PANCRASE 1998 ADVANCE TOUR 1998.10.04 後楽園ホール

第3試合 10分1本勝負
  • 渋谷修身
  • vs
  • 稲垣克臣

この日からル-ルが新しくなりまして、ロ-プ際の部分で技をしかけて今までエスケ-プという形で逃げられてしまうので、逆に技を仕掛けるにあたってのカウンタ-を食らって自分がギブアップを取られてしまうような恐れがあるためになかなか試合が進行しにくい場合があったんですが今回はもう1エスケ-プで1回技を取られてしまったらおしまいだというサドンデス状態での10分1本勝負なので、渋谷選手がどんどんどんどん技を展開していくという今までにない違いを見せてくれたことが、この試合の収穫のまず一つだったと思います。 こういう闘い方をしてくれると渋谷選手としては力もありスタミナもあり技術も出てきて、中堅の選手になってきましたからハ-トも強くなってきているので、大化けする可能性もあるという形になってきたと思います。自分から開拓していくというか、そういう試合を自分から創っていくというポジティブな試合を終始してくれたということでの渋谷選手の勝ちだと思います。

負けはしましたが稲垣選手としては充分見せてきたと思います。お客様からの声援も多かったですし稲垣選手の打撃、特に黒澤道場に通っている効果というのがそろそろ見えてきたというところが垣間みえるようなミドルキック、ロ-キックというのはかなり重い蹴りが出てきました。 今までなら単発で終わってしまうところが、必ず次につながる、もしくはそのままスタンドレスリングに移行できるという形でやはり闘いの幅というのが増えてきましたから、そろそろ稲垣選手のファイティングスタイルというのが自分の中で完成しつつあるんではないかと思います。後はその出来上がってくるファイティングスタイルに自然につながっていくフィニッシュホ-ルドがいくつか出てくると楽しみな形になると思います。その辺が今後期待出来る第3試合でした。

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