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■ 第3試合 ライトヘビー級戦(5分2R) ○石井大輔(2R 3分01秒、TKO)秋山賢治× マウントパンチの雨霰で石井選手が勝利を収めたのですが、あの勢いに乗っている美濃輪選手との前回の試合の秋山選手のあのタフさ。そのタフなイメ-ジが凄くありましたので、これは掴み所の無い骨太な良い試合になるなという予感がしてましたが、それが的中しました。秋山選手は禅道会という自分のスタイルを貫きながらの参戦という事で、やはりこつこつ練習を積み重ねている男の強さというものを十分に感じとれました。 試合は打撃を駆使しながら組みに行きたい、どちらかというと脇固めの様な形からのパンチと関節技というスタイル、相手のサイドから技を取って行くという秋山選手の得意の形に持って行きたい感じで、首投げなり腰投げなり内股なりで投げを打ってそのまま横からグラウンドに持って行きたい、決めていきたい秋山選手。それに対して正面からきちっと打ち合いたい石井選手という試合の流れで第1Rは終了しました。試合前に石井選手は秋山選手が打撃のきっちりした選手なので、どうしても今回は打撃に拘りたいと、試合前のスパ-リングでも出稽古をして、黒澤道場の黒澤師範と一緒に練習をしたりという中で、今回も打撃に拘りたいという事ですが、言い方を変えるとストライカ-としての最後の試合にしたい、自分のストライカ-としての試合の展開のさせ方を、尊敬の気持ちを持って打撃の達人とやりあって次のステップに上がって行きたいという事を語っていましたので、そういう中ではマウントパンチからTKOを取った勝ち方は石井選手は今回は予定通りというか自分の思い通りの試合をしてきたのではないかなと思います。 試合後に秋山選手が、石井選手のやりたい形になってしまったな、という事をポツリと言ってましたが、正にその様な形だったと思います。勝負の分かれ目は秋山選手が下、石井選手が半マウントの様な時の右のストレ-ト、これがきっちりと秋山選手の頭部を叩きました。これで秋山選手は石井選手に活路を見出されてしまったというか、ここで意識が飛んだ様でした。パンクラスきってのハ-ドパンチャ-の石井選手をもってしては流石の秋山選手も体勢を緩めるしかなかったという事だと思います。先程も言いました様に横浜と東京が合体してパンクラスismという形になって、一番良かった選手は誰だろうと考えた時、石井選手の様な気がします、彼も美濃輪選手と練習するのが凄く楽しい言ってますし、その中でグラウンドをこなせて行けてる手応えがあって、それがストライカ-からもう少し幅のある選手になるんだという意欲的、前向きな言葉が出て来ているのでますます石井選手は第3の勢力、表に出て行くヘビ-級の選手がここで誕生したのではないかという予感がしました。こうなると高橋選手なりとの一騎打ちも観てみたい試合の一つになって来るのではないでしょうか。 >>> N E X T |