MMAとはミックスド・マーシャル・アーツの略で日本では総合格闘技と呼ばれている。
名前の通り様々な格闘技の要素を取り入れた格闘技で、ボクシングのようなパンチ、キックボクシング、空手のような肘打ち、蹴り技
レスリング、柔道、柔術のようなタックル、投げ技、寝技、絞め技、関節技などで勝敗を競う格闘技である。
もともとはロープで囲われた四角形のリングで試合を行うことが多かったが、近年世界的に金網で周囲を囲われたケージと呼ばれる試合場で行われることが多くなってきた。
立った状態での攻防だけでなく、相手を投げて倒したり、お互いが寝た状態で攻防することも多いMMAでは試合場の外に出てしまう可能性の高いリングよりも、
出る可能性のないケージで試合を行う方がトラブルが少なくなるのがその大きな要因である。
10角形の金網で囲まれた直径約9mの試合場。
角がほとんど無くなり円に近い形になったことによりコーナーに詰まって動けなくなることがなくなりよりアグレッシブな攻防ができるようになった。
組技の攻防で場外に体が出ることがなくなり試合進行に支障が出ることがなくなった。
手を高めに上げ顔面をガードしやすく構え、体を起こし蹴りによる攻撃を出しやすくする打撃を出しやすい構え
打撃を出したり相手のタックルを防いだりできる場所に構え体はやや前かがみに構え打撃による攻撃も相手にタックルをする攻撃も出しやすい高さにする打撃系+レスリング系の構え
相手を掴みやすく自分が掴まれにくく手を前に出し相手の足を掴みやすく構える。体を低くし自分の足を掴まれないようにする。レスリング系の試合は打撃による攻撃が無いので最も相手を掴みやすく自分が掴まれにくい構えとなる
打撃技や投げ技などにより相手を失神させ戦闘不能にさせた場合。
関節技や絞め技などにより相手が参ったの意思表示をした場合。
レフェリーやドクターがこれ以上の試合続行は不可能、もしくは勝負ありと判断し試合をとめた場合。
他には自軍のセコンドの判断でこれ以上の試合続行は不可能と判断しタオルを試合場内に投げ入れた場合。
アクシデントにより試合が不成立となった場合。
ルール上禁止されている反則行為により試合続行が不可能となった場合。
試合時間内に決着がつかなかった場合ジャッジ3名による判定で決着する。
1Rごとに採点し、3名の内2名以上のジャッジが支持した選手の勝利となる。
判定で支持される選手のポイントは、
MMAにおいて優勢とされる行為をより多くより長い時間行っていたか?
時間内に決着をつけるためよりアグレッシブに攻防をしていたか?
などが主な見方となる。
※詳細はオフィシャルルールをご覧ください。
足部(足首より先の部分)だけがマットに接地している状態。
一方の選手がスタンドポジション、一方の選手がグラウンドポジションの状態。
その昔アントニオ猪木vsモハメド・アリ戦で同様の状態があったことから猪木・アリ状態とも言われる。
足部(足首より先の部分)以外の身体部分がマットに接地している状態。
投げ技によるKO等。
グラウンドポジションで上を取っている選手は絞め技や関節技でTOを狙う。
主に相手を横から押さえつける横四方固めという抑え込みから極まることが多い。取られている肘の内側の靱帯にダメージを与える技。
マウントポジションや横四方固めで押さえつけている状態から、相手の腕を自身の両足で挟み手首を引っ張りテコの原理で肘関節を逆に曲げダメージを与える技。相手の後ろを取るバックポジションや、相手の下にいるガードポジションから技に入ることもある。
主に相手を横から押さえつける横四方固めという抑え込みから極まることが多い。取られている腕側の肩関節にダメージを与える技。極められている腕が鳥の羽のようになることからチキンウィングと名がつけられている。相手の下にいるガードポジションや相手に後ろにつかれている状態から技に入ることもある。
腕と首を両足の間に挟みこみ絞めあげる技。自身の肩・腕と相手の足により左右の頚動脈がしまり耐え続けていると失神してしまう。相手を絞めあげるために組んだ足が三角形になることから三角絞めと呼ばれる。
相手の背後から首に手を巻きつけ喉を絞めあげる技。柔道では裸絞めと呼ばれ、海外ではリア・ネイキッド・チョーク(後ろからの裸絞め)と呼ばれることが多い。
向かい合った状態から腕と首を手で巻き込み絞めあげる技。自身の肩・腕と相手の手により左右の頚動脈がしまり耐え続けていると失神してしまう。
相手の足を自身の両足で挟み込み固めて足首を引きテコの原理で膝関節を逆側に曲げダメージを与える。いわゆる膝の皿や膝の後ろの靱帯を損傷し大怪我になることも多い。
自分の手首部分の骨を相手のアキレス腱にあて、絞り上げる痛め技。強烈に絞り上げるとテコの原理で足首に大きなダメージを与える。
相手のかかとを脇に抱え絞り上げ膝靱帯にダメージを与える技。膝の側部の靱帯に大きなダメージを与える為、この技をかけられた選手は長期欠場につながる大怪我を負う事も。