1999年幕開け、オ-プニングの試合です。窪田選手vs高田道場の豊永選手。豊永選手はパンクラスル-ルの2戦目です。窪田選手側からするとちょっとオ-バ-トレ-ニングというような調整で、ちょっと体調を崩しておりまして当人としては大変不安感を持った状態でのリングインだったと思います。そういう中で落ちついた試合ぶりだったというのが窪田選手評だったと思います。
対します豊永選手は2戦目ということですのでパンクラスのル-ル、試合場での雰囲気、リング上での佇まいも少し落ちついた形で試合に臨めたのではないかと思います。試合は終始窪田選手がイニシアチブをとる様な形で試合が進められました。どうしても上になる時間、そういう部分で窪田選手が判定をとっていったわけなんですが、結果的に言いますとスピ-ディ-な部分、体勢、一つのポジションに固執しないというところ。窪田選手はどんどんどんどん体勢が崩れれば他のポジションという形で引っ張って行っているみたいでしたね。 ただ豊永選手も不利な状態から三角絞めに移行するというところでの技の変化というんですか、今回はもう狙いに行っているという形が外から見て取れましたので、これは高田道場、次の豊永選手挑戦というのはかなり手強くなるんではないかなと思います。
ましてやコ-チの方が試合後に次回の為にル-ルとかジャッジの判定基準等そういう部分をもう一度研究するという名目で私のところへ質問に来てましたからそういう意味では試合の流れを今回そして次は狙って是非とも初勝利を取りに来るという意気込みが感じられましたので油断出来無いと思います。 逆にいえば豊永選手は一つポイントを取る技というものを持ちつつある選手なので一回勝ち出しますと後が楽になるタイプの選手ではないかなということもあって油断できないと思います。そんな印象の第1試合でした。