第3試合 ミドル級戦/5分2ラウンド
△金井一朗(2R 5分00秒、判定/1-1)外山慎平△

一つ気になったのは、ismの金井選手がちょっと元気がなかったかなという感じがしたところでした。金井選手は何がしたくてリングに上がったのかなと思いました。デビュー戦のKEI山宮選手との試合の時の様に、何度も前に出て何かをしてやろうというような姿勢もないし、といって何か罠を蒔いているわけでもありませんでした。落ち着いて自分のやれる事、自分の攻撃をパターン化して、やれる事をやろうとしている外山選手に対してアームロックで応戦する金井選手。脇をさしてテークダウンを取りたい外山選手に対して、それをアームロックで防いでいく金井選手というのが2R続いたなというのが、この試合の一言です。その中で後ろに回ってバックを取ったというべきなのか、金井選手が後ろを取らせたという風に見えるのか、というのは別にして、オープニングの1試合、2試合目が良かっただけに、このミドル級の第3試合はちょっとトーンダウンする試合でした。私の厳しい言い方ですが、何しに来たんだよ!というのが端的な事です。負けない試合というのは、まさにこの試合だった様な気がします。パンクラスのリングは勝ちに行く試合です。今回のディファ有明での試合は、最後のメインを除いて判定が続きましたけれども、負けない試合をしようとすると消化不良になってしまうのかなと思いました。勝ちにいって、それで両者拮抗している為に、2R10分の試合があっという間に過ぎてしまった試合ならば良いんですが、何か10分間やり過ごした、という試合であれば、これはアマチュアのリングであってプロのやる仕事ではありません。そういう意味で、もう一度練習をするべきかなと思いました。


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