第5試合 ヘビー級/5分2ラウンド
×高橋義生(2R 5分00秒、判定/0-3)小澤強○

一言にすると、立ち上がりの部分にドラマがありました。開始1分位でしょうか? 小澤選手に膝をつかせる形の高橋選手のストレートが入ります。それで小澤選手は右膝を着くんですが、そこで高橋選手は膝を入れるなり、もう一度追い討ちのパンチを入れて、それから自分のペースに持っていくという、高橋選手ならそうするだろうという所で、それがどうも早く試合を終らせたかったというか、焦りというんでしょうか、その為にフロントチョークを狙いにいきます。そこから、飛びつくような形と、相手が反るような形の中で、高橋選手は頭からキャンバスに落ちていきます。ここにアクシデントというか落とし穴、好事魔多し、勝利の女神はそこで小澤選手に微笑みました。ビデオ等を見ることができる方は見て下さい。ここで高橋選手の頭はバウンドして、首は顔の横に振られてしまって、ここから意識が飛んでいます。だから、後半の2ラウンドは殆ど記憶の無い状態で闘っている高橋選手に対して、小澤選手が積極的に攻めていきました。ですから、高橋選手としたら王者なんですから、内容で先に簡単にテークダウンを取っておきながら、取りこぼすというのは、やはり心に隙があるか、もしくは焦りがあったという事だと思います。それに対して小澤選手は強い一発を受けながら、次の展開にしっかり対応していき、勝利を掴んだというところでは、もう一度見たい一戦です。仮にも小澤選手はヘビー級王者に勝ったんですから、私はこれは大口を叩いても許します。


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