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: 今後インドネシアの選手がパンクラスのリングに上がって来ると思うんですが、先日社長はタイにも行かれたそうですね。とすると、タイの選手も来ますよね。そのタイミングと言うのはいつぐらいなんでしょうか?
■ インドネシアの選手の方が遥かに早いと思いますよ。あと数ヶ月の後には上がってくると思います。タイで総合を練習する場所っていうのはイングラム・ジムさんしかないですからね。その分だけタイはもう少し先になると思います。ただ、確かに総合ではインドネシアに比べてタイは遅いんですけど、テレビではアルティメット大会が放送されているんですよ。それもケン・シャムロックとオレッグ・タクタロフの試合が(笑)。
: かなり古いですね(笑)。
■ 向こうのホテルに行くと衛星放送が入っていますから、ボクシングやアルティメットなんかも解説は英語だけど観ることができるんです。で、その試合を観てたんですよ。この頃はケンとも仲良かったんだよな〜とか思いながら(笑)。でも、ふと気が付いたんですけど、解説がタイ語なんですよ。で、次の日に同じチャンネルにしたら今度はU.W.F.インターの試合をやってるんですよ。もちろんタイ語で。オイオイ、金払ってるのか(笑)とか思ったりもしたんですが、でもこれって実際に総合の試合を観たいと言う要求の現れだと思うんですね。あとこれは某所で聞いた話なんですが、ヨーロッパのある総合格闘家が、タイのスクンビット通りっていうタイのメイン通りに総合格闘技のジムを開くって言う噂もあります。総合におけるインドネシアとタイの普及の差の理由って言うのは一つで、インドネシアでは柔道やレスリングが盛んなんで総合も組み入れられやすいんですが、タイではムエタイって言う打撃系格闘技が国技にもなってるぐらい盛んなんで、その分柔道やレスリングといった格闘技は弱いんですね。その差ですね。ただ、着実にタイでも総合の芽は伸びていっていると思いますよ。イングラム・ジムと提携させていただいた際に思ったんですが、向こうでは65kg未満の選手はたくさん試合が組まれるんですが、65kg以上の選手って言うのは選手数が少ないのであまり組まれないんですよ。でも65kg〜70kgのすばらしいムエタイ選手はいるわけですから、そういう選手の中から総合格闘技に興味がある選手が出てきたら…輸入しちゃおうかなと(笑)。
: インドネシア、タイ以外のアジア圏はどうなんでしょうか?
■ やっぱり韓国ですね。3月29日・30日の土日で予選が行われて決勝が4月26日。それで決勝を僕は観に行こうかと思ってるんですけど、韓泰潤と金宗王が出るらしいんですよ。総勢64人の韓国の総合格闘家によるトーナメントらしいんですよ。賞金総額が5000万ウォン(約500万円)で、優勝賞金が3000万ウォン(約300万円)だそうです。
: なるほど。スポンサードするところが出てきたんですね。楽しみですね。
■ あとTVでも、韓国も去年からアルティメット大会が放送されだしたんですよ。ウチが5年前に韓国のTV局でKSTVさんに持ち込んだんですけど、韓国ではまだ早かったんですね。暴力的要素が強いということで日本でいう番組審議会に通らなかったんですよ。それで、今度は3年前にKSTVさんじゃなくて、韓国の衛星放送でワールドスポーツTVっていうのがあるんですけど、ここは海外のスポーツを放送する局なんですが、凄くウチを気に入って頂いて番組審議会にかけていただいたんですよ。それが一昨年の8月ですね。とにかく韓国ではそれを通らないと放送も出来ないんですよ。で、やっぱりその時も試合が激しすぎるということで通らなかったんですね。そしたら去年からアルティメットが放送されていましたから、ようやく総合も認められたんだなと思いましたね。それである韓国のTV局さんから「幾ら?」っていう(笑)オファーがきたんで、ちょっと頑張ってみようかなと思っているところです。
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