第7試合 ミドル級戦/5分3ラウンド
×クリス・ライトル(3R 5分00秒、判定/0-2)竹内出○

竹内選手はマーコート選手との(パンクラス)デビュー戦から2戦目です。デビュー戦からクラス(=ミドル級)1位の前チャンピオンと試合をして、そうマッチメークされたという事自体がパンクラスが竹内選手を認めているという事です。このへんの扱いというのは、私は他団体とかボクシングとか、そういう所を見ている関係上、パンクラスというのは実にやさしい団体だなと思います。通常、竹内選手の様な形で入って来る場合は、もう少し下のクラスでも何でも、試合数を重ねさせていくというのが、通例だと思います。それをきちんと竹内選手の前身(修斗)である経歴をきちんと認めて、そしてそれに対応して、きちんとマッチメークをしてくれるというのは、私がパンクラスの人間というよりは、一スポーツ社会にいる人間として、大変クリアで破格の扱いをしているよ、と私はその様に思い付いています。パンクラスの評価というものを、そのままストレートにマッチメークに出してもらっているという風に私は見て取れて、竹内選手がたいへん羨ましく、逆にパンクラスを誇らしく思ったマッチメークでした。

試合の方は、ライトル選手のちょっと遠目の、ちょっと距離感を狂わして出してくる打撃というものを竹内選手が上手く潰して行きながら、出すきっかけを失わせながら試合を流していくという様な形になりました。序盤1Rはライトル選手の積極性というのが効を奏して、竹内選手が対応に遅れていくという局面も見られましたが、2R、3Rという中で、やはり練習量と経験と、そしてプライドをかけた竹内選手の上手さが光ってきた、そんな試合でした。グラウンドにいってもスタンドにしても、良く相手を見て適確に自分が何をするかを選んで動いているという、竹内選手の上手さでした。こうなったら、あっという間にタイトルを取って欲しいな、と思います。そういう事が繰り返される事によって、パンクラスのミドル級というのは、いわゆる世界で一番過酷なミドル級になるんだ、という所まで持っていかなければだめです。逆にパンクラスismとして、パンクラスの各ベルトを持っている選手達はそういう自負の元で練習をしよう、というふうになってくるのではないかなと思います。竹内選手はたいへん上手い試合をしてくれました。次のタイトルマッチを私は大いに期待してますので、頑張ってほしいです。


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