第7試合 無差別級戦/5分3ラウンド
○謙吾(1R 2分31秒、アームバー)コブラ×

試合前の話題としてはコブラ選手の巨漢とパワーが謙吾選手にどれほどの圧力をかけてくるのか?120kg近い男の圧力というのはどれ位なのか?最近、巨漢型のブルファイターに日本人選手が意外に弱いという事が、色んな格闘技の中で露呈しているという事で、謙吾選手はどう闘うのか?というのがこの試合の見所だった気がします。さすがコブラ選手、序盤圧力をかけて前へ前へ出てきました。謙吾選手の細かいパンチをもらったのですが、それでも臆することなく前へ出てホールドをした後は回転の速い、いわゆる裏投げ、バックドロップ等スープレックスを連続で決めるという巨漢のブルファイターとは思えないテクニックぶりでした。やはりきちんとした裏づけのある選手なんだなという片鱗をみせてもらいました。

それに対してここ数年、デビュー戦からバス・ルッテンの打撃をもらって育って来てるわけで、常に一流、レベルの高い人との試合を余儀なくされて育って来てます。まあケガをしなきゃ良いか、というような事を試合後に語っていましたが、殴られてもそんなに痛くないから良いや、それよりはその後どうやって自分が勝機を見出すかを考えてました、というように大変圧力なれ、試合なれをしてきてるところに、冷静に対処し始めたという怪物振りです。普通だったらあれだけ頭にパンチを受けて劣勢になると諦めてしまおうとも思うんですが、その中で冷静に何をしようかな?と対処して、そしてスタンドで腕を取った時に一気に決めに行き、次にグラウンドにもっていってアームバーに決めて行くという思い切りの良さ、そして思い切りに併せて技の速さ、そういうものを経験値として積んできました。練習でも巨漢の選手として、パワーファイターとして練習しているのが徐々に花開いて来たなという形でした。ただやはり勝つには勝ったんですが、スープレックスを何回も決められるという事はそれだけ隙があるという事です。そういう点はきちんと対処出来るように、ますます練習をしてもらいたいなと思います。 コブラ選手は、またちがった外人選手対決でいいから、もう一回見てみたい選手です。


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