第6試合 ライトヘビー級戦/5分3ラウンド
○郷野聡寛(3R 3分49秒、レフェリーストップ/パンチによる)KEI山宮×

序盤は互角の展開で、打撃で自分の間合いを掴もうとする山宮選手に対して、強打とフロントのレスリングで自分の展開を図ろうとする郷野選手でした。本当に意地と意地、自分のスタイルを押し通す、そういう展開だったと思います。3Rに入って、足をやや止めて打ち合う形になって、そこから郷野選手のパンチが一発一発効いて来た、そんな感じの試合でした。山宮選手は足が止まった時点で、どうもガードが下がってくるという、いきなり悪い癖とあいまって、良い形の中途半端な距離での右のストレートフックと言うんでしょうか、それをもらって、結果的にはそこでレフェリーストップという試合でした。郷野選手の平成14年は悲喜こもごも、色んな事があり苦しんだ選手ですから、廣戸道場にも足げ良く通ってくれました。通常は凄く好青年です。そんな中で苦しみ苦しんだ最後に、一年の締めくくりを、きっちり押さえるあたり、やはり苦労して汗を流した選手、苦悩した選手はやはり、そうやって立ち上がって来るという事です。山宮選手もそうです。負けはしましたが、郷野選手とこういう厳しい試合を年末にできるという事は、やはり勝った負けたという結果論をさしおいても、この試合は大変重い試合でした。ここから3試合はたいへん重い試合でした。そういうところ、年末の締めくくりに名前を連ねるという所に、山宮選手は横浜道場で一生懸命練習しているということが反映していると思います。返す返す言いますが、そういうところを、謙吾、しっかり勉強しなさい。


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