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セミファイナル フェザー級戦 5分3ラウンド
初代フェザー級王者
前田吉朗
(パンクラス稲垣組)
前田吉朗 vs ジョニー・フラシェ
ジョニー・フラシェ×
(ジュカオ・アシル・チーム/bodog)
1R 3:38、KO/グラウンドのパンチ
■ 前田吉朗(63.3kg) セコンド:稲垣克臣、武重賢司
■ ジョニー・フラシェ(63.8kg) セコンド:ブライアン・ラフィーク
レフェリー:梅木良則
試合を振り返って。
前田吉朗:楽しかったです。

ちょっとヒヤヒヤした場面も…。
前田吉朗:川村がああやってすぐに1本取って勝ったので、これは「俺はやられて逆転しかないな」って思って、敢えて食らいました。笑いよりますけど、ホンマですよ!稲垣さんとかに「食らうんやけど、心配せんでいいですよ」って言っておきましたから。

試合前に?
前田吉朗:はい。落ち方が不自然だったでしょ?あんまり綺麗に落ちすぎた。あれはワザとだったんですよ。

効いてなかったんですか?
前田吉朗:あの後の動きを見たらわかるでしょ?

試合後はかなり興奮していた感じが。
前田吉朗:なんか、嬉しかったんですよね。嬉しいっていうか、今回自分は絶対やるなって思って、ほらやった、みたいな。ひょっとしたらコレ、川村、北岡…勝てるんじゃないか、っと。

内容で?
前田吉朗:北岡はまだやっていないからどうなるかっていうのと、期待もあったと思うんですけど。

実際に二人の試合と比べて勝ったと思いますか?
前田吉朗:ファイターとして一番点数高いのは川村だと思うんですよ。でも、内容見たら僕の方が面白かったと違いますか?やっぱ。シーソーゲームもあって、みたいな。ぶっちゃけ、そうでしょ?今から多数決採るんで手を上げてください!(笑)

(笑)
前田吉朗:これをちゃんと上げんかったらホンマ…その記事を書く…なんやろ、アレはないですからね。権利は。…権利じゃないな…なんだろ。

資格ですか?
前田吉朗:そう、資格!資格はないですからね。ホンマ。じゃあ、川村!…ゼロ?じゃあ、前田!…ちょっと、ちょっと!どっちも上げてない人どうなっとんの!…まあ、次行きましょうか(笑)。…はい。

では、思ったとおりの試合ができた?
前田吉朗:いや、別に思ったとおりの試合っていうか、何をしようっていうのはなかったんですよ。どんな状態になろうとやってやろうと。で、まあ、それができたので、普段だったらハイを敢えて受けて、バックを取られたじゃないですか。あそこでバックを取らせたり、下になっておくところを、強引に立ったりそういう風にしようと最初から思っていたから。なんと言うか、チャンピオンらしくない試合をしようと思ったんですよ。

それはできた?
前田吉朗:できた(笑)。

だから満足?
前田吉朗:満足ですね。

チャンピオンらしくない試合を求めたっていうのは?
前田吉朗:求めたっていうか、最近が綺麗に戦わないといけないとか、そういうことを思って試合をしとったんで、チャンピオンになって一番なりたくないチャンピオンに自分が近づいていたんですよ。一回ちょっとベルトとかなしで、バッと取って、“男”前田吉朗で勝負したっていうところですね。“チャンピオン”前田吉朗じゃなく、“男”前田吉朗で。

試合前にすごい会話されていましたけど、何を話していたんですか?
前田吉朗:え〜…と、なんだろう?いや、何かしゃべるっていうより、「俺の方が凄いやろ?」みたいな。クリーンファイトを、って言われて「OKOK、グッドファイト」って言った後、僕もあそこまで、普段ってあれコーナーにおるときですよね。出てしもうたもんで、もう引けんでしょ(笑)。出てしまった以上、もう引けんので(笑)。これはもう戻れ言われるまで戻れんなぁ、ってことであそこにおったんですよ(笑)。

原点に戻って、この先は?
前田吉朗:原点?

原点というか、忘れていたものを思い出して。
前田吉朗:(ジョニー・フラシェが通りかかり)帰る?
ジョニー・フラシェ:(握手しつつ)Good fight! Next Time!
前田吉朗:(ジョニー・フラシェを見送りつつ)じゃあね!…アイツ、僕と似とるんですよ。僕と。

似てましたね。
前田吉朗:誕生日も一日違いですから。…で、なんでしたっけ?

この先。
前田吉朗:この先は…とりあえず、自分がトキメク試合をどんどんしていきたい。トキメキながら試合をしたい。

それは内容的に?
前田吉朗:内容もそうやし、結果もそうやし。全部トキメク試合をしたいですね。欲を言えば。

トキメク相手を求めて?
前田吉朗:はい。トキメク為にトキメク、みたいな。

何か言っておくことはありますか?
前田吉朗:言っておくこと…。ないですね(笑)。

ファンの人たちに。
前田吉朗:(カメラに向かって)…見たかッ。…見たかは違うな(笑)。まあいいや。