大会前interview
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第6試合 ウェルター級戦 5分2ラウンド
ストラッサー起一
(総合格闘技道場コブラ会&フリースタイルアカデミー)
ストラッサー起一 vs 吉岡宏高 吉岡宏高/初参戦
(藤田柔術)
5.25大阪大会では激闘の末、枝折から勝利を奪ったストラッサーと、レスリング、国民体育大会・全日本選手権等で輝かしい実績を残してきた吉岡によるー戦。打撃のストラッサーとレスリング・寝技の吉岡、駆け引き無しの真っ向勝負に期待したい。
前回の枝折優士選手との試合を振り返ってみていかがですか?
ストラッサー起一:枝折さんは強かったですね。あの時は試合が終わってから立てなくなってしまったんですよ。初めてあそこまで力を出しきりましたね。どっちが勝ってもおかしくなかった試合だったと思います。

あの大会で一番会場が沸いた試合だったと思うんですが。
ストラッサー起一:中村(勇太)選手に勝った時は周りを意識してたんですけど、この試合の時は相手の事しか考えてなかったです。沸いたのは嬉しいんですけど、やっぱりどっちかがKOで勝たないといけなかったんじゃないかなって思いました。だから次の試合は勝ち方を意識して戦おうと思ってます。

戦っている時はどういう気持ちでしたか?
ストラッサー起一:「絶対に倒す!」っていうそれだけです。上を取る事を意識をして戦えた事が、勝ちに繋がったと思います。

試合後の事は覚えていますか?
ストラッサー起一:立てなくなって病院に運ばれました。それで気づいたら隣に枝折さんも寝てて、ちょっと面白かったです(笑)。

その時は何かお話されたんですか?
ストラッサー起一:連絡先を交換して「一緒に練習をやりましょう」っていう話をしましたね。

枝折選手との試合を制した事で、得たものは?
ストラッサー起一:修斗の新人王である枝折さんと、あれだけ苦しい試合をして勝利したという事で、すごく自信に繋がりました。

あの試合に点数をつけるとしたら?
ストラッサー起一:…60点くらいですかね。「面白かったよ」って声をかけてもらえたんですけど、自分のしたかった事が全然できなかったので。

1月の山田崇太郎戦からウェルター級に落としての試合ですが、その辺りは?
ストラッサー起一:1月の試合の時は初めて10kgくらい落としたんです。今までそんなに減量をした事がなかったので、炭水化物を抜くタイミングが早すぎたりして、すごく苦しかったんですよ。でも5月はそういうのも踏まえた上での減量だったんで、結構スムーズに出来ました。

今後もウェルター級で?
ストラッサー起一:そうですね。ずっとウェルター級でやっていきたいという気持ちはあります。

ご自身の適正階級がウェルター級だと?
ストラッサー起一:今年始めに階級が変わったじゃないですか。ミドル級の84kgでの試合でも出来ない事はないんですけど、ちょっとしんどいかなって。自分のモチベーション等を考えたら、ウェルター級の77kgで試合をしたほうがいいのかなと。

枝折選手との激闘を制したわけですが、現在のコンディションには影響していないですか?
ストラッサー起一:全然大丈夫です。早く試合がしたくてしょうがないですね。不思議と今は負けるイメージが全く沸かないんですよ。でもそういう気持ちだからこそ、今回は落ち着いて戦おうと思ってますね。

今回の対戦相手はパンクラス初参戦の吉岡宏高選手ですが、印象は?
ストラッサー起一:もちろん総合の練習はしてると思うんですけど、総合の実績がない選手じゃないですか。だから今回は相手がどうこうではなく、自分のやりたい事を出せるかがポイントだと思います。レスリング力はかなり強いと思うんですけど、そういう選手にどう対応していくかっていう課題もクリアできればいいなと思ってます。

過去にレスリング出身の鳥生将大選手と対戦されていますが、レスラーとの試合はストラッサー選手にとってやりやすいですか?
ストラッサー起一:…どうすかね。でもレスリングより柔道のほうが嫌ですね。うちの道場に強い柔道家がいるんですよ。柔道家って総合に向いてる選手が多くて、寝技一つに対しても上手く対応してくるんですよね。そういう点で柔道家はちょっとうっとうしいなって(笑)。でもレスリングの選手はテイクダウンを取るのは上手いと思うんですけど、その後が続かないと思うんですよね。

どういう試合を予想していますか?
ストラッサー起一:自分の理想の試合は、やっぱり打撃で倒して上からパウンドですね。

現在のパンクラス戦績が2勝2敗と五分五分なので、次の試合が重要になってくると思うんですが。
ストラッサー起一:常に崖っぷちだと思ってるんで。この世界は厳しいですから、勝っても次が用意されるというわけではないじゃないですか。だからそこで勝ち方が重要になってくると思うんですよ。今回はその部分を意識して、しっかり勝って東京に呼んでもらいたいですね。それで近い将来、ランカーの選手と試合がしたいです。

大阪ではなく東京で試合をしたいと?
ストラッサー起一:東京で試合をしたい事はしたいですね。大阪同士で削りあうよりも、東京の選手とやったほうが面白いかなと思います。それに大阪大会は年に2回しかないですし。

戦いたい選手はいますか?
ストラッサー起一:特にいないですけど、鳥生選手もウェルター級に落としてきてるから、いつかまた戦う事があるのかなって思います。

リベンジをしたいと?
ストラッサー起一:負けてますからね。でも僕は追いかけてる立場なので、僕が勝ち続けなければ実現しないカードですね。

目標にしている選手はいらっしゃいますか?
ストラッサー起一:やっぱりうちの道場長の三島(☆ド根性ノ助)さんですね。

三島選手は先日DEEPのチャンピオンになられましたが、その事がモチベーション等に繋がりましたか?
ストラッサー起一:そうですね。三島さんはあの試合前に怪我をして全然練習をしてなかったんですよ。自転車しかこいでなかったのに、今成(正和)選手に勝ったじゃないですか。三島さんから感動・勇気をもらって、今道場全体が勢い付いてますね。

では最後に試合を見に来るお客さんに向けて、メッセージをお願いします。
ストラッサー起一:今回いいパフォーマンスが出来る自信があるので、期待して下さい。