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:大阪の初めての会場ということで、期するものがあったと思いますが。 ■ 冨宅飛駈:そうですね・・・いつもと同じでズルズルいって・・・という感じですね。とりあえずまあ、前に出て、最初一発パンチもらって、たぶん一瞬記憶飛んだと思うんですけど。気が付いたらマットが見えたんで。それで、下になってガードからいろいろ狙おうとしたんですけど、腕抱えてるだけでも、(相手の腕が)結構ゴッツいんですよね。だから、それだけで疲れたりして。あとはパンチがきたところをガードして、離れようとしても何か難しかったんで、何ともならんかなぁという感じで1Rが終わって。2Rも何か・・・っていう感じで。とりあえず何とかやりましたけど、内容的に全然・・・って感じですね。 判定は仕方ないですよね。10分間、9割9分下になってたんで。パンチももらったし、仕方ないですね。下からフロントチョーク2回とアームロックを仕掛けたのもあったんですけどね。でも、あれもたぶん極まらなかったと思いますね。それは感触でわかるんで。あと下からいろいろ狙ってたのもあったんですけどね。パンチがいきなりバーッときたりとかもあったんで、抱えてもまた離してっていうので。いろいろやりたかったんですけど、ランカーだけあってやっぱり上手いですね。 ・・・何ですかね? いざ、もう30(歳)前になったら、スポーツ選手としてはムリやろ、と思ってたんで、潔くとか思ってたんですけど、いざそうなったらそうなったで、なかなか潔くってできないですよね。何か意地っていうか、やってやろうっていう。こうなったら、旗揚げメンバーで一番最後に辞めてやろうって思ってたんですけど。もう今年の春からの契約とかも、どうなんですかね? いろいろあったりするんで、そんなんもあったり、試合のこととかあったりとかね。もう辞める勇気を持たなアカンというのは正直思いますね。 やっぱり試合に勝ってないんで、まあ、なんぼ練習でできてたりとかしても、試合でできへんかって、結果残してなかったら一緒なんで、もうあと何回かでしょうね。僕の今の気持ちは。まだまだ頑張りたいんですけどね。頑張ろうと思っても上がるところがなかったらってなったらどうしようもないんで。今、格闘技をやってる選手がプロレスやったりだとかってありますけど、やったもん勝ちで今さら言ってもしょうがないんですけど、藤原組のころから、プロレスと両方やりたかったんですよ。イギリスで、パンクラスになってから(プロレスを)何試合かやらせてもらったんですけど、でもまあ、ブームみたいで、いろいろな選手が今やってるんで、(逆に)それもやりたくないなと。 パンクラスを辞めんのやったら、一切のリングから遠ざかろうと思ってたんで。裏方でやるのか、完全にいなくなるのかわかんないんですけど、(10周年で)ちょうどキリがいいかなとも思いますしね。まあ、まだどうなるかわかんないですけどね。とか言って、「次またやるぞ」って言ってるかもわかんないですし。もう、引きずり下ろされてもワァーって上がってるかもわからへんし。まあ、それはわかんないんですけど、とりあえずまあ、できるところまでは、試合の話があるうちは、何とか頑張りたいと思いますけど。まあ、残り少ないですからね。あの〜、派手に引退式とかやりたくないんで。気付けば辞めてたとか、どうなったんやとか、そういう風に、あわれな芸人の最期みたいな終り方がいいですね。個人としては。 (身体は)今でもかなりボロボロですけどね。肉体的にも精神的にも。僕個人は大丈夫なんですけど、周りの状況・・・自分一人のワガママでやってる訳でもないんで。全部自分で仕切ってやってる訳でもないし、なんぼやりたいちゅうても、今の時代では特に難しいんで、今すぐかどうかはわからないんですけど、考えていかなアカンなというのは、今日の試合ですごくそれを思いましたね。 :コーナーにグローブを置いたのは、リングを下りるという意味ですか? ■ 冨宅飛駈:んーーーーー。そうですね。でもまだ、今日で終りとかじゃないですよ。あと2人やりたい人がいるんで、その人とやるまでは辞めれないですね。パンクラスに上がっている選手です。でもまあ、実質対戦できるかはわからないんで、それが最後となったら、お願いして、最後やからお願いだからワガママを聞いてくれって、(試合を)組んでもらえたらいいんですけどね。 :階級が違う選手ですか? ■ 冨宅飛駈:そういう人もいますね。興行的に意味のあるカードかどうかっていうのもあるし。ランクっていうのもあるし。「なんでコイツと今試合?」っていう試合がいきなりバーンとあっても、というのがあるんで、強引にでもお願いして、2人とやったらもう、やれるって決まったら、もう100%辞めるっていう決心はついてるんで。その2人の選手と近々どうですかね。やって終わりにしようっていうのが出てきてるんで。一人は同じ階級ですけどね。ミドル級のランキングに入っている選手なんで。・・・あともうちょい、頑張ります。 ■ 冨宅飛駈選手database |