： まず、今の感想をお願いします。
■ 竹内出：本当に嬉しいですね。

： やっと手に入れたベルトの感触は？
■ 竹内出：これを狙ってというか目指して毎日練習していたんで、本当に嬉しいです。

： 試合は作戦通りでしたか？
■ 竹内出：正直、作戦ってなかったですね。もうセコンドや周りの人に言われましたけど、気持ちを切らさないことと、今までやってきたことをやるように。余計なことはしなくていい、と。誰がどう見ても僕の試合だというような試合でしたね。

： 1、2Rは殆ど同じような展開でした。
■ 竹内出：そうですね。相手も僕のことは研究しているというか、去年もやっていますし、得意な形は知っていると思うんで、投げさせないディフェンスだとか、相当嫌がらせとか、簡単に僕にコントロールさせないという試合をやっていたんで、そんな簡単な試合じゃなかったですね。

： その辺の攻防でお互いかなり体力を使ったんではないでしょうか？
■ 竹内出：そうですね。すごい地味な攻防だとは思うんですけど、あそこは本当にお互いすごい力を出していましたね。

： 一瞬も気が抜けなかった？
■ 竹内出：そうですね。本当にそうです。ブレイク一つ、クラッチ、切れるか、掴んでいるか、それ一つで展開が変わっていたと思います。

： それを制することができたっていうのは？
■ 竹内出：ラフィーク戦が終わってから、日程が決まっていたのでこれに向けて、調印式とかでも言いましたけど、技術がどうのっていうのはそんなに変わらないかなっていうので、体力アップを。マイクでも言いましたけど、30代半ばでもまだ数値というか、伸びるんだな、と。いい練習させてもらいましたね。周りの人に付き合ってもらって。

： それが試合で出せた？
■ 竹内出：と、僕は思いますね。

： 3Rに出血しましたが。
■ 竹内出：見せ場を作りました(笑)。1、2、3Rが一緒だったらちょっと…(笑)。

： ちょっとスタンドでやりあおうという意図は？
■ 竹内出：ありましたよ。ただ、なんと言うか…カウンターで前に出たら組んでたという感じで、そこで離れる必要もないかなって…。構えたら投げようと思いました。

： 3R全部通じてってことですか？
■ 竹内出：そうですね。結局そうなりますね。

： ミドル級の頂点に立ちましたが、どのような王者像を築きたいですか？
■ 竹内出：そうですね…。どこのリングに上がっても恥ずかしくないような実力をつけたいですね。もちろん、防衛戦もしたいですし。ベルトの価値を高められたらと思いますね。

： 総帥はいかがですか？この長い道のりについて。
■ 松本総帥：いや、本当に5年間長くて、こんなにかかるのかって思ったんですけど、やっぱり5年もかかると、竹内も言っていたけど、諦めそうになったりとか、色んな道のりがあったんですけど、本当に今日試合を観て諦めないでよかったと思いましたね。他の選手はチャンピオンになったりするんですけど、竹内は本当に5年間これ一本、これを取るためだけに頑張ってきたんで、悲願なんで嬉しいですね。パンクラシストなんでね。本当、それだけの実力を持っていると思うし、伸びているので、パンクラスっていう、4回もチャンスをくれた、ベルトを巻かせてくれた団体にこれから恩返しできるんじゃないですかね。価値を高めますよ。本当に皆さんには感謝しかないですね。

： チャンピオンになったからこそ言いたいことはありますか？
■ 竹内出：まだ実感がないのでそういうことは考えていないです。ミドル級を盛り上げたいと思います。

： 松本さんとしては竹内選手のこれからはどう思いますか？
■ 松本総帥：一番はチャンピオンなんで、他のリングよりもパンクラスのスケジュールを中心に考えていますけど、やっぱり本人も言っている通り30半ばなんで時間もあまりないんで、他のリングでもやっぱりパンクラスのチャンピオンの実力を見せたいですけど、具体的にどこっていうのはないですね。やっぱり、まあ色々ありますので、これからだと思います。

： チームにベルトが集まりつつありますけど。
■ 松本総帥：そうですね。3本目です。今年3本持って年を越せるんで、嬉しいことだらけですけど、来年も3本持っているようにするのが大変なんで。これからが本当、ベルト取ってからが大変ですね。長谷川もこないだ取られたようなもので、なんとか…。厳しい戦いが続くと思うんですけど、ベルトはもっと欲しいです。

： サンボ着の上からベルトを巻くのはこだわりなんですか？
■ 竹内出：サンボ着を着ている姿を印象付けようかと(笑)。