では、同じく『PRIDE』さんでのお話になりますが、その実現が待たれる近藤選手のVSヴァンダレイ・シウバ戦に関して。やっぱりこの一戦を楽しみにしていらっしゃる皆さんは、両選手の打撃戦に期待してると思いますし、近藤選手自身「殴り合いで勝負したい」というようなことを発言しています。先ほど、田代さんは総合でパンチの上手い選手の中にシウバ選手を挙げましたが、この一戦はどう予想しますか?
田代勝久:やっぱりファーストコンタクトじゃないですかね。あの速いワン・ツー、パンチの回転を潜り抜けることができれば、シウバとのパンチの間合いがわかれば、コンちゃんも良いんじゃないかなって思いますけどね。ファーストコンタクトでいきなりあの勢いで殴られちゃうと、みんな後ろに下がったりなんかするから。あそこを如何にかい潜って、避けたりなんかしてもう一回間合いをとれれば、コンちゃんは勘が良いから、あとはその間合を外したりグラウンドでも何でもできるんじゃないかなって思いますけど。だからファーストコンタクトじゃないですか。VSシウバ戦で大事なのは。

もちろんVSシウバ戦まで田代さんが近藤選手のミットをお持ちになると思いますけど、田代さんの中で、近藤選手がシウバ選手と打ち合う時のコンビネーションっていうのはもうできてらっしゃいますか?
田代勝久:まぁ、できてるって言えばできてるんですけど、打撃に関してコンちゃんは自分の流れを持ってるから。だからディフェンス面ですよね。如何にパンチをもらわないかってことで、どういうディフェンスをしたらいいかってことを考えてますね。そっちの方が大事になるんじゃないかってことで。

ズバリお聞きしますが、近藤選手とシウバ選手が殴りあった場合、田代さんはどちらが有利だと予想しますか?
田代勝久:ん〜、正直互角じゃないかと思いますね。五分五分。シウバの方は今までさんざん相手を殴り倒してきてそのコツを掴んでるだろうし、場数も踏んできてるし、勢いもあって今チャンピオンだし。でもコンちゃんもノッてきてるから、そういう人間同士がぶつかったらやっぱり互角になるんじゃないかって思いますけどね。今のところは。

わかりました。貴重なお話をありがとうございました。では、再び田代さんご自身のお話に戻ります。トレーナーとしてのキャリアを12年も積んできていらっしゃる田代さんですが、それぞれの選手を指導するにあたって気を付けていることってどんなことでしょうか?
田代勝久:もうみんな上手くなってきてるから、別に技術的なことは何も言わないですけど、俺はミットを持つだけだから、選手それぞれのリズムを崩さないようにミット持ってあげたいなって思ってます。そのぐらいですね。個人個人のリズムを崩さないようにミットを持ってあげたいなって思います。まぁ、高橋君には俺のパンチがバカバカあたって悲しいですけど(笑)。
※ここで傍にいた高橋選手が再び登場。
高橋義生:(田代さんは)ちょっとドランカー症状が出てるんだって(笑)。自分で(パンチが)あたってないのがわかってないから(笑)。

・・・では(笑)、これで最後になりますが、高橋選手と近藤選手、パンクラスが誇るストライカー両名が今後大一番に臨みます。その両選手にパンチを指導していらっしゃいる田代さんには、ファンの皆さんも期待するところが大きいと思いますので、そういうファンの皆さんへ何かメッセージをお願いします。
田代勝久:やっぱり試合を観に来て下さいってことですね。どんどん会場へ足を運んで下さいと。これから殴り合いで勝負できる選手がどんどん出てくるから、とにかく会場に試合を観に来て下さいってことですね。

是非期待して下さいって感じでしょうか?
田代勝久:そうです。高橋君にしてもコンちゃんにしても。みんなそうですね。


わかりました。以上で終了です。今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。最後の最後ですが、何か言い残したことなどありましたらお願いします。
田代勝久:あの〜、「ファンレターも受け付けてます」って最後に入れてくれないですかね(笑)。俺、もらったことないから(笑)。

どんな方からでもOKですか?(笑)
田代勝久:男はいらないから(笑)、女性のファンの方、「ファンレターをパンクラスまでお願いします」って最後に入れて下さい(笑)。それだけ入れてくれればもうOKですから(笑)。