第5試合 ライトヘビー級/5分3ラウンド
×渋谷修身(1R 3分25秒、ギブアップ/チョークスリーパー)ヒカルド・アルメイダ○

ヘンゾ・グレイシー柔術アカデミーという、たいへんクオリティーの高い選手だろうという、前評判通りの試合でした。試合中、技は流れるように動きつつ極めは強いという、久しぶりに柔術の怖さはこういう事なんだよという、柔術というのが、守りが堅いというセオリーの元で闘う選手が多い昨今、極めの強さが柔術の怖さだと思っています。相手の力を少しづつ封印しながら、自分の形になって、十分だと判断した時に、物凄い出力、強さで相手を確実に一発で仕留める怖さです。一つの技術をこつこつとやってきているというクオリティーの高さを感じました。

パンクラスismの選手には、それが無いのだと思います。常に固い、緊張している、そして極めが弱いです。やはりそれは色々な意味での焦りだったりします。渋谷選手は、多分パワーを、ある意味、柔術というもので封印されてしまったと思います。そこにどうしんたんだろうという、試合後も肉体的ダメージよりも精神的なダメージの方が大きいような控え室の渋谷選手でした。今の渋谷選手はそこで悩んでもらうと、また高いハードルを一つ越えて来れると思うから、打撃というものに悩んで、今年、進化したので、また来年に向けて新しいものを提示されたんだと思います。そうそう神様から色んなものを提示されるという事はないから、前に進めという命題だと思って、取り組んでもらいたいと思います。そうなると来年、渋谷選手は大化けします。


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