|
: 試合が終わった今の正直な気持ちはいかがですか? ■ 近藤有己:悔しいです。 : 試合前は菊田選手との試合を楽しみたいということでしたが? ■ 近藤有己:多少は楽しめたかなって感じですね。 : 自分には背負うものがあると口にしていましたが? ■ 近藤有己:(背負うものは)ありましたけど、リングで闘っている時には意識して無かったですね。 : 試合前、プレッシャーがないと嘘になると言ってましたが、試合中はありましたか?また、試合後はいかがですか? ■ 近藤有己:また今、感じてますね。 : ドローという結果を冷静に考えるといかがでしょうか? ■ 近藤有己:今は冷静に考えられないんですが、悔しいですね。 : また、試合前には「この勝負でどちらが正しいかがわかる。」とおっしゃってましたが、その答えはどうでしょうか? ■ 近藤有己:自分としてはどちらも正しいと思いますし、どちらかが間違っているとは思っていないんです。ただ、そういう風に見られているというか、そういうものを背負って闘うことになると思ってたんですね。それで試合が終わって僕と菊田さんを見たお客さんにそれを好きなように感じてもらえたらと思いますね。 : 壮絶な試合だったんですが、試合を振り返ってみていかがでしょうか?終わった今だから明かせる菊田対策はどう考えていたのでしょうか? ■ 近藤有己:特に無いです。自分の身体が思うように動いてくれれば問題ないという感じでした。 : 頂上決戦はドローという結果に終わったんですが、これからこの先に近藤選手は何を見ていますか? ■ 近藤有己:やっぱり8月の10周年記念大会ですね。今回以上のいい結果を出したいですね。 : この次に闘いたい相手というのはいかがでしょうか? ■ 近藤有己:たくさんいますね。アルメイダ選手もそうですし、今日のサイボーグ選手もそうですし、他にも色々なイベントの外国人選手っているじゃないですか、そういう人たちと闘いたいですね。 : 今回の試合を向かえるにあたって、不動心はいかがだったんでしょうか? ■ 近藤有己:試合始まる前まで、ここ(控え室)を出るまで色々揺れていましたね。 : 揺れていたというのは? ■ 近藤有己:やっぱりプレッシャーですよね。パンクラスismだけでなく、パンクラスそのもの、団体を背負っているんじゃないかって感じてました。 : 試合が終わっての悔いはありませんか? ■ 近藤有己:無いですね。出し切りましたね。 : 判定は三者三様だったんですが、近藤選手自身はどう思ってらっしゃるんでしょうか? ■ 近藤有己:う〜ん、第三者的に僕自身を採点するとすれば、負けているんじゃないですか。やっぱりコントロールされていたんで。ダメじゃないとは思いますけど相手の術中にはまっていた部分がありますね。 : 1Rに菊田選手がいきなり距離を詰めてきたんですけど、戸惑ったりっていうのはありますか? ■ 近藤有己:いや、予想してたことなんで特には無かったですね。 : 近藤選手の言う術中にはまったというのは、どのあたりを言うのでしょうか? ■ 近藤有己:2Rですね。1Rは特に問題はなかったと思うんですけど、2Rはコントロールされてましたね。 : 菊田選手と実際闘ってみて、その前と後とで印象はいかがですか? ■ 近藤有己:思っていたほど違うっていうのはなかったですよね。自分の中で負けたといっても、僅差での負けですね。僅差まで持っていけたって言うのもありますし、自分の力もついてきたのかなって思えるようになりましたね。 : 近藤選手が闘っていて、自分で一番手応えを感じたのはどのあたりでしょうか? ■ 近藤有己:いや、特にないですね。確信できる一撃っていうのはなかったですね。 : 3Rで菊田選手に膝が入って崩れたシーンがあったんですけど、その辺は? ■ 近藤有己:いや、わかんないですね。効いてるのか効いてないのか。感触が全く無い時にでも効いてる時ありますからね。 : 近藤選手といえば“飛び膝”だと思うんですが、狙ってたんですか? ■ 近藤有己:飛び膝って今まで出してたんですけど、結構そこで乱されちゃった事もあるんですよね。飛び膝出して、それ捕まれて倒されてとか。今回はそういう飛び技なしに地に足をついて対抗したかったっていうのがありますね。 : グラウンドでやばかったシーンっていうのはありましたか? ■ 近藤有己:極められるっていうのは無かったですね。菊田さんもそんなに極めにきたっていう感じは無かったと思うんですけど。ただマウント取られちゃうと時間がドンドン過ぎていっちゃうっていうのはマズイですね。いっそのことマウント取られたら時間止めて欲しいなとか思いましたね(笑)。 : マウントの時に殴られてましたけど、ブロックできました? ■ 近藤有己:そうですね。ほとんどブロックしてましたね。大丈夫でした。 : ドローという結果なんで、再戦という話も出てくると思うんですけど、今すぐやるのと、間を置いてやるのと、どっちがいいですか? ■ 近藤有己:間を置いてやりたいですね。1年ぐらい。今すぐやっても、また同じ3Rを繰り返すだけだと思うんで、お互いにもっとビッグになって闘いたいですね。 : 1Rで菊田選手がロープ際でテイクダウンを狙ってたんですが、なかなかテイクダウンされませんでした。何か特訓のようなものはあったんですか? ■ 近藤有己:イメージだけですね。ビデオ見て相手の身体の感覚を明確にイメージして、その動きが来たら自然に身体が動くようなイメージを持ってました。ま、でも最後は倒されましたけどね。 : 今回の試合とは外れてしまうんですが、今回初参戦のサイボーグ選手の印象はいかがですか? ■ 近藤有己:最後のパンチしか見てないんですが、避けれるなって思いましたね。ただ、避けてもそこから何が通じるのかがわかんないです(笑)。 : さっき、いろんなイベントの外国人選手と闘いたいって言われてたんですけど、他のリングに上がってみたいって気持ちはあるんですか? ■ 近藤有己:ありますね。ただ、具体的にはって言われるとないですね。じゃぁ、無ぇじゃねぇかみたいな(笑)。あると言えばみんなあるんですよね。UFCとかプライドとか、新日本のアルティメット・クラッシュとか、あと年末のイベントとか。出たいかと言えばみんな出たいですね。 : 試合前にパンクラスを背負ってと言われてましたが、今日も美濃輪選手が武者修行に出たりとか、鈴木選手はPANCRASE MISSIONをつくるとか、色々ありますが、そういうものを含めてプレッシャーを感じていたということですか? ■ 近藤有己:いや、菊田戦に関してのみです。なんかこう、グラバカに以前からあるパンクラスを否定されていく感覚をなんとなく感じてましたから。やっぱり今日負けてたら、ismでやってたって強くはなれないって思われただろうし…まぁ、僕の勝手な思い過ごしかもしれないんですけど、周りにそう取られるんじゃないか、グラバカにもそう取られるんじゃないかって思うんですよね。なんかそういうプレッシャーを感じてましたね。自分のやってきたことを否定されたくないって。 : そういう意味では、ドローでも一応の結果は出てるんですよね。 ■ 近藤有己:そうですね。欲を言えば勝ちたかったです。判定でもいいから勝ちたかったですね。悔しいです。 : 最後にこの試合を応援してくれたファンの皆さんへメッセージがありましたらお願いします。 ■ 近藤有己:ありがとうございました。途中苦しいところあったんですけど、声援が力になりました。いつもだったら3Rの下になってた時とか返せなかったと思うし。決定的に負けてたと思うし。本当に声援ありがとうございました。 ■ 近藤有己選手database |