大会前interview
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第3試合 ウェルター級戦 5分2ラウンド
本田朝樹
(パンクラスP's LAB横浜)
本田朝樹 vs 坂口征夫 坂口征夫
(TEAM坂口道場)
3.18(日)後楽園ホール大会で梁正基(スタンド)と対戦し、しぶとく根性のある試合を見せた本田。
一方、7.27(金)後楽園ホール大会でチェ・キーソク(チーム タックル)と対戦し、首相撲でキーソクを捕らえると強烈な膝蹴りをボディに入れ、最後はチョークスリーパーで僅か44秒一本勝ちを収めた坂口。
今大会でプロ3戦目となる坂口が、更なる秒殺勝利で実力を誇示するのか?勢いに乗る坂口を、打撃・寝技ともに穴のない本田が迎え撃つのか?
アグレッシブに試合を展開する両者による期待の一戦!
前回のチェ・キーソク戦を振り返ってみていかがですか?
坂口征夫:試合後にも言ったんですけど、ウェイト的にも勝って当たり前の選手だったんで。前日計量の時に(チェ・キーソク選手を)見て、万が一この人と引き分けたら誰とやっても勝てないし、そうなったら辞めようって決心してリングに上がってたんで、相手には失礼ですけど勝って当たり前だったと思います。一応勝った事は嬉しかったですけど、振り返ってみてあんなにはしゃぐ程でもなかったなと思ってます(笑)

前日計量で対戦相手を初めて見たんですか?
坂口征夫:写真では見てたんですよ。それを見る限りでは、結構ゴツかったんです。でも実際会ってみた時に、最初「トレーナーの人かな」と思いました(笑)それで「え?」って思って、体重計乗ったら69.5kgだったじゃないですか。トイレ1回行けばライト級ですからね。一応チェ・ムベさんには、もうちょっとご飯を食べさせたほうがいいんじゃないかって話はしたんですけど(笑)だからその(計量の)帰り道に勝って当たり前だなって。これで判定までいっちゃったら、今後格闘技はやっていけないなと思いました。

現在のコンディションはいかがですか?
坂口征夫:悪いですね(笑)ケガ、風邪、後は疲れも溜まってますね。

ケガは練習中に?
坂口征夫:そうですね。目もケガしたばかりですし、足の甲も手首も・・・まぁしょうがないんで、治して闘います。なんか今回調子悪いですね。それぐらいプレッシャーがかかってるって事ですかね。

風邪も辛そうですね。
坂口征夫:そうなんですよ。先週注射して2日だけ休ませてもらったんです。それで復活したんですけど、まだ鼻・喉・咳が辛いですね。うちの道場の人達みんなうつったって言ってます(笑)でもマスクして練習する訳にもいかないので。

プロ3戦目となりますが、デビューした時の自分と今の自分を比べてみて、どこが変わりましたか?
坂口征夫:精神面に余裕が出ましたね。4月が本当に入れ込んでたんで、試合見てみるとアホみたいになってますね(笑)だからそれに比べて精神的に余裕が出て来たなと思います。試合をするまでの雰囲気とか、試合前の1週間の過ごし方もわかってきたんで、心にゆとりが出きましたね。強くなったかは、わからないです。

試合前は日常と変わらない生活を送ってるんですか?
坂口征夫:そうですね。4月の時は、やたらと自分を過保護に扱いすぎてた部分があったんですよ。でも7月は家族で酒飲んでソバ食って試合に挑んだんで(笑)酒はダメですけど、いつもと変わらない日常生活を送って試合当日を迎えられればいいのかなって。

今は坂口道場以外でも練習をされてるんですか?
坂口征夫:一時ボクシングジムに通っていました。今回は相手が本田選手という事と7月の反省点を踏まえて、ここ(坂口道場)と空手の道場で練習してます。

7月の反省点というのは、どのような部分ですか?
坂口征夫:あの膝の3,4発目で倒したかったんですよ。腹に入ってたのはわかってたんで。リングをコの字型にぐるぐる回ってたじゃないですか(笑)試合見て、膝が軽いなって思ったんですよ。あれは空手の道場で学んだ技だったんで、もう1回空手の道場行って膝を徹底的に磨こうと思って練習してますね。

寝技の練習は誰とやられてるんですか?
坂口征夫:スティーブ(マグダレノ)と永田(克彦)さんですね。スティーブはすごく上手いんで、色々教わりながらスパーリングしてます。納得いかない部分があれば、止めて聞いて対処して再開してって感じでやってます。打撃は空手の道場でも出来るので、ここ(坂口道場)では寝技を中心に練習してます。

仕上がり具合は?
坂口征夫:この間よりはいいと思います。

対戦相手の本田朝樹選手の印象は?
坂口征夫:強くて何でも出来る選手だなと思います。7月の試合が終わった時点で、自分からパンクラスさんに「もし次戦お願い出来るなら、本田選手とやらせてほしい」ってお願いしたんですよ。ネオブラの準決勝から本田選手をずっと見てたんです。その頃はまだアマチュアだったんで、自分の階級の人ってどんな人かなって思って見てて、目に止まったのが本田選手でした。決勝で熊澤選手とやった時も、強くていい試合してるなっていう印象が強かったですね。しかもパンクラスの会場で、1番最初に挨拶したり話したりしたのが本田選手だったんです。その時に「強くなったら相手して下さい」って言ったんですよ。そしたら本田選手も「いつかやりましょう」って言ってくれて。自分は選手としてすごく尊敬してますね。打撃の面では似たタイプだと思うんで、自分がどこまで本田選手に通用するのかって意味で、今回本田選手にお願いしました。

本田選手とは仲がいいんですか?
坂口征夫:違う道場の人では1番喋りますね。今まで誰も口聞いてくれなかったんで、1番最初に話してくれたのが嬉しかったです。

そういう選手と闘うという部分で、やりづらさはないですか?
坂口征夫:その言葉を交わした時点で、いつかはやらなきゃいけないと思ってたんで。逆に避けててもいつかは当たるっで意識してたんで、そういう部分を頭に置いて接していました。だから今回は楽しみですね。

失礼な言い方かもしれないんですが、今までの対戦相手と違って本田選手は実力・経験ともにある日本人選手なんで、今回の試合で実力を測られると思うんですが。
坂口征夫:そうですね。それで評価してもらって結構だと思いますし、自分がいい所を出せればプラスになるし、いい所がなければそれを目標に練習して強くなっていこうと思ってますので。自分は勝ちにはいきます。その上で皆さんがどう判断するのかはわからないですけど、それも見に来るお客さんの楽しみの1つなのかなと。

フィニッシュのほうは膝で?
坂口征夫:自分はバチバチの殴り合いを挑みたいと思ってるんで、膝が出るかはわからないですね。パンチのほうも磨いてるんで。とにかくどんな技を使ってでも倒すって事を頭に入れて闘います。

総合格闘技をやっていく上での今後の目標は?
坂口征夫:強くなりたいですね。それだけです。ランキングとかベルトとかは、まだ雲の上のような話なんで、とりあえず一戦一戦闘ってもっと強くなっていきたいです。

本田選手に勝利したら、次に闘いたい選手はいますか?
坂口征夫:いないですね。カード組まれた時に皆さんが「この試合面白そうだな」って思ってもらえるカードがあれば、その選手とやりたいですけど。今は本田選手でいっぱいなんで。

今回の試合に関して、坂口征二代表や松田恵理也選手からアドバイス等もらいましたか?
坂口征夫:今、うちのチームの人達みんな精神的ダメージがでかいんですよ。自分がここで勢いつけないと、全員負けになるんで。だから自分と今回ゲートに出る佐藤(将光)くんで、いい結果を出したいなって思います。とりあえず今日初めて松田さんからアドバイスをもらいましたね。

どんなアドバイスを?
坂口征夫:「こう攻めたほうがいいよ」って。ここ(坂口道場)の打撃の練習が今日で終わりなんで。

それでは対戦相手である本田選手に向けてメッセージをお願いします。
坂口征夫:今流行りの「別に・・・」という事で(笑)

話が変わりますが、プロレスに出場されるんですか?
坂口征夫:そのつもりはあります。でも今はパンクラスでの試合が決まってるんでやらないですけど。10月の試合が終わった時点で考えていこうと思ってます。いずれはやってみたい気持ちはありますし、でも総合も好きなんで両立が難しいのはわかってますけど、うまくやっていけたらなと思ってます。ただプロレスの練習は、合宿に参加したぐらいであんまりやってないんですよ。でもその合宿で、基礎体力向上とウェイトアップが出来たんでよかったです。本田選手との試合が決まってからは、もちろんプロレスの練習はしてません。相手に対しても失礼だと思いますし。