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PANCRASE 2007 RISING TOUR 2007.2.28 後楽園ホール
伊藤崇文、渡辺大介選手公開練習


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伊藤崇文、渡辺大介選手公開練習
■日 時:2月19日(月)17:00〜
■場 所:P's LAB東京
■参加選手
・伊藤崇文(パンクラスism)
・渡辺大介(パンクラスism)

伊藤崇文選手
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ウマハノフ選手に対する印象は?
伊藤崇文:相手の心を折るのが早い段階でできる選手だと思います。もちろん身体能力が、体が強いんだと思いますけど、その前に顔の表情を見ても、やること見ても、まったくウマハノフ選手自体ブレることがないですよね。心が乱れたっていう表情を見てないので、技技術云々の前提で持てる、スペツナズか軍隊の何かかはわからないですけど、そういうところから来ているんじゃないですか?それが前提として持っている。元から芯の強い選手かなって感じですけど。まあ、軍隊のことはよくわからないですけど、過去二戦でデータが上がっているのが一番…それくらいしか参考にならない。
勝ち方が派手だし、あのジャーマンスープレックスも狙ってやろうってやった技じゃなくって、きちんと技術として投げている投げ方なんで、楽しみですね。怖さは全然ないですし、練習も飽きましたので、やることはやったので、練習することが面倒臭いくらい飽きたので、気持ちも体も作れているので早く試合をしたいですね。
年末のism興行が終わってから、勝手に「ひょっとしたら当たるかもな」くらいで勝手に想像していて、ホレ来ましたって感じです。表情が全然崩れない選手なので、ああいう崩れない、能面みたいな、ロボットみたいな選手にリングの上で焦らせる表情を作らせたいですね。そういう試合をしたいですね。ああいうヤツに限って驚いたらたぶん後退する選手だと思います。心の中を、古い言葉で言うとペレストロイカしてやります。

やるべきことをやったと仰いましたが、違う練習をやってきたんでしょうか?
伊藤崇文:今日、最後にやったみたいな練習を前回大会から始めたので、ismで始めたっていうより、ちょっと…。ismの選手はみんな知っている人に教えてもらって、もっと他に種類がある練習方法なんですよ。選手ではないんですけど、ずっとやってもらっている練習なんで、そういうのも含めてずっと…。まあ、もう揃っているんですよ。もう練習するの飽きたんですよ。面倒臭いんですよ。試合でいいんですよ。正直言って。
早くリングに上がって戦いたいだけですね。で、勝ちたい。自分の二本足で立って、拳を天井に突き上げて、勝ち名乗りを受けたい。それだけですね。もう練習するの面倒臭い。体重がどうこうも何もないんだったら、もう今でもいいですよ。試合。

最後に見せた練習はどういう練習で、どういうところを?
伊藤崇文:基本的にパウンドのためのバランスを取るための練習ですね。足が下から煽ってくるので、それでゴムを引っ張ってもらって、バランスを取る練習。自分の位置がしっかりあるか、っていう練習です。まだ何種類かはあるんですけどね。まあ、自分があまりパウンドが巧くなかったので、自分の中での補強というか、足りないところの練習です。あとは、キックの練習だったり、ismの練習だったり、走ったり、走らなかったり(笑)。

ism主催の興行での松田選手との試合前からやっている?
伊藤崇文:そうですね。なかなか、形になるのは…。一つの技とか一つの競技を覚えるのは時間がかかりますね。丹念に磨くだけです。早く試合をしたいですね。練習面倒臭い。気持ちも出来上がっているから、あと28日まで10日くらい…10日もないか。長い。面倒臭い。

1週間くらい前が一番きついですね。
伊藤崇文:まあ、疲れているんですけど、気持ちが出来上がっているから、全然…リングに立って戦いたいですね。早く来いって感じですね。そんな寒い国におらんと、今年はちょっと暖冬で温かい国なんで。今頃はボルシチでもたくさん食っていると思うんですけど。

勝負のポイントはパウンドですか?
伊藤崇文:全般的に、です。仕留められるところでは仕留めるところがあると思います。向こうが得意なだけであって、ここは自分の、今のパウンドの練習は自分が不得意だから、あまりできていないことだからやろうと思った練習で。まあ、頭の中でイメージができているのがあるので、それは今の段階ではホント長いので…長いというか、面倒臭いので、早く試合をしたくて、見てください。
全然怖さもないので。きっと、周りが煽っているだけ。絶対。たぶん、気付いている人も多いと思う。これは幻想っていうか、ちょっと大きく言っているな、っていうのは絶対気付いているっていうか、マスコミの皆さんも絶対こういうところが弱いなって気付いている人も絶対いると。僕もそう思います。リング上にあるのは幻想じゃなくて現実ですから、その現実を僕は勝ち取りに行くだけです。

等身大のウマハノフ選手の強さを引き出す?
伊藤崇文:いや、別に引き出すつもりもないし、打ち合うつもりもないし。僕が一方的に攻めて勝つのがやっぱり理想ですよね。相手の力を8まで出して、10で仕留めるってことですよね?いや、できひんな。そんな実力はまだまだ…。あれば、やります。

ライト級のベルトはできていませんが、ランカー同士の対決ということで、今年中の部分でそういうのを見据えた対戦になると思いますが。
伊藤崇文:そういうのは何も考えていませんね。今はウマハノフに勝ちたいっていうだけですね。

ベルトができるかどうかはわからないけど、その辺は意識は…。
伊藤崇文:全然していないですね。ウマハノフに勝ちたい。あれは、きっと幻想だと思う。勝手に膨らんでいるだけだと思うから、針で刺してやります。

ウマハノフ選手は、伊藤選手との試合の後に短いスパンで『ケージー・フォース』での試合が決まっていますけど、舐められていると感じますか?
伊藤崇文:気にしてないです。勝手にしてくれって感じですね。僕には関係のないことですから。出られへんかったら出られへんかったでいいし、別に舐められても…僕の前に試合があったら舐められているなって思いますけど、僕の後なんで。何も思わないですね。ホンマに舐めているんだったら、先の大会にも…こないだどこかでやったんでしたっけ?それに出ていたんじゃないですか?その辺はどっちでもいい。もし先に出ていたとしても、どっちでもいい。僕が勝ちたいことには変わりないから、好きにしてくれって感じです。

勝負は何ラウンドくらいでつけますか?
伊藤崇文:2、ですね。一応こういう選手だろうっていう、自分の中での勝手な予測はしているんです。勝手な予測ですけど、型に嵌められてそういう風に予期せぬことをやられて、僕がパニックにならないことですよね。多分こうだろうっていうのがあるんで、2ラウンド。

多分こうだろうっていうのは、具体的には?
伊藤崇文:たぶん、前半が凄い瞬発力が僕はあると思います。で、1ラウンド以降の試合を、本人二戦だけしかしてないですけど見てないので、1以降じゃないですか?僕も見てみたいし。でも、最初の段階で勝負どころがあったら僕はいきますけどね。引っ張ろうなんて思わないし。

場合によっては1ラウンドでも…。
伊藤崇文:終わらせたいですね。放送時間ギリギリまでには終わらせたいですね。

95年のデビュー以来、12年になりますけど、今年の目標というか、去年はあまりよくなかったですか?
伊藤崇文:全然よくなかったですよ。今年の目標ですか?とりあえず、ウマハノフに勝ちたいですね。これが多分大きな目標ですね。美味しいじゃないですか。勝つと。

自分の格闘技人生の中でも大きな?
伊藤崇文:はい。かなりこれはポイントですね。

勝って、bodogの方にアピールしたい?
伊藤崇文:海外ではして見たいと思います。一度もやったことないことはやってみたいですね。チャンスなんで。日本っていうより、海の外に出た事がないので出て見たいですね。別にそこに観客がいようがいまいが構わないし、そういうことしてみたいなって去年末から…戦う者として、そう思いますね。全然、向こうの言葉も知らないけど、鞄一つで旅芸人みたいにっていう戦いもしてみたいですね。


渡辺大介選手
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渡辺選手は凄い久しぶりの試合になりますが。
渡辺大介:久しぶりです。

今の仕上がり具合や体調は?
渡辺大介:仕上がり具合はあまりよくないです。久しぶりだったんで、張り切りすぎて、そこらじゅうが痛いんで。伊藤さんとは別で僕はもうちょっと時間がほしいなって感じですね。「来週水曜日か、間に合うかな」みたいな(笑)。ちょっと不安があるんですけど、意外と何十試合もしてきているの色んな経験をしてきているんですけど、意外と試合前に怪我したりとかして、本当にこれもヤバいんじゃないかなっていうときに無理して試合すると、結構いい試合をしたり。試合なんで、普段の自分以上のものを出せるっていうのと、怪我をすると普段使っていないようなところを使えたりとか、新しい発見があるので、怪我には慣れっこなんで、怪我をしたときには新しい自分を発見できるチャンスだと思っているので、結構今回も本当にボロボロなんで。

出会い系みたいなことを言っている(笑)。
渡辺大介:そうですね、新しいチャンスだし、新しい自分が見つかるんじゃないかなって思って、凄いプラスに考えてやっています。まあ、10ヶ月ぶりなんで、どういう感覚で望めるかわからないですけど、体はボロボロですけど気持ちは結構しっかりしているんで、今まで眠っていた能力がこの試合で発揮できるようにボロボロなりにやっているんで、パッパと終わらせて、ちゃんと怪我を治そうかなって思っています。

ここ以外にも結構色々と…。
渡辺大介:ちょこちょこっていうか、ガチガチと。今日もいっぱいいっぱいでしたね。時間がほしいなって思います。

相手の岩見谷選手に対する印象は?
渡辺大介:それどころじゃないですね。それどころじゃないですけど、レスリングの選手なんで。首つかまらないように頑張るだけです。

自分のコンディションがいい状況で試合に臨めれば、問題ないのでしょうか?
渡辺大介:そうですね。まあ、キャリア的にもここで躓いたら終わりだと思っているので。早い段階でさっさと終わらせることしか考えていないですね。相手のことは考えてないです。自分の事しか考えられない。

ミドル級に転向した初戦から長期欠場になったんですけど、その間王者が決まって焦りとかあったと思うんですけど…。
渡辺大介:正確には、あの試合が切っ掛けで長期欠場になったわけではないんですけど。あれはあまり関係ないです。あの試合で怪我をしたとか。まったく関係ないんですけど。

練習中?
渡辺大介:そうですね。それでなんでしたっけ?チャンピオン。ビックリしましたね。まあ、元々中西選手は強い選手だったので、いいんじゃないですか?僕はチャンピオンとか、それどころじゃないので。去年一試合しかしていないし、負けているし、その前も二試合しかしていないですからね。結構忘れ去られている。最近パンクラスを観るようになった人はたぶん僕のことを知らないと思うので、早くリングに上がって自分を忘れている人には思い出させて、知らない人にはこういう選手もいるんだよってアピールを早くしたいですね。早くしたいけど、時間がちょっと欲しいですね。

本当はどれくらい時間が欲しいんですか?
渡辺大介:正直、一ヶ月くらいは欲しいですよね(笑)。

一ヶ月あれば万全になる?
渡辺大介:一ヶ月あれば、もう一回やり直せるかなっていうのがあるんですけど、ここまで来ちゃったので、残りの時間を凝縮して、自分の中で一か月分くらいに凝縮してやっていこうと思います。その前もベストを尽くしてきたので。

ミドル級は一番パンクラスismが多い階級ですけど、誰が抜け出して中西選手の持つタイトルに…。
渡辺大介:一番多いのかあ…。一番多いんですね。

渡辺さん、光留さん、金井さん、鳥生さん…。
渡辺大介:そうですねえ…みんな強いですからねえ…。

他団体というか、フリーの選手に巻かれたままというのは…。
渡辺大介:そうですねえ…まあ、人任せにしている場合じゃないので、僕はこのまま、そのまま行くつもりですよ。いち早く。一番先輩ですからね。後輩に任せてばっかりはいられないので。

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それぞれ、今回のテーマはなんでしょうか?
伊藤崇文:僕ですか?基本的に寝かそうと思っています。チャンスがあれば投げてみたいですね。
渡辺大介:僕は、新しい自分を引き出すことですね。今がチャンスだと思うので。今まで頼っていた部分に頼れなくなってしまったので、使ってなかった部分、新しい能力が目覚めればなあと思っています。

ここまで酷い状態で戦うのは初めてですか?
渡辺大介:そんなことはないですよ。もっと酷い状態はありましたね。試合に行くときに自分のバックが持てなかったりとか、膝が痛くて歩けなかったりとか、いっぱいありますよ。伊藤さんもいっぱいありますよね?
伊藤崇文:俺はないよ。
渡辺大介:ないんですか?
伊藤崇文:俺はないよ。俺は全然ないよ。今日が練習初め(笑)。で、練習終わり。

鳥生選手はもう試合をしていますけど、パンクラスismとして今年どういう方向というか…。
伊藤崇文:方向も何も、bodogとか色んなチャンスが回ってきているので、物にしていくしかないですね。結果しか求めていません。僕だけじゃないですね。道場長がどうっていうより、みんなその方向でしかないと思っています。まだまだ結果が出ていないときにbodogっていう凄いところが出てきて、これは運命か、乗り越える人にしか試練は与えられないんだなって思って、乗り越えられないところには試練は絶対回ってこないと思うから、試練と思って乗り越えます。