update:2005.01.09
■ メインイベント GHCヘビー級選手権試合 60分1本勝負 | ||||
○ 小橋建太 [王 者] |
鈴木みのる × [挑戦者] |
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(25分22秒、剛腕ラリアットから片エビ固め) |
: 腕を何度も取りにいきました。
■ 鈴木みのる:面白いもん、見っ〜け。って感じかな。ああ(笑)。
: 今の笑みはそれで?
■ 鈴木みのる:面白いじゃん。『ノア』。
: ということは、続きがありそうですか?
■ 鈴木みのる:こんな面白いの、他の奴らに独占なんかさせねぇ。
: (小橋選手の)右腕は、どんな味でしたか?
■ 鈴木みのる:あ〜、前にどっかの誰かが言ってたけど。『踏んづけ甲斐のある奴が一杯いるから、俺はここに上がるんだ』って。あ〜、俺のよく知ってる奴が言ってたけど。確かに面白ろそうだな。また来るわ。
※控え室へと帰りかける鈴木選手。
: また、待ってます。
■ 鈴木みのる:これ、ダメージで立てないんじゃないから。ちょっと、昨日、飲み過ぎた(苦笑)。
※鈴木選手、テレ笑いを浮かべながら控え室へと消えて行く。
: ファンは小橋選手を信じていました(※観客から大歓声が飛ぶ)。鈴木みのる選手に今言いたいことはありますか?
■ 小橋建太:またこのリングに戻って来い。
: おめでとうございました。
■ 小橋建太:ありがとうございます。
: 右腕をアイシングしていますが、ダメージは?
■ 小橋建太:やっぱり関節が、どっからでもタコのようにくるので。どっからでも警戒しておかないと、気が抜けなかったですね。打撃でもさすが、やっぱり凄いっスね。
: 試合の中盤から、(鈴木選手は)徹底的な右腕攻めでしたが、厳しかったですか?
■ 小橋建太:そうですね。地味な攻撃がすごくキツかったです。
: 序盤は徹底的に鈴木選手はよけてきました。
■ 小橋建太:本当に、アイツは有言実行ですね。試合までいろいろ仕掛けてきたりとかありましたけど、さっき言ったように、またこの『ノア』のリングに戻って来いと言いたいです。やったら面白い相手が一杯いますから。
: いつもと違うと思ったのは、序盤の長いヘッドロックと終盤のバックドロップ連発でした。
■ 小橋建太:いやもう、あそこまで。これは試合前のことも含めて、伸びるまで手を攻めてきた。あいつには最後まで喰らい付いてこいと思いました。
: 素人目には、バックドロップ連発で3カウント取れると思いましたが、最後は右腕でした。
■ 小橋建太:いや、この『壊す』と言った右腕で、取ってやろうと思ったんで。バックドロップだけでは絶対に終わらせないと。
: 鈴木選手が宣言どおり右腕を攻めて、小橋選手も宣言どおり右腕で仕留めたと。
■ 小橋建太:そうですね。
: 右腕で勝ったという思いは?
■ 小橋建太:また一人、面白い対戦相手を見つけたということは、今日はやって良かったのかなと思います。
: すぐさま次の挑戦者(力皇 猛選手)が名乗りを挙げて、小橋選手もすぐに応じたように見えました。
■ 小橋建太:札幌でフォールを取られているんで、アイツなら、今のリキならやって良いだろうと思います。
: 札幌で小橋選手から3カウントを取り、今日も越中選手からフォールを取っています。
■ 小橋建太:もう、頑丈ですよね、アイツは。試合を見てましたけど。
: 力皇選手を挑戦者としてどう見ていますか?
■ 小橋建太:もう、問題ないでしょう。アイツならやっても良いです。
: 年始めの最初の大会で防衛して、ファンの声援も大きかったですね。
■ 小橋建太:そうですね、本当にありがたいですね。この声援を聞くためにね、リングに上がっているようなものですから。この声援があるから、またリングに上がりたいと、こういう厳しい闘いの中にね、自分から飛び込んでいくっていうね。この声援が聞けるから、この中に入っていく。本当にその通りだと思います。
: 次の挑戦者もほぼ決まりましたが、今年一年の防衛ロードをどう進めたいと思っていますか?
■ 小橋建太:一昨年も去年も一緒ですよ。一人一人、目の前に立ちふさがる人間を、一人一人倒していくだけです。
: 今年も防衛ロードを期待してます。
■ 小橋建太:ありがとうございます。頑張ります。
※本田多聞選手、菊地 毅選手、KENTA選手、潮崎 豪選手が現れ、菊地選手の『新春の鈴木みのる戦、ご苦労様でした。防衛おめでとうございます』という音頭で乾杯し、祝福。本田選手が「やっと正月ですね」と言うと、「休める日が二日しかないよ」と苦笑しつつ応える小橋選手。
: 一番きつかったシーンは?
■ 小橋建太:腕を固めて、あそこでまだ来るかと。パワーボムからジャックナイフにいって、あそこでああいう形で固められたのは初めてだし、その前に右腕にいって、またしつこくきたっていうところに、アイツの意地を感じました。
: 自分のチョップが当たらないということでイライラしました?
■ 小橋建太:アイツの動きを見てたらね。アイツの動きが、完璧にもう、チョップが当たらないと言っていた通りの動きでしたから。
: 試合前に『右腕を壊す』と言われて、恐怖感は?
■ 小橋建太:右腕を折れるなら折ってみろと。恐怖感というか、そんなの誰と試合する時もそんなのはある。恐怖感というか、体をね。腕一本、足一本じゃないけど、折れても、これはいつも言ってることで。試合が次に出来なくても、俺は悔いのないように試合をやっているから。右腕一本、足一本、左足、首、頭。何でも俺は逃げたりしない。俺は、どの試合でも、俺はそんなもん、怖いとか恐怖感とか、どの試合でもそんなものはあるし。でも俺はプロレスにこの体を差し出している。だから絶対、俺は逃げない。
: 王者として2度の年越しは感慨深いものがありますか?
■ 小橋建太:いや、本当にさっき言ったように、みんなの声援を聞くために、この厳しい闘いの中に突っ込んで行くんだから。この声援が聞けることは、プロレスラーをやっていて良かったなと、いつも思うことです。
: 最後まで不敵な笑みを浮かべたままという人間とは、初めて闘ったと思います。あの笑みをどう思いました?
■ 小橋建太:まだ終わってないという。最後も笑いながらでも打ってきたから。もう、顔の神経がどうかしてるんじゃないかと思うぐらい。ああいう、最後まで自分の意志なのか、無意識なのかわからないけど。あそこまで貫き通せるっていうのはね。無意識のうちに動くという、アイツの、逆に執念というものを感じましたよ。執念がなければ、あそこまで出来ない。鈴木みのるという人間を見ましたね。
: 次(の防衛戦に)は力皇選手が名乗りを挙げましたが、神戸大会では潮崎選手との七番勝負もあります。
■ 小橋建太:いや、七番勝負は変える必要はないでしょう。俺が変えたら六番勝負になっちゃうじゃない。俺も七番勝負は七番勝負で楽しみにしてるから。
■ 取材協力:格闘魂
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