： 21秒という秒殺勝利でしたね。
■ 坂口征夫：はい。ジャストヒットでしたね。感触が右に思いっきりありましたね。なんか対比した時に圧力とか感じるものが全くなかったんで、打撃も当ててくれてもいいよって感じだったし。ジャブとかローで入ってくる感じもなかったし。でも入りたくてウズウズしてんなっていうのと、ヒザを警戒してるなって思いました。ウズウズしてんなっていうのが分かったからこのジャブ打ったらくるだろうなって思ってそこに合わせました。勝負師の勘ってやつです。パチンコがフィーバーしたのと同じですよ（笑）。

： こんなに早く決着がつくとは、思ってもみなかったんじゃないですか？
■ 坂口征夫：そうですね。ラッキーパンチが当たったなと。

： ランカーに勝ったということで、ランキング入りはほぼ確実だと思いますが。
■ 坂口征夫：すいません、ランキング入りはお断りしますんで。ランキングは自分には必要ないんで。とりあえず一戦一戦残りの試合を大事にしていきたいなと思ってます。自分が総合始めた頃から、ずっと松田（エリヤ）と練習してきて、その成果が出た試合だったのですごく嬉しいです。松田の敵討ちも出来ましたし。松田に勝てない俺が、ランキングに入るのはおかしいですよね。松田か入らないきゃおかしいんですよ。俺の師匠ですから。

： 減量にかなり苦しんだらしいですね。
■ 坂口征夫：ケガもして減量にも苦しんで、でも当日を迎えられてこういう結果で終わってよかったなと思います。

： すでにお酒を飲まれているようですが。
■ 坂口征夫：すいません、なんか持ってこられたんで一杯飲んじゃいました（笑）。

： 先程、弟の憲二さんと何かお話をされていましたが、どういったお話を？
■ 坂口征夫：言えっていわれたんで言いますけど…自分が大晦日に出れるような実力じゃないっていうのも分かってるんですけど、総合格闘技というもの自体を選手として盛り上げたいなと思ってるんで、ちょっと視点を変えてお祭り的な要素で大晦日、参戦させて頂ければいいなと思ってます。…大晦日のお茶の間で、俺の入れ墨がどこまで受け入れてもらえるのか分からないですけどね（笑）。ここ（パンクラス）で生まれたんで、死ぬ時もここだっていうのは決めてます。だから継続参戦するつもりもないです。来年辺り、パンクラスで全てを終わらせたいなって思ってます。拾ってくれた尾崎さんと、こんな自分でもここまで育ててくれたパンクラスにすごく感謝してます。パンクラス所属の選手ではないですけど、パンクラス愛はあります。…俺は幸せ者ですね。