では、昨年一年間で7試合に出場しましたが、去年の窪田幸生に窪田選手ご自身で点数をつけるとしたら、100点満点中何点ですか?
窪田幸生:んーっ、30点ぐらいじゃないですかね。

その30点はどんなことで30点ですか?
窪田幸生:DEEP(6月)のトーナメントで、一回戦、準決勝ともローブローを受けながらも決勝まで上がった根性ですかね(笑)。

では、残りの70点は何がマイナスだったんですか?
窪田幸生:んーっ、勝ってない(笑)。勝ってないし、これは絶対ファンの人も思ってると思うんですけど、面白い試合をしてないと思うんですよ、僕の中で。それはファンの人も感じ取ってるんじゃないですか?今年の窪田はちょっと面白くなかったなみたいな。そう思ってるんじゃないですかね、やっぱ。だってプロとしてはですね、やっぱりお客さんがお金を払ってチケットを買って観に来てくれたっていうことは、夢をもらいたい、元気をもらいたいってことじゃないですか。格闘技が好きでお金を払って観に来てくれてるのに、プロとして良い試合ができてないってことは・・・。プロですからね、負けても勝っても良い試合をしないと。やっぱり、プロとして。

そう考えるようになったのはいつぐらいからですか?
窪田幸生:いつも思ってますよ、そういうことは。

デビュー当初からですか?
窪田幸生:んー、デビューしたころは毎日毎日必死でしたからね。けど、良い試合をやろうとは思ってましたけど、やっぱりだんだん下の選手が増えてきて、僕もパンクラスの中で中堅って感じじゃないですか?下の選手ってやっぱり勢いがあって、負けても勝っても頑張ったみたいな感じでお客さんは応援してくれるんですけど、僕ぐらいのキャリアになると、もう勝たないといけないみたな、負けたらもうダメみたいな感じで思われていて・・・。瀬戸際ですよね、今。落ちるか上がるかですよね。

お客さんの目はやっぱりキャリアのある選手に対しては厳しいですからね。
窪田幸生:そうですよね。僕は結構、ファンの人たちを大事にしたいって思ってるんで、お客さんの目とかってすごい気になりますね。だから如何に良い試合をしようかっていう気持ちはいつもあるんですけど、それができなくていつも自分に悔しがってますね。

では、今年は100点満点の中の30点。
窪田幸生:んー、それは今年上がっていくための30点ですよ。だからこの30点というのを、30点というのは悔しいですよ、ホント。30点が悔しいから、この悔しさを2003年につなげたいですね。2002年はもう終わったってことで。ホントは30点というか、ホンッとに低いですよ、去年は。ドン底に落ちたので。結構僕の中では。ドン底を見たので、落ちたら落ちたであとはもう頑張るしかないから、このドン底を見たので2003年は頑張ります。これ以上落ちないように。



では、昨年最後の試合(12月)が窪田選手にとっては因縁のDEEP2001大会だったんですが、以前お話を聞いた時は、「キチッとした勝ち星が欲しい」って言ってました。
窪田幸生:あれが欲しいんです。トロフィーみたいな。DEEPしかくれないじゃないですか(笑)。DEEPは勝ったら窪田VS○○って名前の入ったトロフィーをくれるんですよ。あれが欲しくて欲しくて(笑)。

まぁ、納得できる勝ち星ってことですよね?
窪田幸生:そうですね。

いかがでした? 最初の方でトーナメントの話をお聞きしましたが、今回のタッグマッチというのは?
窪田幸生:タッグマッチは最初聞いた時にはすごい楽しみで、結局試合中もやってて楽しかったですよ。お客さんはどうだったか分からないですけど。つまんなかったかも知れないし、面白かったかもしれないし。分かんないですけど、試合をしている本人としては楽しかったですよ。

パートナーの金井(一朗)選手とはどういうことを話して試合に臨んだのですか?
窪田幸生:作戦は、僕がまずは大久保選手から一本とって、それで上山選手を二人で攻めようって感じですかね。

タッチワークのタイミングとかそういうことまで試合前に話はしてました?
窪田幸生:タッチはもう、ホントダメだったらか代われっていう、そんな感じでした。

試合の中盤頃だったと思いますけど、窪田選手がずっと一人で対戦相手の上山選手、大久保選手を相手に試合をしてました。金井選手にタッチせず、一人で闘ってたのはあれはどういう心境からだったんですか?
窪田幸生:あのー、消化不良ですよ。要するに、向こう(相手)が自分のコーナー側からこっち(リング中央の方)に出てこないんですよ。来ないから、もう腹立って。それでカーッとなって一人でやってたんじゃないですかね。金井が代わってくれって言ってたかもしれないですけど、自分でもう「この野郎!」って思ってやってたんじゃないですか(笑)。

実際試合をしてみて、タッグマッチは難しかったですか?
窪田幸生:いや、難しいというよりかは、まぁ、いかに極めて勝つかっていうことでは難しいですけど、それよりも楽しいってことの方が大きかったですね。一人じゃなかったですからね。

ではまたお話をいただいたら出場してみたい?
窪田幸生:タッグですか? タッグはまた出たいですね。

同じメンバーで再戦のお話をいただいたらどうします?
窪田幸生:んー、次はでもお互いもっと考えるんじゃないですかね。お互いに今回よりもっと作戦を練って試合に臨むと思うから、どういう試合になるか分からないですね。タッグマッチは作戦ですね、ホントに。相手のスタミナをどうロスさせるかですよね。