第6試合 ウェルター級/5分3ラウンド
○大石幸史(3R 5分00秒、判定/3-0)ワン・アヤラ×

メディーナ選手の指導の元、という選手だと相当にしつこいタイプのファイターなのかなというのが予想されました。アヤラ選手はたいへんタフでした。心が途中で何回も折れるような大石選手の積極的な攻撃でした。ですから30‐27というのが岡本、梅木、両レフェリーからの判定のスコアとして出ているのですが、各ラウンドに1ポイントづつ取られているほどです。ですから顔面も相当細かく打たれてましたし、グラウンドでも殆どキープされてしまったので、そういう意味では成す術が無いという形でした。逆に大石選手は打撃を上手く撒き餌に使ったり、自分から攻めたりしながらも、自分の闘い方、グラウンドでサイドを取るという形を徹底して、入っていこうとしていました。やはりレスリングベースのしつこさといものがあって、あと一押しで1本に繋がるんではないかなという事だったと思います。

そんな中でセコンドからの指示とかも冷静に聞いていたというところに大石選手は今後も期待出来るなと思いました。この試合が一番面白く見ることができました。というのは大石選手の非凡さ、若手ismのなかで、どちらかというとまだ新人の部類ですが、その中でやろうとしている事が伝わって来ます。そういう点と、顔色一つ変えず試合を淡々進めていくというところの凄み、そういう意味では十分にキャラクターが立って来ています。その部分での印象深い試合としては、パンクラスゲートも含め10試合、20人の選手が出たわけですが、その中で私は大石選手が一番印象に残りました。そのくらい、大石選手として良い試合でした。そろそろ経験を積んで、対 國奥選手なりに挑戦権を得るというところでは、ちょっと楽しみな部分ではあるかなと思います。


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