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PANCRASE 2008 SHINING TOUR 1.30後楽園ホール大会
一夜明け会見

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坂本靖常務:皆さん昨日に続きお集り頂きまして、ありがとうございます。昨日の大会を試合順で振り返って話をさせて頂きます。パンクラスゲートでは新階級であるフライ級の試合が行なわれました。本戦の試合もそうですが、この大会からパンクラスはルールが若干変更しまして、ゲートでいうとグラウンドでの顔面パンチ解禁になりました。昨日の2試合はグラウンドではないんですが、スタンドのKOパンチで決着が着いています。ルール変更で試合により緊張感が出ていたなと感じました。そういう部分でスタンドでのKO勝利になったのではないかなと思います。
本戦では入場式を行なってP'sLABの代表として志田(幹)選手が「P'sLABに厚みが出てきた」と挨拶をしていました。第1試合でパンクラスP'sLAB横浜の川原(誠也)選手が1R28秒ハイキックでKO勝ちでした。P'sLABからも若くていい選手が出てきたなと思いました。第3試合では最恐WINDY(智美)選手が戻ってきてくれたなと思います。ああいう試合展開を見ているとWINDY選手の相手を探すのは大変だなと思いましたね。そしてミドル級ではガジエフ(アワウディン)選手の非常に速い打撃で久松(勇二)選手も粘る選手なんですが、残念ながらKOでやられてしまいました。セミファイナルで初代ライト級王者になりました昇侍選手ですが、見事なKO勝ちでした。スローで何度も見たんですが、完全に左のハイキックでウマハノフ選手は失神していましたね。そしてメインの第3代ウェルター級王者決定戦ですが、展開的には2年前と似た感もあったんですが、ライト級とは違ってという言い方は変ですが、グラウンド・スタンドともに技の攻防だったんでマニアにはたまらない試合だったんじゃないかなと思います。これでチャンピオンが2人決まったわけですが、今後もより熱い試合をパンクラスやチャンスがあれば外でも展開していってくれると思いますので、期待して頂きたいなと思っております。

井上克也:昨日の試合は、展開的には完全に作戦負けして1,2R全くいい所がなくてよく3Rで持ちかえしたなと自分でも思っています。でも今は勝ってほっとしてます。今回から階級が77kgに変わってしまって減量が楽になったので、これからは一個下の階級も視野に入れてやっていこうと思っています。

昇侍:昨日はウマハノフ(アルトゥール)選手に勝てて、すごい嬉しかったです。
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両選手にお伺いしますが、井上選手が階級を下げるとすればお互い闘う可能性もあるという事ですが、それについては?
井上克也:昇侍選手はすごく打撃が強いというイメージがあります。すぐには試合をできないと思うんですけど、できるだけ早く挑戦できる立場になれるように頑張りたいと思います。
昇侍:元々の体重が68,9kgぐらいなんで、僕も下の階級のベルトを狙えなくもないんですが、ライト級に井上選手が来てくれるんであれば、面白い試合になると思うんでその時は是非よろしくお願いします。

井上選手にお伺いしますが、階級を下げるという事は防衛戦をしないでという事ですか?
井上克也:どうなるかはわからないんですけど、とりあえず今の自分の気持ち的には落とすという方向で考えています。

やっと手にした正規王者のベルトですが、周囲の反応は?
井上克也:「よかったね」と「やっとなれたね」ってみんな喜んでくれたんで、自分もすごく嬉しかったです。

試合前から階級を落とそうというのは考えていたんですか?
井上克也:試合前からベルトをとったら落とそうと考えていました。自分はずっと暫定だったんで、ウェルター級は絶対取りたいと思ってたんで。

昨日とったベルトの防衛戦よりも、2階級制覇したいという気持ちのほうが大きい?
井上克也:そうですね。自分的には2階級というかライト級目指してという気持ちの方が強いです。

そうしますと、近々王座返上という事になるんでしょうか?
井上克也:たぶんそうなると思います。

昇侍選手にお伺いしますが、試合後周囲の反応はいかがでしたか?
昇侍:周囲の反応というか、試合後のインタビュースペースでの記者の数が多かったのが、すごい嬉しかったです。

次は誰と闘いたいですか?
昇侍:今の所は特にいないんですが、強い選手でパンクラス側が資格があると認める選手であれば、いつでも受けます。

階級を下げるというお話もありましたが、ライト級のベルトは何回くらい防衛したいですか?
昇侍:ずっと初代で。さっきのは減量すればという話で、基本的には僕がずっとライト級王者で初代のまま終わるつもりです。このベルトはずっと持っておきます。

坂本常務にお伺いしますが、ライト級での防衛戦の相手は考えていますか?
坂本靖常務:終わったばかりなんで全然考えてないですね。でも基本的にはランキング1位の選手に優先権があるんですが、例えばオファーを断ったりするケースなどがあるんですよ。そういう場合はランキングが落ちます。選手が嫌な試合ほどお客さんが望んでいるので、今後は厳しいマッチメークをしていきたいと思っております。1位の選手は王座に挑戦する為に厳しい試合をやってほしい、それがパンクラスを面白くしていくと思ってます。まぁ半年ぐらいで次の挑戦者を見据えた試合をやっていきたいと思いますね。