第2試合 無差別級戦(69kg未満契約)/5分2R
○前田吉朗(2R 5分00秒、判定/2-0)佐藤伸哉×

一つ注目すべき点は、P'sLAB大阪 稲垣組 対P's'LAB東京という、遂に東西のP'sLAB対決が活字になるというところで、今年パンクラスが10周年を迎えるという意味でも感慨深いものがあります。そういう中で、佐藤選手はP'sLABからプロデビューした先駆者ですから、ここは一つデビューから良い形で勢いの乗っている前田選手に、プロの洗礼という形にまで持っていけるのか、それとも稲垣組という看板を背負って、前田選手は人間的に熱い男なので、そういうものが目の前の先輩を退かすのかという闘いでした。前田選手はオーソドックスな闘い方です。佐藤選手は絶えず変幻自在な闘い方というところで、攻防の技術的なところでも注目してました。試合の方は序盤に距離を上手く取って調整して、踏み込もうとする佐藤選手。細かいところで関節技を狙って行きたい佐藤選手に対して、きっちりと細かい打撃でダメージを与えていきながら、グラウンドで勝負にいきたい前田選手という形でした。共に一本を狙っていく姿勢を見ることができて面白い試合でした。1R終盤からは前田選手の打撃が利いてきました。下からの反撃もありましたが、前田選手が自分のやりたい事をしていこうとしていました。 途中から佐藤選手はダメージが溜まってしまったのか、2Rは反撃出来なくなっていました。心が折れたかな、というところが見受けられましたが、粘って最後には判定にまでもつれ込んだ試合でした。今の前田選手を誰が止めるのか?この勢いを、稲垣組の走りの勢いにしてもらいたいなと思います。くれぐれも練習でケガをしないように、というのが前田選手に向ける言葉です。佐藤選手は試合による疲れが溜まってきたかもしれませんし、ケガなどもあると思います。仕切り直すような形で、また活躍してもらいたいと思います。


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