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■ 第4試合 ライトヘビー級/5分3ラウンド ○渡辺大介(3R 5分00秒、判定(2-0))山本孝夫× 思い起こせば二年前のこの日、大流血で涙した渡辺 大介選手がネオブラッドのこの日に試合をする姿を表してくれました。相手は禅道会の山本選手。一筋縄ではいかない男です。たいへんタフな選手です。その中でどんな試合を見せるのか?結構拮抗した試合になるのではないか?と思っていたのですが、判定で渡辺選手の勝利でした。普通は2Rであればワンポイント差もしくは、片方はフルポイントというのが多いのですが、この試合は29対28、29対28そして29対29という形でお互いにロスをしています。これは序盤1R目が渡辺、2R目が山本という形でポイントを取り合って、3R目での評価で二人のジャッジが渡辺選手が積極的にがんばったという形での判定だったと思います。 この試合序盤開始そうそう、あの菊田vs渡辺戦を彷彿させるような立ち上がりでした。たいへんここのところ思い切りが良くなって来ている事と、きちんとした練習方法を渡辺選手は身につけて来ました。そういう意味で大変骨太の試合をしました。開始そうそう殆どKO寸前まで山本選手を追い込みました。殆ど一分台の中で山本選手の顔面は腫れあがりました。ですからその中でこのままKO勝ちするのかという中で急に渡辺選手は失速します。これは試合後わかったのですが、序盤のワンパンチ、ツーパンチの中で山本選手の右目を腫れあがらせた代償として渡辺選手は右拳を骨折してしまいました。第4指もしくは第5指がポッキリ折れてしまいました。試合後テーピングを取った時点で、折れた指が手の甲から盛り上がっていましたから相当な骨折だと思います。その中で結局渡辺選手は拳が使えなくなってしまったので、膝蹴りと左パンチという苦しい闘いになってしました。1R目はそのダメージがあったので、山本選手も上手く逃れたというラウンドでした。2R目からはさすが禅道会の山本選手、組み合って相手を崩してという試合でした。そして骨折しているが故にクラッチが組めない、それから相手をさしきれないといおう事で渡辺選手は後手に回っての2R目を奪取されました。さあ3R目といったところで左のカウンターパンチというものが功をそうして来て、山本選手の方も片目が見えなかったと思います。その中で前へ前へ出て行くという中で、やはりダメージが多くなってきた山本選手の動きが鈍って来ました。また飛び膝を駆使して絶対に勝ちに行くんだ、こんだけ練習をしてきて、自分がこれだけがんばって来て拳を壊したけど絶対に勝つんだというそういう姿勢というものが渡辺大介選手は表に出てきました。良い形になって来たと思います。渡辺選手はまた戦列を離れますがその間にやる事は絶対にあります。2年前の悔しさがここに来て要約花開きだしているのを見てデビューまで苦労の多かった選手だから、それをまだまだ糧にしてもう一つ伸びてもらいたい、そんな試合でした。 >>> N E X T |