第5試合 ミドル級/5分3ラウンド
○ネイサン・マーコート(1R 1分37秒、レフェリーストップ)梁正基×

先だっての試合、國奥戦でタイトルを奪われましたが絶対的な実力という部分ではマーコート選手はアメリカのトレーニングで実力を伸ばしていると思うし、ベルトをまた奪い返す、そういう気持ちでの来日だと思います。そして梁選手は昨年のネオブラッドから頭角を表してきた大変才能と煌きを見せてくれる選手です。さあどんな闘いをしてくれるのかという試合でした。この試合1R1分37秒だったんですが、マーコート選手、一言で言えば絶対にこいつころばないな、絶対に自分の意志以外ではキャンバスに寝ないんじゃないかというような、そんな闘い方です。やはり常々自分よりも大きな選手、重い選手と闘っている中で大変タフなスタンドレスリングを見せてくれます。そしてその中にテクニックを卓越していく、これは次またやったら國奥選手は危ないんじゃないかと思わせるような短期間での上達振り、進歩振りです。その中で梁選手、細かい顔面パンチを受けて、そしてグラウンドでコントロールをされて来て、十分応戦をしているんですが、その上を行く返し技、まさかこのようなところからは返して来ないだろうという展開を外国人選手はしてきます。日本人選手の盲点があるとすれば、やはりセオリーに拘りすぎます。形の拘り過ぎるところからすると、マーコート選手の天才型の試合展開に流石の梁選手も面食らったのではないかなと思います。そんな中で腕十字に入りました。そしてこれは試合をレフェリーストップという形で止めました。ここからはどうやっても返せないという形と、マーコート選手は腕を折りたくないからきちっとした形の中からゆっくり絞めて行こうとする中での状態になってしまいましたので、梁選手には悪いのですが試合を止めたという形でした。これはマーコート選手の完勝という試合でした。流石前対タイトリスト!チャンピオンでした。


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