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PANCRASE 2009 CHANGING TOUR 6月7日(日) ディファ有明大会
  • update:6.03
  • PANCRASE 2009 CHANGING TOUR 6.07ディファ有明大会
  • 北岡悟選手 公開練習

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日時:6月2日(火)18:30〜
場所:東京・ロータス パラエストラ世田谷

ライト級戦 5分3ラウンド
ランキング2位
坂口征夫
(TEAM坂口道場)
坂口征夫 vs 北岡悟 戦極初代ライト級王者
北岡悟
(パンクラスism)
※坂口選手の所属名は、今大会から「TEAM坂口道場」に変更となりました。
1.4(日)戦極の乱2009では、PRIDEライト級王者・五味隆典に何もさせず秒殺勝利を挙げ“戦極初代ライト級王座"を戴冠、一躍世界の注目を浴びた北岡がホームリングに凱旋する。対するは、ここ8戦無敗と絶好調だった五十里をわずか21秒右フックで葬り、その実力が評され昨年大晦日のDynamite!!にも参戦を果たした坂口。
戦極では5戦全勝、そのほとんどを秒殺一本で奪っている北岡は、パンクラスのベルトへと続く道をも一気に突っ走るのか?総合格闘技界が注目する、緊迫のライト級戦!
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仕上がり具合はいかがですか?
北岡悟:いいと思うんですけど、いつもと比べてちょっと落ち着いちゃってる自分が嫌だなとは思います。
いつもより戦闘モードに入るのが遅いと?
北岡悟:いつでも入れるようにはしてるつもりなんですけど、やってみないと分からない部分もあるじゃないですか。やるべきことはやってきたっていう自負はありますけどね。1月4日終わって一番何をしてたかなって振り返ったら、結局練習であったり格闘技のことばっかりですから。色んな仕事をもらいましたけど、結局それも格闘技あっての話なんで。そういうのは全然ブレてないと思います。逆に何も変わらなかったことが悲しいくらいですから(笑)。
去年は試合間隔が短かったですけど、今年は5ヶ月間開いてしまったじゃないですか。それは何かに影響していますか?
北岡悟:影響してると思いますね。それがネガティブなものになりかねない部分だとは思います。そういうのもあって一ヶ月前に組技の大会に出たんですよ。あとは状況も違いますしね。戦極というリングに出て注目してもらって、一応チャンピオンというものにならせてもらって、そこからホームリングであるパンクラスに帰るわけですけど、ホームリングは最近ずっとディファ有明でやってる状態で若干小さくなっている所に戻るって感じだし、普通はなかなかないことだと思うんですよね。あんまりこの人の名前を出したくないんですけど、これは五味(隆典)選手が修斗に出るのとはわけが違うんで。負け込んで戻るわけじゃないし、ずっと勝っている中で戻るわけですから、全然意味も価値も違うと思います。
久々のパンクラスルールについてはいかがですか?
北岡悟:サッカーボール(キック)ありの方が好きなくらいです。ヒジも結構上手いんじゃないかなっていう自信があって、もっと何でもありでもいいと思ってるくらいです。
元々、ヴァーリトゥード志向だったのですか?
北岡悟:まだ強くない頃からそっちの方がいいと思ってましたね。そのほうがはっきり決着つけられると思うし、自分がやられるんじゃなくてやることしか考えてないし。一度ケージフォースに出るかもみたいな時にヒジの練習をしたんですけど、自分でも上手いなと思えるくらいで(笑)。サブミッションの選手って思われてるんですけど、意外と僕コツコツやっていくのとか得意なんですよ。横田(一則)戦とか見てもらえば分かると思うんですけど。そういう試合の組み立ても出来るんで、下手すればそっちの方が強いんじゃないかっていうくらいなんで。でも今のスタイルのほうが喜んでもらえるパフォーマンスだから、サブミッションを狙うスタイルにしてるんです。正直、打撃も上手くなってます。でも出しません。むしろ、そういう欲を抑えるのが大事だと思ってますね。これは発表会のようで発表会じゃないので。僕の役目はそういう役目ではないと思いますし。「何でも出来るぜ俺。スタイリッシュでかっこいいでしょ」っていうのじゃないと思うので、求められてるものや、信頼、期待に応える形のものをやっていきたいと思ってます。
対戦相手である坂口征夫選手の試合映像はご覧になりましたか?
北岡悟:さらっとは見ましたね。でもほとんど生で見てるんですよ。一応対戦するにあたって一通りの映像は見直しましたけど、何回も繰り返しては見てないです。
改めて分析してみていかがですか?
北岡悟:これは僕が言った言葉じゃないんですけど、さっき一緒にスパーリングをしてくれた八隅(孝平)さんが「穴がありすぎるのが逆に怖い。プロとしてはある意味正しい。やるかやられるかをやっているから」と。僕も本当にそう思ってます。一番大事な部分だと思います。
坂口選手は未だ判定決着なしで、良くも悪くもバクチ的な感じですね。
北岡悟:そうですね。でも格闘技は宝くじではないので、そういうのは若干浅はかなものだと思ってるんですよ。だからそれを実行させたくはないですね。そういう宝くじのパーセンテージをとにかく低くするような練習をしてきました。坂口選手が公開練習で「倒せる武器を持っている」って言ってたらしいんですよ。それを今成(正和)さんがネットで見たらしく「倒せる武器を用意してるらしいですよ(笑)」って笑いながら教えてくれました(笑)。理想は何もさせないで勝つことですけど、そうじゃなかった場合、例えばパンチやヒザ蹴りをもらってしまった場合でも僕は失神しないし、関係なく組んで極めて終わらせる形にしたいですね。要するに宝くじが当たっても彼の勝ちはないようにしたいです。
坂口選手の試合を生で見てきて、いつか対戦するだろうなとは思っていましたか?
北岡悟:去年10月に五十里(祐一)さんがKOされた時に、階級が一緒だったからやる可能性はあるのかなとはチラっと思いました。僕がパンクラスに帰ってきた時に、この選手と試合をしたら話題性もすごくあってお客さんも来てくれるんじゃないかなとは思いましたね。おかげ様で今回チケットが売れてるみたいなんで、それがすごく嬉しいです。僕の力だけで埋めれてるとは思ってないですけど、プレイガイドでも結構動いたと聞いてますし。今の格闘技の興行は、友達売りが基本だと思うんですよ。でもそこで「戦極のチャンピオンも俺が出る大会に一緒に出るんだよ」って言って、チケットを買ってくれた人もいたと思うんです。それは素直に嬉しいと思いますね。
坂口選手は前々から「引退する時はその階級のチャンピオンクラスとパンクラスのリングで戦って辞めたい」と言っていましたが、今回はそれがピタッと一致してしまっていますね。
北岡悟:坂口選手の進退どうこうは知らないし、あまり興味もないですけど、狛江の坂口道場が閉まっちゃうんですよね。だから、そういうので期するものがあると思うんですよ。僕もパンクラスの広尾道場が閉じたあとの11月のグランプリはすごい気合入れてやりましたし、そういうのはあるんじゃないかと思うんですよね。だけど、そういう思いもひねり潰したいなとは思ってますけど。
パンクラスに戻って試合をする以上は、ひねり潰すというくらいのものを見せるのが今回の自分の役割だと?
北岡悟:そうですね。その通りだと思います。自分がパンクラスのリングで試合をすることだけでも大きいことだという自負はあるし、そのおかげでチケットも売れたという自負もあるんですけど、そこで満足しちゃダメだとは重々分かってます。きっとお客さんは、グランプリや五味戦で僕が見せたものを期待して来てくれると思うので、それにちゃんと応えたいなと思ってますね。正直、1月4日より実力は上がってると思うので、あれ以上のものは出さなきゃいけないと思います。あとちょっと変化もあるんで、それはお楽しみに。それだけでも話題になるというのを仕込んでるんで。
“北岡悟応援団"というこのうちわは何なんですか?
北岡悟:それはロータスの会員さんに作って頂いた、ありがたいものです。……似顔絵についてはノーコメントでお願いします(笑)。
今後、パンクラスでランキングを上げていく意識はありますか?
北岡悟:実はそこまでないかもしれないです。今回勝てばランキング入りして、2位になるわけで、いつでも(ベルトに)挑戦出来る位置にいることになると思うんですけど。でも今の自分の考えとしては、基本は戦極の試合が優先されると思ってます。次の試合も決めて頂いているので、まずはそっちを対応していかなきゃいけないなと。パンクラスのベルトが欲しいか欲しくないかと言われたら欲しいですけど、例えば自分が戦極で活躍してる間に、大石(幸史)が取ったらそれはそれでいいかなと思ってます。そんな感じの距離感ですね。川尻(達也)さんがPRIDEで活躍して修斗に凱旋した時に、すごく居心地が悪かった的なことを雑誌で読んだんですけど、何となくそういうのって分かるんですよ。だから僕ももしかしたらそういう感覚になっちゃうのかなと思います。
昨日石井慧選手が……。
北岡悟:やっと(石井選手に関する質問が)きましたね。「いつくるんだ?言われないなら俺から言わなきゃいけないのか?」って思ってましたよ(笑)。
戦極に参戦表明しましたが、そのことに関しては?
北岡悟:難しいですね。正直コメントしづらいです。まだ1試合もしてないので何とも言えないですね。でも石井選手が出ることによって、イベントが注目度を浴びて、それこそ地上波がつくとか具体化してくるんでしょうね。その辺に関して、昔だったら「俺の方が頑張ってるのによ」って言ったかもしれないですけど、そこまでさすがにいう気にはならないですし、難しいところですよね。ありがたいやら面倒くさいやら……。この間山本“KID"徳郁選手に勝った選手は総合2戦目であんな風に勝ってますから、そういう素材を持った選手だとは思います。若いですしね。メディアの人や主催者の方の評価は、何だかんだ言っても絶対だなっていうのはようやくこの位置になって分かってきたことなんで、あんまりくさせもしないし。やれば分かるんじゃないですかね。正直、これだけは確かなんで言わせてもらうと、僕が見せてるパフォーマンスやテンションと同じだけのものを出せるとは到底思えないですけどね。まあ、それを言ったら世界中のほとんどの選手に当てはまっちゃうんで。そういう意味で、6月7日はディファ有明という小さい会場でそれが見れちゃうぞっていう。“Don't miss it!!"って感じですね(笑)。