PANCRASE 2001 PROOF TOUR 2001.10.30 後楽園ホール

第4試合  次鋒戦(5分3R)
○窪田幸生(2R 0分56秒、KO)石川英司×

この試合で色々な形で選手にプレッシャーがかかっていたと思うのですが、私は窪田選手が一番かかっていた様な気がします。先鋒戦で冨宅選手が秒殺をされ、時の流れがグラバカにあるという様な中で、先鋒戦の余波を受けての次鋒戦という事で団体戦ならではの雰囲気としてはここで勢いを止めなくてはいけないという大きなプレッシャーがあります。そういう意味で、責任感の強い窪田選手がどの様な闘いをするのかというところが注目でした。

今年に入ってDEEPという対外試合を経験して、大きな舞台を経験して行く事がプレッシャーに強くなっている事、試合のやり方自体がやはりどこか横浜道場らしさというのを着々と身に付けている、そんな最近の窪田選手でした。

試合は終始スタンドで組んで、相手を奪い合うという1R、2R目も同じ様な展開になったのですが一発石川選手の打撃が良い形でヒットして、窪田選手はそこでよく耐えたと思います。その後の立ち合いで組み合った状態から閃きの右膝とでも申しましょうか、それが頭部にヒットして、KOという試合でした。自分の形、何をしてどうやって闘うというのがはっきりして来たという所に窪田選手の今回の勝利があるのかなと思います。

後は普段の練習をいかに厳しくしたかというところにこのプレッシャーを跳ね返す勝利が待っていたんだなと思います。ますますもって、もっと明確にもっと速くもっと強くというものを求めて窪田選手はがんばってもらいたいと思いますし、石川選手もグラバカのスタイルというものをきちんと守って闘っているという中で、ビジョンを持って闘っているのが大変好ましいと思いますし、そういう意味では次の試合に期待したいなと思います。

PANCRASE CHRONICLE | パンクラス年代記
point of view