第3試合  ライトヘビー級戦(5分3R)
△窪田幸生(3R 5分00秒、判定)渡辺大介△

試合前から共に、どうもやりにくいねという話しがあった様です。それもそのはずで今はパンクラスismで統一されましたが、それ以前の横浜道場で同じ練習生の時期があり、デビュー後の一進一退ありという中で窪田選手は看板を背負って他流試合を何回かしている間に少しづつ自分のスタイルを作って来た選手です。そして逆に知らぬ間にパンクラスの門番といわれる様に新外国人選手や他流派選手との試合に必ず顔を出して来る様になった渡辺 大介選手。彼の先だっての菊田選手戦から相当変ったらしいです。プロ野球の世界、Jリーグの世界でも、この1プレーがこの選手の意識を変えたという事が必ずあります。今迄手応えが無かった世界に確実な手応えを感じた瞬間に、今迄の下積みの努力の裏打ちも同時に感じ取れて大きな自身になっていくという部分を共に昨年大きく飛躍した若手の2人です。そして何よりもやり辛かったのは、鈴木みのるの影響を受けている2人ですから、この試合は技術うんぬんだけの試合ではなかったと思います。

そういう中で渡辺選手は試合後、全力で戦ったし、やり辛いという意識を退かす為には、その数倍のやっつけるという気持ちを持たないと戦えないわけで、それを十分出したけど、今思うと自分の意識の中では狙い過ぎたなといってました。それは長短どちらの意味でも菊田戦イメージがそこにはあったと思います。発言のなかでは狙い過ぎたなという反省はありますが、今迄は狙う事さえも無く試合を終らす事があったと考えれば、狙いに行っているという事は価値ある事ですから、渡辺 大介は身体も出来上がってきてるし、デビュー前の古傷も癒えて来てますから今年は面白いと思います。彼の総体的なバランスがもう一段階上がったとしたらパンクラスを背負って立つ選手になりかねない、なるであろう素材になって来ました。逆に窪田選手は、らしさというものを磨きをかけて行くと名前を売る試合が出来ると思います。今は勢いのあるもの同士、膠着の無いドローという事を賞賛したい一戦でした。

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