： まず、誰もが気になっているリングネームについてお伺いします(笑)。“青木宏樹"から“AB"に変更した理由を教えて頂きますか?
■ AB：色々あるんですけど…。

： …色々というと?
■ AB：最初は「青木バカ」って代表(芹澤健市)が言ってきたんで、ABになったんですよ。でも本当に色々な意味があるんです。「青木※※」って色々自分でつけようと思ってたんで、“AB"なら色々な意味で取れるじゃないですか。だからこのリングネームにしました。

： ご自分では気に入っているんですか?
■ AB：まぁ…微妙な所ですね(汗)。

： 現在のコンディションはいかがですか?
■ AB：まだちょっとケガが治ってないんですよ。

： どちらをケガされてるんですか?
■ AB：ずっと右ヒザをケガしてて、最近では左肩も痛めてしまいました。

： 右ヒザはいつ頃から?
■ AB：ネオブラ予選前からです。ずっとケガで練習を休んでたんですよ。だから予選の時は、試合内容というより「ちゃんと試合ができるのか?」っていう事しか考えてなかったですね。

： そういう状況の中で、3戦全勝、その内の2試合をTKO・一本で勝利したんですね。
■ AB：そうなんですよ!作戦も考えてなかったんです。とりあえずやるしかないなと思ってたら、勝っちゃったんですよ。

： 予選1回戦の試合終了後は、どういう心境だったんですか?
■ AB：1回戦後は「…いい感じだ」って思いました。準決勝で勝った時は「あれ?これいけるな」って(笑)。

： 予選準決勝戦の時も、特に作戦を考えていたわけではないんですよね?
■ AB：そうですね。とりあえずスタンドだとヒザに負担がかかっちゃうんで、寝技に持っていくしかないなとは思ってました。それでうまく倒せたんで、チョークスリーパーで勝てたんですよね。

： 予選決勝戦では、和術慧舟會の同門対決となりましたが。
■ AB：そうですね。相手のほうがキャリアがあって、1回戦・準決勝といい試合をしてたんで、正直厳しいかなとは思ってたんですけど…。

： その試合も判定勝利を挙げたと。
■ AB：そうなんですよね。僕的には判定で負けたと思ってたんですけど…まぁ、判定で勝っちゃいました(笑)。でもこういう状況の中で、一日3試合のトーナメントを制した事は、すごく自信に繋がりました。一日で全部出しきった感じです。周りにも「よく勝てたな」って言われましたよ。

： 予選優勝した時に、客席の方に煽られてポーズを決めてたじゃないですか?
■ AB：あれは青木のAをとった“Aポーズ"です。

： それは慧舟會の滝田J太郎選手や中村K太郎選手がやっているポーズと同じ?
■ AB：もう完全にパクリです(笑)。

： 沖縄大会で行なわれた準決勝戦はいかがでしたか?
■ AB：コンディション的にはよかったです。でも相手のデータが全然なかったんですよね。本戦のネオブラ1回戦の時も、いきなり足関極めて終わっちゃったじゃないですか。だから相手がどうこうじゃなくて、自分のフィールドに持っていく事だけを考えて戦いました。僕は寝技が得意なので、きっちりポジションさえ取れれば極める自信があったんですよね。案の定、極める事も出来ましたし。

： 決勝戦の対戦相手は、AB選手と同じく寝技が得意なスティーブ・マグダレノ選手ですが。
■ AB：僕的には寝技はもちろん、打撃も上手い印象があるので、隙がない選手かなと思います。だから「どうしよう、困ったな」って感じなんですけど(笑)。

： 今まで外国人選手と試合をした事はあるんですか?
■ AB：グラップリングの大会だったらあるんですけど、総合の試合は初めてですね。でも同じ階級なんで、特に恐い部分もないです。

： どういう試合にしたいですか?
■ AB：相手は柔術家らしいので、固められて塩づけにされないように、どんどん動いて自分から一本狙って勝ちにいきます。

： 今後プロとして試合をする上で、目標にしている選手はいらっしゃいますか?
■ AB：やっぱり宇野(薫)選手ですね。あとはうちの代表です!

： どういう部分を目標にしているんですか?
■ AB：寝技だけじゃなくて、打撃もレスリングもできるじゃないですか。一つだけじゃなく、全てできるオールラウンダーなんで、僕もそういう選手になりたいです。

： では最後に対戦相手であるスティーブ・マグダレノ選手に向けてメッセージをお願いします。
■ AB：動きのある魅せる試合をしたいんで、判定じゃなく一本を取る気持ちでぶつかります!