■第2試合　フェザー級戦/5分2ラウンド ○和知正仁(2R 5分00秒、判定/2-0)島袋零二× タックルで懐に入り、テークダウンを取って自分のペースに持ち込みたい島袋選手。対して強い打撃で懐に入れさせないで、スタンドでノックアウトを狙いにいきたい和知選手。フェザー級なんですが、久々に骨太な試合が見られて面白かったです。和知選手は身体能力も高いですし、冷静に自分の打つポイントを知っている選手なので、島袋選手としたら、変化をかけて、タッチしにいくんですが、和知選手の懐の深さ、打撃の強さに中々突破口が掴めなかった感じです。ですから打撃をするにしても、小手先で打ちにいっている選手というのは、島袋選手の様な動きの変化の大きい選手で、しかもきちんと沖縄の武∞限できっちりとした技の反復も出来てますから、そういう点では変化に富んだものというのは、手打ちの小手先のパンチ・キックは上手くスルーしてテークダウンを取れるんですが、やはりしっかりとした、体全身できちんと打っていく、打撃の基本の出来た選手に対しては、さすがの島袋選手も中々、懐に飛び込めなかったという感じだと思います。ですから前に出て入ろうとする島袋選手に適確にパンチを当てて行く和知選手。そこから打撃に入って、また懐に入ろうとする、打撃で応戦して懐に入ろうとする島袋選手。どちらも引かなかったというところが面白かったです。やはり素晴らしかったと思います。 和知選手は、最後、面と向かって打ち合っても絶対打ち負けない、相手よりも一発でも多く打つというところが解っていて、何回も何回も入って来る島袋選手を外に切って距離を取っていくという所で見所のある試合でした。2Rに入ってお互いの一歩も引かない闘い方に、超満員ディファのお客さまは、自然に拍手を贈っていました。こういうところが前々回、前回とフェザー級というところの若い選手達が、選手の頭数もあるし、質も高く、今後のフェザー級は注目ですね、という話をしてますが、また和知選手、島袋選手、島袋選手は特にデビュー戦ですから、沖縄の、武∞限の血を汲んだ新しいスター候補が参入して来ました。また正統派の素晴らしい選手がチームRokenから、こうやってフェザー級に名乗りを打って来ました。そういうところで、この夏以降、パンクラスのフェザー級のリングは目が離せないような気がします。ナイスな試合だったと思います。 >>>　N E X T