PANCRASE 2009 CHANGING TOUR 8月8日(日) ディファ有明大会
第6試合 フェザー級戦 5分2ラウンド | ||||
ランキング5位
赤井太志朗(ノヴァ・ウニオン・ジャパン) |
vs |
鹿又智成/初参戦 (パラエストラ八王子) | ||
長年金網を主戦場としてきた鹿又が、今回より心機一転“パンクラス"に戦場を移す。卓越した寝技技術はもちろん、フェザー級ではリーチを生かした打撃にも注目したい。対する赤井は、安定した試合運びに定評のある実力者だ。タイトル挑戦を切望する両者がぶつかり合う、白熱のフェザー級戦! |
- 今日はよろしくお願いします。まず簡単に鹿又選手のこれまでを振り返りたいのですが、もともと格闘技への入り口は何だったんですか?
- 僕はジャッキー・チェンですね。強さに憧れるというか。そう言う少年でした。ホントの始めは。
- やんちゃな少年でした?
- いや、結構内気でした。やんちゃしたいんだけど出来ない、みたいな子でした。だから格闘技始めるのも一大決心でして…ずっとサッカーやってたんですよ、団体競技は合わないな、とか思いながら(笑)
- へ〜、そんな少年がジムに入るきっかけは?パラエストラ八王子がオープンとか?
- いや、あの…僕、実はパンクラスさんに入りたかったんですよ。入門しようとしてたんですよ。だけど、入門テストのメニューを見て(今の俺じゃ出来ない)、と思って、まだ体も小さいし、その時中学生だったんですけど、メニューの腕立て100回出来るようになってから考えようと思って。スクワット何千回とかありましたよね?身長も180cm以上だったかな。で、そんな時に雑誌かなんかにシューティングってあって、階級制で小さくても大丈夫って。当時はシューティングジム大宮ですね。で、じゃあ中学卒業したら高校行かないで大宮に住んで、それでやっていこうって、単純な感じだったんですよ。パンクラスはその時点で諦めてました(笑)
- あらら(笑)
- あの当時って、総合って言うとパンクラスかシューティングしかなかったじゃないですか、今はいろいろあって選択できますけど。で、アマチュアがあるのってシューティングだけだったんで入りやすかった。っていうのはありますね。でも、ホントはパンクラス(笑) これ、あんまり人に言った事無いですね。
- 随分回り道しましたね(笑)
- だから今回参戦するにあたって、その当時の事をすごく思い出して。「敷居が高い」ってイメージだったんですよ。憧れの船木さんとか、高橋さんとか…アルティメットで日本人初で勝ったじゃないですか。大興奮してましたよ、スゲーなパンクラスって。でも(自分がデビューしてからも)接点はなかったんで、考えても居なかったって言うか。 だから今回自分を受け入れてくれてすごくうれしいです。
- ではプロデビューしてからの話に移りましょう。2004年に修斗でデビューし4年間戦ってきましたが、修斗時代の思い出の試合は何ですか?
- えーとですね、KO負けですね。くやしかったんで。
- 2003年10月の新人王・決勝戦の帯谷戦ですね。
- はい。
- その後はケージフォースに場を移す訳ですが、これはタイミングの合うオファーが丁度来たって感じでしたか?
- はい。 金網って、UFC、基をただせばグレイシーって、そこにさかのぼるんで、ケージ出たいなっていう気持ちがあって。日本にもケージの大会が出来て。出てみたら金網が肌に合って。
- 金網での試合は楽しかったですか?
- はい。金網の方が多分、リングより試合してる回数が多いんじゃないかな。
- で、ケージフォースで3年、シューティングでデビューしてからは実に7年目にしてパンクラス出場となる訳ですが、第一戦となる赤井太志朗選手、映像は観られました?
- いや、まだ見てないです。他の選手からの評判はちらほら聞いてますけど、これからですね。ウチの金原(正徳)ともZSTでやってて、金原がKOで負けてるんで。(2007年6月)ランキングに入ってる選手と当ててくれたってのがチャンスだし、すごくうれしいです。
- フェザー級第5位ですね。それこそフェザー級で試合するのは初めてだと思いますが、現在の体重は?
- 71kgですね。
- 大丈夫ですか?65.8Kg未満ですよ。あと5kgありますけど。
- 大丈夫です。体脂肪コントロールしてるんで。あとは当日に落とします。今、体重の数字自体は71kgですけど、体脂肪は長いスパンで計画的に落としてるんで確実に落ちます。それにもうそんなに若くないんで無茶は出来ない(苦笑)。試合の日には30歳ですから。
- じゃあ試合後には祝勝会と誕生会ですね。
- だったらいいですけど(笑)
- 試合と言えば入場曲の「祭り」ですけど、あれはいつからですか?
- 修斗はBクラスで無かったんで、金網の2006年からですね。
- 八王子だからサブちゃん、みたいな?
- それもあるんですけど、僕の中で試合はお祭りってとこがあるんで、友人も「祭りだろぉ!」って言ってくれて、金網に演歌で入場って選手は居ないだろうな〜って思って。
- その八王子の同門、金原選手のセコンドについてみて、普段の動きは出来てました?(このインタビューは8月2日戦極、金原vs日沖戦終了直後に収録)
- いや、普段の動きが出来てたら結果は違ったろうって思いますね。もちろん日沖選手は強いんですけど、このクラスになるとどっちに転ぶかはわからないですね。試合に絶対は無いんで。
- では8月8日にランキング5位と闘う鹿又選手、今後のパンクラスでの目標は?闘ってみたい選手とか居ますか?
- いや、正直に言うと僕、ベルトしか見てないんで。今回はベルトへのトーナメント一回戦だと思ってるんですよ。
- ロード・トゥ・チャンピオンシップだ!
- はい。トーナメント1回戦なんで、この1回戦が一番大事ですから。今日マルロン選手がベルトを持って入場とかしてましたけど、仲間に言われましたもん。「鹿又さん、ベルトしか見てないですね」って(笑)「あ、そう」って答えましたけど(笑)しかもあのベルト、ホントかっこいいですよね!シルバーってのが渋いっすよ。「誰とやる」ってのはそんなにイメージが無いんですよ。とにかくベルトへのトーナメントを勝ち続けるって。今までは内容重視でお客さんを沸かせるとか意識してたんですけど、このベルトにはがっついて勝ちにいこうと思ってるんで。7年もやってれば勝たなきゃダメ、ってのが身にしみてわかってますから。準備は万端です。
- 最後に当日来場されるお客様にメッセージをお願いします。
- はい。中学生の頃から憧れたパンクラスに、15年ぐらいかかって当日は30歳のデビュー戦になりますけど、僕のロード・トゥ・チャンピオンシップをその目に焼き付けて下さい!