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: パンクラスはハイブリッドレスリングですが、今回のタイ行きというのはムエタイなどの技術のハイブリッドにつながっていくのでしょうか
■ つながるでしょうね。そもそも技術のハイブリッドって言うのは今後50年ぐらい続くんじゃないかって思ってますから。ルールも技術も、まだまだ進化していくと思いますよ。ボクシングがそうであったようにね。もちろんボクシングは優れたスポーツであり格闘技ですが、総合っていうのはボクシングよりも使う部位が多いわけですから、それに伴ってミックスしていくものは多いわけで、その上で新しい技術が生まれていくと思うんですね。さっきお話したようにこの10年で総合は急激に発展してきたおかげで、ある程度のところまでは来たと思います。ただ。ここから先というのは、やっぱり時間がかかると思いますね。特に競技としての安全性という部分は時間がかかると思います。たとえばオリンピック競技って言うのは、子供たちが安心して行える競技でなければいけないと思いますし、そういう意味で総合格闘技は、まだまだ安全性に欠ける部分があります。格闘技なんである程度の危険度はあると言っても、それでも60人ぐらいのトーナメント方式で何試合か行っても競技として成り立たつような安全性を確立させないといけないと思いますね。で、またボクシングの話になるんですけど、ボクシングが確立されてるなって思うのは、プロのルールとアマチュアのルールは微妙に違うだけなんですね。より安全に競技として行えるものでないとアマチュアの底辺は広がっていきませんし、一方でプロというのは高い技術や試合の激しさでお客さんを満足させるエンターテインメントでなければいけない。この両方をやらないとより大きなスポーツ競技とは成り得ないと思うんですね。だからパンクラスは両方ともやっていきますよということなんです。
: 安全性を確立させて競技としての底辺を拡大させるというお話ですが、最近は女性も格闘技を楽しむといった雰囲気も出てきましたよね。
■ そうですね。どちらかというと女性は“観る”という感じだったのが、最近“やる”女性も増えましたね。ただ、性別で差別するわけではないんですが、やっぱり、まだ女性にさせるには怖いんですよ。とは言え、既にアマチュアでは女性の総合格闘技の大会っていうのは始まっていますし、女性が出来るようなスポーツは競技としての広がりをより多く感じられるスポーツだと思いますから、もっと安全に女性の方にやってもらうためにも、もう2ステップぐらい安全性を高くしたいと思ってます。
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