大会前interview
■ セミファイナル ウェルター級戦 5分2ラウンド | ||||
花澤大介13 (総合格闘技道場コブラ会) |
vs |
レアンドロ・クサノ/初参戦 (グレイシー・ウマイタ) | ||
5.25大阪大会では花井の足関節技を封じ、20-18のフルマークで勝利を収めた花澤。次なる相手は、ブラジリアン柔術の4大流派の一つである“グレイシー・ウマイタ"でテクニックを磨き、今年に入って多くのタイトルを獲得しているクサノだ。花澤はこの試合でインパクトを残し、自身が熱望しているランカーとの対戦を実現させられるか? |
: 5月の花井岳文選手との試合を振り返ってみて、いかがですか?
■ 花澤大介13:ただ勝っただけの試合でしたね。
: 花井選手は“真・足関十段"と言われている選手ですが、その辺りの恐さはなかったですか?
■ 花澤大介13:そういう展開に持っていかせない練習はしてたので、全く恐くはなかったです。でも寝技の時に「握力が強いな」とか「ブリッジが強いな」と感じて、ちょっとビビってしまった部分がありました。
: 花井選手は試合中に色々叫んでいましたね。
■ 花澤大介13:そうですね。ちょっと変わった人だと思いました。まぁ「声を出すんだったら、もっと動いたらいいのになぁ」って感じです(笑)。
: 地元大阪でのメインイベントという事もあって、やはり勝ちに徹した試合だったのでしょうか?
■ 花澤大介13:いやぁ、地元とかは関係なくて自分自身の欠点というか…負けない事に必死になっちゃうんですよ。前回の試合の反省点でもあるんですけど、2 ラウンドの最初にフックが入って崩れ落ちたのに追撃にいかなかったんですよね。勝ちにいこうという気持ちのなさだと感じました。それと自分の中では立ってる時間が多い方が有利だと思ってたんですけど、気がついたら寝技になってたんですよね(笑)。
: 無意識に組み付きにいってしまったと?
■ 花澤大介13:そうですね。体が勝手に動いた感じです。セコンドの顔見ても「この体勢だったら大丈夫だろう」みたいな顔してたんで、「とりあえずミスだけはしないようにしよう」っていう試合をしてしまったんですよね。なのでせっかく試合を組んでもらったのに申し訳ないという気持ちがあります。
: 5月の試合後に当時チャンピオンだった昇侍選手がライト級で一番強いとは思えないという話をされてたと思うんですけど、その昇侍選手がベルトを返上してしまった今のライト級をどのように見ていますか?
■ 花澤大介13:ライト級はパンクラスでも一番選手層が厚いと思うんで、やりがいがありますよね。特に、大石(幸史)選手に尽きます。昇侍選手と戦った試合を僕も会場で見たんですが、あの頑張りと意地に心が震えました。「ああ、これが男と男の試合だな」ってドキドキしましたもん。今、大石選手ってこのクラスの総合格闘家として、今一番充実してる選手のじゃないすかね。小路(伸亮)選手とのタイトルマッチもすごく期待していたんで、あんな形になってしまってすごく残念でした。「多分僕は日本有数の大石ファンじゃないかな」と思うぐらい思い入れがあるんですよ(笑)。僕自体は、もう彼に過去2回もやられてて、こんな事言い出すのもおかしな話なんですけど、リベンジというんじゃなくて、今のすごく充実した状態の彼ともう一回闘ってみたいと思ってて。ただ、今の僕にはそんな資格もないし、今すぐ闘ってくれというのはすごく失礼なんで。だから失礼じゃない実績を作る為にも、この試合で納得のいく結果を出せたら、リングの上で一つ提案したい事があります。今言ってもただの遠吠えになってしまうんで、言わずにおきますけど。
: なるほど。その話ともしかしたら関係ある話になるのかもしれませんが、今回の大阪大会ではどうしても戦いたい選手がいたとか。
■ 花澤大介13:名前は言わないですけど、自分がランキング戦線に加わっていく為に、※※選手と戦いたいと思ったんですね。大石選手の前に立つ為には、まず ※※選手には絶対に勝たないといけないと思ったし、彼も大阪出身だから縁のある、この大阪でぜひ試合がしたいと思ったんですよね。その思いをマネージャーを通して打診してもらったんですけど、「ああいう面白くない試合をする選手と試合をする為に練習や摂生をしてるんじゃない」という返事をもらって。確かにその言い分もしゃあないと思う部分もあるんですけどね。でも、僕も最初に言ったように、今スタイルを変える為に必死にあがいてる所だったんで、諦めきれなくて。逆に膠着する試合が嫌いだと公言している※※選手と一緒に戦えば、自分の堅い堅い殻をこじ開けるような試合が出来るんじゃないかと思って、もう一度その気持ちを手紙に書いて送ったんです。
: その手紙に関しての返事はきたんですか?
■ 花澤大介13:いえ、返事はもらえませんでした。ひとづてに聞いた所では、「もう花澤の話はしないでくれ」みたいな感じだったみたいですね。完全にフラれました(苦笑)。まあ、彼の心を揺さぶれなかった自分と、これまでの試合の中身が悪いんで、自業自得だとは思いますけどね。ちょっとだけ未練がましい話をさせてもらえば、僕、今回彼と試合ができるなら、自前でチケット100枚ぐらい買って、大阪の仲間に見てもらおうと思ってたんですよ。これまで支えてくれた人や練習仲間に、ぜひ僕の変わった姿を見て欲しかったんで。
: どうしてそこまでして戦いたかったんですか?
■ 花澤大介13:※※選手はこんな事言われて絶対イヤだと思うんですけど、僕と彼って結構似る所があると思うんですよ。既にある程度自分の出来上がってしまったスタイルがあって、それで結果がでてなくて。結構ベテランになってしまった今でも、一生懸命変わろう変わろうとあがいてるのがわかるんです。僕もこれまでこの試合をクリアしたら、もう一段上に上がれるという所で、何回も強烈なライバルに道を阻まれてるんですよね。エディ(アルバレス)とか、大石選手とか。自分の信じて来たスタイルを叩き潰してしまうような強敵が出てきて。彼も数年前に○○さんとの試合で、絶望的な負けを経験してるでしょ。でも、それでも諦めてなくて挑戦したりして、ずっと自分の殻を破ろうと色んな事に挑戦している選手じゃないですか。その悔しさとか意地とかを感じてみたかったんですよ。因縁もあるわけだし。「この人は、負けの屈辱をどんな感じで溜め込んでいるんだろう?」って、そこを確かめたかった。それに彼にとって面白い試合っていうのは、ただ技がスムーズに出て、お客さんが湧いてっていう試合じゃないと思うんです。お互いにそんな器用な選手じゃないですからね。ただプロでやっていく中で、勝てなくて悔しかったり評価されなかった情けなさを、ぐっと溜め込んでちょっとずつ強くなろうとするタイプだと思うんです。そんな二人がリングでぶつかり合ったら、お互いどんな練習・試合でも出せないような気持ちが出せるんじゃないかと。勝っても負けても何かが大きく変わるんじゃないかと、メチャクチャ期待してたんですけどね。でも答えは、今流行の「あなたとは違うんです」だったんで(笑)。見事に空振りでしたね。
: 花澤選手のブログに「他にも色々あった」的な事が書いてありましたね。
■ 花澤大介13:※※選手にはフラれちゃったんですけど、「パンツ(パンチィー山内)と(ストラッサー)起一と手塚(基伸)くんの三人が出るのに、僕が出ないでどうするんですか?」って、相当ゴネまして(笑)。やっとみつけてもらったんですけど、試合受ける段階でクサノ選手が僕の事をウェルター級の選手だと思ってたみたいで…。僕はもう減量を初めてて、ちょうど77kgをきった時点でその事を言われたんですよね(苦笑)。それでクサノ選手が「76kgくらいまでなら頑張って落とします」って言ってきたんですよ。だから「1kgくらいならもうウェルター級でいいです」みたいな感じで、この試合一試合限定のウェルター級復帰戦になったんです(笑)
: レアンドロ・クサノ選手には、どのような印象をお持ちですか?
■ 花澤大介13:グレイシーの………ブラジル人(笑)。ちょっと前だったらそういう肩書きだけでビビったりしたと思うんですけど、もうグレイシーと言われても、普通の外国人選手の一人ですよね。強いグレイシーもいれば、弱いグレイシーもいるってだけのことで。もちろんグラップリングの戦績とか見てたら、それなりのモノがあるんで、もちろん彼は強い選手だと思いますけど。それにしても全然情報がないんですよ。写真を見る限りだと左が前だったんで、オーソドックスだとは思うんですけど。だから今回は相手かどうこうではなくて、自分から積極的に勝ちにいく試合がしたいです。とにかくもう判定はないですね。KOか一本で、きちっと試合を終わらせにいくような試合をしないと意味がないと思うので。
: この試合に勝利した場合、次に戦いたい選手はいますか?
■ 花澤大介13:※※選手と戦いたいと思ってたんですけど…「そういう断わり方をするのかぁ」って。だからちょっと冷めてしまいましたね。だから今は「強い選手と戦いたい」っていうそれだけです。
: では最後に試合を見に来るお客さんに向けてメッセージをお願いします。
■ 花澤大介13:いつも言ってる事が出来てないんで、もう言うの辞めておこうと思ってたんですけど(笑)。とりあえず本能のままに戦いたいです。自分で「これをしよう」という作戦を決めてリングにあがるんじゃなくて、相手と向かい合ってから湧いて来たイメージで戦いたいですね。自分でも「何が出て来るかわからへん」っていう、戦って自分が面白い試合をしたいと思ってます。とにかく ※※選手が僕と戦わなかったことを後悔するような、熱い試合にしてみせます。絶対見に来てください。チケットは配りませんけど(笑)。
■ 花澤大介13:ただ勝っただけの試合でしたね。
: 花井選手は“真・足関十段"と言われている選手ですが、その辺りの恐さはなかったですか?
■ 花澤大介13:そういう展開に持っていかせない練習はしてたので、全く恐くはなかったです。でも寝技の時に「握力が強いな」とか「ブリッジが強いな」と感じて、ちょっとビビってしまった部分がありました。
: 花井選手は試合中に色々叫んでいましたね。
■ 花澤大介13:そうですね。ちょっと変わった人だと思いました。まぁ「声を出すんだったら、もっと動いたらいいのになぁ」って感じです(笑)。
: 地元大阪でのメインイベントという事もあって、やはり勝ちに徹した試合だったのでしょうか?
■ 花澤大介13:いやぁ、地元とかは関係なくて自分自身の欠点というか…負けない事に必死になっちゃうんですよ。前回の試合の反省点でもあるんですけど、2 ラウンドの最初にフックが入って崩れ落ちたのに追撃にいかなかったんですよね。勝ちにいこうという気持ちのなさだと感じました。それと自分の中では立ってる時間が多い方が有利だと思ってたんですけど、気がついたら寝技になってたんですよね(笑)。
: 無意識に組み付きにいってしまったと?
■ 花澤大介13:そうですね。体が勝手に動いた感じです。セコンドの顔見ても「この体勢だったら大丈夫だろう」みたいな顔してたんで、「とりあえずミスだけはしないようにしよう」っていう試合をしてしまったんですよね。なのでせっかく試合を組んでもらったのに申し訳ないという気持ちがあります。
: 5月の試合後に当時チャンピオンだった昇侍選手がライト級で一番強いとは思えないという話をされてたと思うんですけど、その昇侍選手がベルトを返上してしまった今のライト級をどのように見ていますか?
■ 花澤大介13:ライト級はパンクラスでも一番選手層が厚いと思うんで、やりがいがありますよね。特に、大石(幸史)選手に尽きます。昇侍選手と戦った試合を僕も会場で見たんですが、あの頑張りと意地に心が震えました。「ああ、これが男と男の試合だな」ってドキドキしましたもん。今、大石選手ってこのクラスの総合格闘家として、今一番充実してる選手のじゃないすかね。小路(伸亮)選手とのタイトルマッチもすごく期待していたんで、あんな形になってしまってすごく残念でした。「多分僕は日本有数の大石ファンじゃないかな」と思うぐらい思い入れがあるんですよ(笑)。僕自体は、もう彼に過去2回もやられてて、こんな事言い出すのもおかしな話なんですけど、リベンジというんじゃなくて、今のすごく充実した状態の彼ともう一回闘ってみたいと思ってて。ただ、今の僕にはそんな資格もないし、今すぐ闘ってくれというのはすごく失礼なんで。だから失礼じゃない実績を作る為にも、この試合で納得のいく結果を出せたら、リングの上で一つ提案したい事があります。今言ってもただの遠吠えになってしまうんで、言わずにおきますけど。
: なるほど。その話ともしかしたら関係ある話になるのかもしれませんが、今回の大阪大会ではどうしても戦いたい選手がいたとか。
■ 花澤大介13:名前は言わないですけど、自分がランキング戦線に加わっていく為に、※※選手と戦いたいと思ったんですね。大石選手の前に立つ為には、まず ※※選手には絶対に勝たないといけないと思ったし、彼も大阪出身だから縁のある、この大阪でぜひ試合がしたいと思ったんですよね。その思いをマネージャーを通して打診してもらったんですけど、「ああいう面白くない試合をする選手と試合をする為に練習や摂生をしてるんじゃない」という返事をもらって。確かにその言い分もしゃあないと思う部分もあるんですけどね。でも、僕も最初に言ったように、今スタイルを変える為に必死にあがいてる所だったんで、諦めきれなくて。逆に膠着する試合が嫌いだと公言している※※選手と一緒に戦えば、自分の堅い堅い殻をこじ開けるような試合が出来るんじゃないかと思って、もう一度その気持ちを手紙に書いて送ったんです。
: その手紙に関しての返事はきたんですか?
■ 花澤大介13:いえ、返事はもらえませんでした。ひとづてに聞いた所では、「もう花澤の話はしないでくれ」みたいな感じだったみたいですね。完全にフラれました(苦笑)。まあ、彼の心を揺さぶれなかった自分と、これまでの試合の中身が悪いんで、自業自得だとは思いますけどね。ちょっとだけ未練がましい話をさせてもらえば、僕、今回彼と試合ができるなら、自前でチケット100枚ぐらい買って、大阪の仲間に見てもらおうと思ってたんですよ。これまで支えてくれた人や練習仲間に、ぜひ僕の変わった姿を見て欲しかったんで。
: どうしてそこまでして戦いたかったんですか?
■ 花澤大介13:※※選手はこんな事言われて絶対イヤだと思うんですけど、僕と彼って結構似る所があると思うんですよ。既にある程度自分の出来上がってしまったスタイルがあって、それで結果がでてなくて。結構ベテランになってしまった今でも、一生懸命変わろう変わろうとあがいてるのがわかるんです。僕もこれまでこの試合をクリアしたら、もう一段上に上がれるという所で、何回も強烈なライバルに道を阻まれてるんですよね。エディ(アルバレス)とか、大石選手とか。自分の信じて来たスタイルを叩き潰してしまうような強敵が出てきて。彼も数年前に○○さんとの試合で、絶望的な負けを経験してるでしょ。でも、それでも諦めてなくて挑戦したりして、ずっと自分の殻を破ろうと色んな事に挑戦している選手じゃないですか。その悔しさとか意地とかを感じてみたかったんですよ。因縁もあるわけだし。「この人は、負けの屈辱をどんな感じで溜め込んでいるんだろう?」って、そこを確かめたかった。それに彼にとって面白い試合っていうのは、ただ技がスムーズに出て、お客さんが湧いてっていう試合じゃないと思うんです。お互いにそんな器用な選手じゃないですからね。ただプロでやっていく中で、勝てなくて悔しかったり評価されなかった情けなさを、ぐっと溜め込んでちょっとずつ強くなろうとするタイプだと思うんです。そんな二人がリングでぶつかり合ったら、お互いどんな練習・試合でも出せないような気持ちが出せるんじゃないかと。勝っても負けても何かが大きく変わるんじゃないかと、メチャクチャ期待してたんですけどね。でも答えは、今流行の「あなたとは違うんです」だったんで(笑)。見事に空振りでしたね。
: 花澤選手のブログに「他にも色々あった」的な事が書いてありましたね。
■ 花澤大介13:※※選手にはフラれちゃったんですけど、「パンツ(パンチィー山内)と(ストラッサー)起一と手塚(基伸)くんの三人が出るのに、僕が出ないでどうするんですか?」って、相当ゴネまして(笑)。やっとみつけてもらったんですけど、試合受ける段階でクサノ選手が僕の事をウェルター級の選手だと思ってたみたいで…。僕はもう減量を初めてて、ちょうど77kgをきった時点でその事を言われたんですよね(苦笑)。それでクサノ選手が「76kgくらいまでなら頑張って落とします」って言ってきたんですよ。だから「1kgくらいならもうウェルター級でいいです」みたいな感じで、この試合一試合限定のウェルター級復帰戦になったんです(笑)
: レアンドロ・クサノ選手には、どのような印象をお持ちですか?
■ 花澤大介13:グレイシーの………ブラジル人(笑)。ちょっと前だったらそういう肩書きだけでビビったりしたと思うんですけど、もうグレイシーと言われても、普通の外国人選手の一人ですよね。強いグレイシーもいれば、弱いグレイシーもいるってだけのことで。もちろんグラップリングの戦績とか見てたら、それなりのモノがあるんで、もちろん彼は強い選手だと思いますけど。それにしても全然情報がないんですよ。写真を見る限りだと左が前だったんで、オーソドックスだとは思うんですけど。だから今回は相手かどうこうではなくて、自分から積極的に勝ちにいく試合がしたいです。とにかくもう判定はないですね。KOか一本で、きちっと試合を終わらせにいくような試合をしないと意味がないと思うので。
: この試合に勝利した場合、次に戦いたい選手はいますか?
■ 花澤大介13:※※選手と戦いたいと思ってたんですけど…「そういう断わり方をするのかぁ」って。だからちょっと冷めてしまいましたね。だから今は「強い選手と戦いたい」っていうそれだけです。
: では最後に試合を見に来るお客さんに向けてメッセージをお願いします。
■ 花澤大介13:いつも言ってる事が出来てないんで、もう言うの辞めておこうと思ってたんですけど(笑)。とりあえず本能のままに戦いたいです。自分で「これをしよう」という作戦を決めてリングにあがるんじゃなくて、相手と向かい合ってから湧いて来たイメージで戦いたいですね。自分でも「何が出て来るかわからへん」っていう、戦って自分が面白い試合をしたいと思ってます。とにかく ※※選手が僕と戦わなかったことを後悔するような、熱い試合にしてみせます。絶対見に来てください。チケットは配りませんけど(笑)。