何柱くらい神様がいるんですか？
■ ダニエル・リオンズ：たくさんです(笑)。

： どういったところを日本のファンに見せて、どういうところをアピールしたいですか？
■ ダニエル・リオンズ：もちろんいい打撃を見せて、グランドは上手くカットして立っていきたいです。できるだけ自分のパンチの強さとかを皆さんに見せてあげたいです。

： 質問が重複しますが、アマチュアの大会を含めて総合の試合は初めてなんですか？
■ ダニエル・リオンズ：はい、そうです。

： では、すごい楽しみでしょう？
■ ダニエル・リオンズ：すごい楽しみです。

： 相手の情報を含めて、どういう試合をしたいですか？
■ ダニエル・リオンズ：ある程度距離を置きながら、河野選手はプロレスの選手だということは知っていますので、できるだけ距離を開けてできるだけ自分のパンチが届くところで戦いたいと思います。

： オーストラリアの選手はリングスだったりパンクラスに上がったりしているので総合はある程度根付いていると思うんですけど、パンクラスのイメージは何かありますか？
■ ダニエル・リオンズ：四年位前にオーストラリアを出て、その頃から総合がかなり人気が出てきたので、自分がいない間のことなので、総合自体の情報はあまり持っていません。

： 最後に、改めてテレビに向けて意気込みをお願いします。
■ ダニエル・リオンズ：パンクラスには僕を招待してくれて大変感謝しています。皆さんにガッカリされないようないい試合をしたいと思いますので宜しくお願いします。


砂辺光久選手

■ 第6試合　フェザー級戦　5分2ラウンド
砂辺光久 (REAL)		vs		2005年度ネオブラッド・トーナメント フェザー級王者 井上学 (U.W.F.スネークピットジャパン)
1/26(木)後楽園ホール大会でラス・ミウラ(エイペックス柔術)と対戦し、ブラジリアン柔術の実力者ミウラから的確な打撃で勝利を収めた砂辺。一方、同じく1/26(木)後楽園ホール大会で村田卓実(和術慧舟會A-3)と対戦。冷静沈着に攻守のリズムを持って闘い抜いた井上。 パンクラス・フェザー級のパイオニア砂辺が約8ヶ月振りの試合で存在感を示すのか？それとも、パンクラスでは未だ負けなしの2005年度ネオブラ王者・井上が試合をコントロールするのか？ 王者へと続く道をスピードとテクニックで駆け進む期待の一戦！

： 今日の公開練習ですが、ボクシングのスパーでしたが。
■ 砂辺光久：パッとできるのがボクシングだったので。ストレッチとかしないで体を温められるのでボクシングをしたってことで、特にボクシングに拘った訳ではないです。すぐグローブをつけてすぐできるので。

： 蹴りをしなかったのは何か事情が？
■ 砂辺光久：レガースをつけるのに時間がかかるので。皆さんを待たせるのもよくないかな、と…。

： 久々のパンクラスですが？
■ 砂辺光久：八ヶ月ぶりですか。その間にもオファーをいただいたんですけど、怪我だとかで色々タイミングが合わなかったので試合ができなかった。まぁ、その間にはトーナメントもありましたし、リザーバーって形でいただいたんですけど誰も怪我することなくちゃんと最後まで四人…最終的には二人ですけど勝ち残ったってだけで。あの時点で6月6日は自分は出れました。他団体からもオファーがあったんですけど、トーナメントがどうなるかわからないからそれだけに集中させてくれってことで断りました。

： 一回戦からすごい好試合で盛り上がりました。
■ 砂辺光久：そうですね。四人とも上がるべくして上がる人たちじゃないかな、と。パンクラス的に、お客さん的にあれが順等だっと評価してそうなった。で、自分は蚊帳の外っていうかリザーバーになった。それだけですね。

： その辺にジレンマは？
■ 砂辺光久：自分がパンクラスフェザー級のパイオニアだし第一人者なので俺がいないのはおかしいだろうと思ったんですけど、今までの実績やら何やらを考えて、会社や皆さんが出した答えだと思うので、それに対して特に…自分がそこに上がれなかったのは自分の責任だと思うので。それにもう何も言われないで上に上がるために、明後日確実に勝つっていう感じで。

： そう考えると、今回はネオブラッドのチャンピオンと試合するってことで内容、結果ともに問われる戦いになりますね。
■ 砂辺光久：そうですね。まぁ、井上選手は強いですからね。去年の試合の試合を見てても思いますし、パンクラスでも負けなしですし。『D.O.G』の試合も見せてもらったんですけど、いい試合をしていました。判定になってしまったけど、圧倒的に負けてたわけでもないし。で、去年のネオブラッドの予選でウチのジムの宮城が延長判定で負けているので、それの敵討ちは本人が取るものだと思っているんですけど、とりあえず自分が井上選手とやって。宮城も10月1日が決まってますし、それに宮城が勝って、自分がしっかり勝っておけばまた井上選手と宮城の再戦も組んでもらえるかなって思います。どっちも目の前の試合をこなすのが全てだと思います。

： 差を見せて勝ちたいとか…。
■ 砂辺光久：それはありますね。勿論です、はい。差を見せて…結果だけじゃなく、多分内容も問われる試合だと思いますし。チャンピオンに挑戦するに相応しいか査定でもあると思いますので。とりあえず、明後日の試合じゃないですかね。今後の流れは。

： チャンピオンからは逆に名前が挙がっています。
■ 砂辺光久：嬉しいですね。八月に見に来いって言われて、文体まで沖縄から見に行って。いい刺激を受けて帰ってきて、それを上手いこと明後日出せれば。空回りしないように、前田選手の熱い気持ちも受け取りましたし。それで自分が空回りしないように目の前のことを一つずつこなしていくだけですね。

： 公開練習のときに手を前に出して低く構えてましたが？
■ 砂辺光久：色々な事を試してみようと思ったうちの一つなんで。手を出して低く構えたり、斜に構えたり、ガードを上げて高く構えたり、巻いて下ろして…フリッカーぽく構えたり。確認するためにやったので。

： そういったことは会長の方から？
■ 前田会長：そうですね。まぁ、彼自体が色々ある選手で、多彩で柔軟性のある選手なんで、色んな事をさせて、彼にあったスタイルを探していこうと。ある程度の作戦はあるんですけど、色々怪我の問題とか…無理せず早くタップしろ、と。…あれ。

■ 砂辺光久：タップしないですよ(笑)。
■ 前田会長：まぁ、さっき仰られたように結果だけじゃなくて内容も問われる試合だと思いますので、それなりの形とか作戦は立てていますのでその通りに行くんじゃないかという手応えはあります。

： ああいうスタイルはまだたくさんあるんですか？
■ 砂辺光久：いっぱいありますよ。いっぱい。面白いですよ。

： それは自分でビデオを見たりして研究しているんですか？　それとも普段の練習の中で？
■ 砂辺光久：普段の練習の中で構えてみて、やり難かったら別の構えに変えて、それがやり難かったら次に変えて…なんて言ったらいいんですかね、相手に読まれ始めたら変えてって感じで。
■ 前田会長：引き出しを多くするって言うんですかね、そういうのを特に今回多くやってきました。

： 蹴りを出しませんでしたが？
■ 砂辺光久：蹴りだけっていうか、蹴りをメインとした構えもありますし、寝かして決めたいんだったらそれなりに早くテイクダウンっていうか、タックルなり投げに行くための構えだったり。人それぞれあると思うんですよね。その人に合った構えが。

： 誰が相手でも対応できるように？
■ 砂辺光久：そうなれれば本物かなって思います。それがフェイクじゃなく本物になれるかなって。

： 今の会長との練習はいつぐらいから始められたんですか？
■ 砂辺光久：八月？
■ 前田会長：八月…まぁ、本格的に二人でやり始めたのは日が浅いんですけど、その前からあるところで月に2回から3回位のペースで練習してたんですけど、本格的に二人でどっぷりやっていこうっていうのは…年明けて、春位からですね。 ： ファイトスタイルは徐々に変わってきているんですか？
■ 前田会長：元々色んな動きをする選手だったんで。それに、更に例えばパンチ一つを取ってみてもそのパンチからこういう蹴りに行こう、蹴りから体勢を移動して攻撃に持っていこうっていう。こうすれば当たる、けれどもっとこうすればもっと良くなるんじゃないかっていう応用の方ですね。勿論そのために基本もみっちり教えましたし。まぁ、それなりに仕上がっていますのでいい結果につながるんじゃないかと。

： REALのジムができて初めての試合ですが。
■ 前田会長：そうですね。ここでいい内容と結果を出してもらわないと何やってたんだ、ってことになっちゃいますから。勝って当たり前っていうところも無きにしも非ず。勝ちゃいいのかっていう問題でもないし。ただ、怪我は怖いのですぐにタップしろと。
■ 砂辺光久：(笑)。

： ご自分でも？
■ 砂辺光久：そうですね。八月一日からジムがオープンして、会長と自分と宮城でジムをまわしていって、武士道で活躍されている五味さんじゃないですけど本当に基本からまた練習生というか会員と一緒に、前転から後転やって、ストレッチやって、ワンツーやって、基本をまたもう一度学ぶことができたんで。あくまでもあれは基本をやった上での動きっていうか、基本ができないのにチョコチョコ…見世物じゃないんで。今回は基本が出ると思いますね。
■ 前田会長：まぁ、言うなら打撃にしても気持ちが入ってないフェイントはフェイントにならないです。あ、これはフェイントだってわかっちゃうんで。気持ちが入ったフェイントができれば相手はそれに反応するわけですから、その反応に対して次は動くっていう。だから最初に基本がしっかりしていれば結果が出てくる。本当に基本とそれに基いたもの。変な小細工なしでいきたいですね。

： こないだのネオブラッドでも熊澤選手、曹選手の活躍があったように、沖縄勢の力がやっと総合格闘技に根付きというのもあって。
■ 砂辺光久：準優勝でしたけどね。

： その第一人者としては…。
■ 砂辺光久：自分も含めて誰もタイトルを取ってないので、アマチュアのタイトルだけは沖縄は総ナメにしてきたのにネオブラッドも取ってないしベルトも取ってないし、プロでは通用しないのかなって思われないように、とりあえずベルトは自分が目指して、来年のネオブラッドは宮城が目指してって…それをREALから発信していければなって。プロでも通用するっていうか、プロでも一線でできる、タイトルを取れるジムになりたいです。