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第5試合 ライト級戦 5分3ラウンド
ランキング4位
伊藤崇文
(パンクラスism)
伊藤崇文 vs ハクラン・ディアス ハクラン・ディアス
(ノヴァ・ウニオン)
3R 5:00、判定/0-1
判定:大藪吉郁(30-30)岡本浩稔(29-30)和田良覚(30-30)
■ 伊藤崇文(70.1kg) セコンド:渡辺大介、ミノワマン
■ ハクラン・ディアス(70.2kg) セコンド:アンドレ・ペデネイラス
レフェリー:梅木良則
まず試合を振り返って。
伊藤崇文:冷静でした。で、ちょっと動いているうちに、試合前自分自身で体がすごかったなというか、基礎体力の底上げをしていきたいですね。公開練習のときに実際にやったんですよね。ああいうのをたくさんやりたいと思いました。

カードを使ったり?
伊藤崇文:要するに走ったり、腕立て伏せ…とにかく体力練習。技術練習もそうだけど。例えば僕の年齢のことは話したくはないけど、いつしか落ちるものだと思うんですよ。技術で言えば毎年進化するものだとも思うし。でも、体力はないんですよ。使えるものだから、要するに人間の持っている気持ちの問題だと思うんですね。このプロの世界に入るまではそんな練習ばかりやってきたし、パンクラス入ってからも習ったことはそんなことだから。基本はいつでもどこでも一緒だと思うから。そこだけ手抜きしたくはないですよね。

冷静だったと言いましたけど、それは?
伊藤崇文:いつになくコンディションが…よかった。いつもベストなんですけど、でも今日はいつもより怖さがあったんで。…何かいい言葉が浮かばない…。一回満足してみたいですね、試合に勝って。満足してないから続けているんじゃなくて、満足して、満足した上で次上に上がってみたいし。顔を腫らしていますけど、こんなの痛くないから。いちいちこんなの痛がっていたらプロレスやっていられないからね。本当に痛くない。避けれないから、じゃなくて痛くないからディフェンスする意味もない。本当に痛くない。バチッていって、お客さんが「おぉ」って言っているのでも、「だから?」って感じなんですよね。もっと体力を上げていきたい。

色々技術も、今回は下から…。
伊藤崇文:そうですね。だから、去年の2月のとき、昇侍戦のとき、技が止まっちゃうんで、その対策をしてきました。出た技は当たり前の回転する技なんですけど、そんなの基本だと思うし。まだまだ自分でも殻を破れていないので、自分でももっと自由に暴れたいな。まだ終わったら硬い気がする。でも、リング上で行っていることは「70点でした」「今日は60点でした」「90点でした」ってないから、それは。絶対いつだってそれは100点を出しているはずだから。その上で秒殺だったり、勝ったりがあるから。「今日は自分の力を出せませんでした」って、そんなの…。じゃあ、金払っている客に「なんで今日は出さないんだよ、こっちは金を払ってんねん」っていわれたらそれまでの話ですからね。何があったって、コンディションの良い、悪い。技術が云々かんぬんより、そのときは出た結果は100点満点だから。まあ、去年の今頃は俺暗かったけど、今明るいから。何言ったのか忘れた。何か言ってたかな?

いやあ…(笑)。
伊藤崇文:何だっけ、忘れた。たぶん今ぐらいに何か言ってたけど。

試合にも、ここ数試合新しい試合みたいな…。
伊藤崇文:去年の2月と違うから。去年の2月、何か言いましたよね。

言ってましたっけ?
伊藤崇文:新しいかなあ?

ここ数回、何だか…。
伊藤崇文:何か…もっと基本とか原点とか振り返ってますね。だから体力重視とか基本の技、体力練習とかレスリングとか。僕が最初求めていたもの、始めたことをやっている気がする…じゃなくって、そうしている。全てにおいて。試合も練習も私生活も。一番大好きなプロレスをやるときに何をやっていたか。プロレスラーになるためにパンクラスに入って俺は何をやっていたか。もしくはやらされたか。を、それをやろうとしている。基本はさっき言っていた通り変わらない。

今年はどういう目標を?
伊藤崇文:ベルト欲しいね、やっぱり。どう考えても。そのベルトを取る…まあ、この体重じゃなく大きな体重とやってみたいですね。無差別とか。別にこの体重にあわせるためにライトにしたんじゃなくて、この体が動きやすくてなんで、できれば無差別も一度やってみたい。でも、ライトもきっちり勝たないと。まあ、それが先ですね。無差別っていう、パンクラスの、プロレスの、格闘技の原点みたいなことをやってみたい。それまではきっちりこの階級で成果を出さないと、突っ込みどころがたくさんあるのはムカつくし、自分に突っ込みどころがあるのもそれがイヤだから。今までの伊藤崇文だけど、もっとパーン!って弾けてみたいですね。もっと殴られてもいいからそれでも前に出るとか。

痛くないから?
伊藤崇文:だって本当に痛くないもの。やられるんだったら練習生のころにスパーリングを一時間も二時間もぶっ続けで殴られ、ケチョンケチョンにやられている方が絶対痛いもの。そんなの。しかもグローブつけているじゃないですか、今。だから余計に痛くないですよ。昔今みたいなものじゃないから。だから僕のやっていることはプロレスだと思います。プロレスも格闘技も全て一緒。ロープがあってリングがあれば一緒だと思います。何一つ違わないです。以上で。また頑張ります。